魚へんに「春」と書いて「サワラ」と読みます。釣りラボでは、今回、そんな魚へんに「春」と書く「鰆(サワラ)」という魚について、その正しい読み方・意味・漢字の画数・学名・英語名・名前の由来などをご紹介します。ぜひご覧ください。
魚へんに「春」の正しい読み方・語源
魚へんに「春」と書いて、サワラ(鰆)と読みます。
漢字名 |
鰆 |
訓読み |
さわら |
音読み |
シュン |
部首(へん) |
魚 |
部首以外 |
春 |
画数 |
20画 |
英語名 |
Spanish mackerel |
学名 |
Scomberomorus niphonius |
Unicode |
U+9C06 |
サワラは、スズキ目サバ科の魚で、日本では焼き魚、西京焼きなどで食べる食用魚として流通されています。
冬は脂も乗って非常に美味しくなることから、関東地方を中心に寒鰆とも呼ばれます。
サワラという名前は、その小さい・狭い腹を持つ様子から「狭い腹」→「狭腹(さはら)」→「さわら」という風に呼び名が訛っていったことで、つけられたと言われています。
また、その斑点がある様子から、「斑葉肌(いさはだ)」→「さはだ」→「さはら」→「さわら」と呼ばれるようになったという説もあります。
ちなみに、サワラは成長とともに名前を変える出世魚であり、以下のように名前を変化させます。
大きさ |
40-50cm |
50-60cm |
60cm以上 |
呼び方 |
サゴシ |
ナギ |
サワラ |
出世魚の仲間としては、他にも鰤(ブリ)、鱸(スズキ)などがいます。
なぜ「春」という漢字が使われているの?
なぜ、鰆(サワラ)という魚へんの漢字には「春」が使われているのでしょうか?
その由来について、いくつかの説をご紹介します。
春に産卵が行われるから
サワラは、春に産卵を行う魚であり、その影響で春になると収穫される量が急増します。
そこから、春の訪れを知らせてくれる魚として、春という漢字が使われるようになったという説があります。
ただし、サハラは春を告げる魚として有名な「春告魚」と呼ばれることはなく、代わりに「ニシン(鰊)」や「メバル(鮴)」が「春告魚」と呼ばれます。
冬から春にかけてが旬だから
サワラの旬は、冬から春にかけてであり、そこから春という漢字が使われるようになったという説もあります。
特に、春が旬であるという認識は、瀬戸内海での収穫量が春に増加する関西地方などにおいて強く、実際にサワラは春の季語にもなっています。
同じように、旬の季節や時期がそのまま漢字に使われている魚は他にもあります。
例えば、他の季節であれば、夏は魚夏(ワカシ)、秋は鰍(カジカ)、冬は鮗(コノシロ)が有名です。
また、師走(12月)が旬の鰤(ブリ)や、参の月(3月)が旬の鯵(アジ)も挙げることができます。
魚へんに「春」でなんと読むのかまとめ
いかがでしたか?
今回釣りラボでは、「魚へんに春でなんと読む?」というテーマに沿って、鰆(サワラ)という魚の正しい読み方やその名前の由来をご紹介しました。
他にも、難しい漢字の魚はいっぱいいます。
ぜひこの機会に、魚(へん)の漢字をまとめて覚えてみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。