魚へんに「付」と書いて「フナ」と読みます。釣りラボでは、今回、そんな魚へんに「付」と書く「鮒(フナ)」という魚について、その正しい読み方・意味・漢字の画数・学名・英語名・名前の由来などをご紹介します。ぜひご覧ください。
魚へんに「付」の正しい読み方・語源
魚へんに「付」と書いて、フナ(鮒)と読みます。
漢字名 |
鮒 |
訓読み |
ふな |
音読み |
フ |
部首(へん) |
魚 |
部首以外 |
付 |
画数 |
16画 |
英語名 |
crucian carp |
学名 |
Carassius |
Unicode |
U+9B92 |
フナは、コイ目・コイ科の魚で、非常に様々な種類が存在します。
また、それらの区別をつけるのはとても難しく、専門家でないと詳しく見分けることはできないほどです。
日本だけでなく、ユーラシア大陸全体に分布するフナは、水の流れが遅い河川や湖沼、用水路などに生息しており、たとえ汚い水質であっても生きていける強い生命力を持ちます。
日本では、琵琶湖の鮒寿司のように食用として利用されるだけでなく、ゲンゴロウブナ(ヘブラナ)などの種類は釣りのターゲットとしても人気があります。
ただ、近年はその臭さや漁獲量の減少から、食用として利用される機会は減少しつつあります。
「フナ」という名前がつけられたのは、煮るとまるで骨がないかのように柔らかくなることから「骨なし」の意味で、「ほねなし」→「ふな」と呼ばれたからだと言われています。
なぜ「付」という漢字が使われているの?
なぜ、鮒(フナ)という魚へんの漢字には「付」が使われているのでしょうか?
その由来について、いくつかの説をご紹介します。
小さい魚であったから
「付」という漢字には、「小さい」という意味があり、そこから転じて「鮒」と書いて小さい魚を意味していました。
そこから、実際に小さい魚であった「フナ」に「鮒」という漢字が当てられるようになったという説があります。
なお、中国でも同様に「鮒」という漢字は、「小さい魚」を意味しますが、「フナ」を指すことはありません。
読み方が近かったから
「フナ」の「フ」と同じ読み方をした「付」という漢字を当てたことから、使われるようになったという説もあります。
群れをなして泳いでいたから
フナは、体が小さく、単体だと外敵に襲われやすいので、群れをなして泳ぐ習性があります。
その群れで後に付いていく姿から、「付」という漢字が使われるようになったという説があります。
なお、同様の語源から「鮒」ではなく、「鯽」という漢字でフナを表すこともあります。
卵を水中の植物にくっつけていたから
フナは、その卵を水中の植物にくっ付ける習性を持ちます。
そこから、「付」という漢字が使われるようになったという説があります。
魚へんに「付」でなんと読むのかまとめ
いかがでしたか?
今回釣りラボでは、「魚へんに付でなんと読む?」というテーマに沿って、鮒(フナ)という魚の正しい読み方やその名前の由来をご紹介しました。
他にも、難しい漢字の魚はいっぱいいます。
ぜひこの機会に、魚(へん)の漢字をまとめて覚えてみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。