魚へんに「豊」と書いて「ハモ」と読みます。釣りラボでは、今回、そんな魚へんに「豊」と書く「鱧(ハモ)」という魚について、その正しい読み方・意味・漢字の画数・学名・英語名・名前の由来などをご紹介します。ぜひご覧ください。
魚へんに「豊」の正しい読み方・語源
魚へんに「豊」と書いて、ハモ(鱧)と読みます。
漢字名 |
鱧 |
訓読み |
はも |
音読み |
レイ |
部首(へん) |
魚 |
部首以外 |
豊 |
画数 |
24画 |
英語名 |
Conger pike |
学名 |
Muraenesox cinereus |
Unicode |
U+9C67 |
ハモは、ウナギ目ハモ科の淡水魚で、日本では、京都の料亭などを中心に高級料理として食されています。
また、料亭だけでなく、京阪を中心とした西日本では様々な箇所でハモを食する文化が見られます。
ただ、関東地方など東日本では、なかなか一般的に食される食べ物ではありません。
このハモですが、よく噛みついてくるという特徴から、「噛む」→「食む(はむ)」→「ハモ」という経緯で名前がつけられたと言われています。
また、噛み付くからではなく、ただ味が美味しいから「食む(はむ)」→「ハモ」になったという説もあります。
他にも、中国での呼び名であるハイマンが訛ってハモになったとする説もあるなど、その名前に様々な由来を持つ魚です。
なぜ「豊」という漢字が使われているの?
なぜ、鱧(ハモ)という魚へんの漢字には「豊」が使われているのでしょうか?
その由来について、いくつかの説をご紹介します。
黒く曲がりくねった魚だったから
ハモは、見た目がやや黒っぽく、細くてくねくねした姿をしています。
「豊」という漢字には、「曲がる」という意味と「黒い」という意味があり、そこからハモに対して「豊」という漢字を当てるようになったという説があります。
生命力が強かったから
ハモは、同じウナギ科の魚である鰻(うなぎ)と同じく強い(豊かな)生命力を持ちます。
たとえ、川からあげても24時間以上皮膚呼吸だけで生存するほどの生命力を持つハモは、冷蔵輸送の技術が進展していない時代において非常に重宝されました。
このような生命力の強さ・豊かさから、「豊」という漢字が使われるようになったという説があります。
栄養が豊かだったから
ハモは生命力だけでなく、その栄養も非常に豊富でした。
現在でも、夏バテや貧血の予防、皮膚の若返りのために食べられることもあるほど、その栄養価はとても高いです。
この栄養が豊富であるという特徴から、「豊」という漢字を使うようになったとも言われています。
調理方法が豊富だったから
ハモを食べる方法は、実に多様であり、湯引きやお吸い物、天ぷらはもちろんのこと、照り焼きや刺身、蒲焼きなどでも食されます。
この豊富な調理方法を由来として、「豊」という漢字が使われたという説もあります。
魚へんに「豊」でなんと読むのかまとめ
いかがでしたか?
今回釣りラボでは、「魚へんに豊でなんと読む?」というテーマに沿って、鱧(ハモ)という魚の正しい読み方やその名前の由来をご紹介しました。
他にも、難しい漢字の魚はいっぱいいます。
ぜひこの機会に、魚(へん)の漢字をまとめて覚えてみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。