魚へんに「師」と書いて「ブリ」と読みます。釣りラボでは、今回、魚へんに「師」と書く「鰤(ブリ)」という魚について、その正しい読み方・意味・漢字の画数・学名・英語名・名前の由来などをご紹介します。ぜひご覧ください。
魚へんに「師」の正しい読み方・語源
魚へんに「師」と書いて、ブリ(鰤)と読みます。
漢字名 | 鰤 |
訓読み | ぶり |
音読み | シ |
部首(へん) |
魚 |
部首以外 | 師 |
画数 | 21画 |
英語名 | Amberjack |
学名 | Seriola quinqueradiata |
Unicode | U+9C24 |
ブリは、スズキ目アジ科の魚で、日本では非常に多く食べられている魚です。
また、成長とともに名前を変化させる代表的な出世魚でもあり、以下のように名前を変化させます。
地方 | 稚魚 | 40cm以下 | 40~60cm | 60~80cm | 80cm以上 |
関東地方 | モジャコ | ワカシ | イナダ | ワラサ | ブリ |
関西地方 | モジャコ | ワカナ・ツバス | ハマチ | メジロ | ブリ |
関東・関西以外の地方でも、実に様々な名前で呼ばれる面白い魚で、その呼び名は合計100種類を超えると言われています。
なお、関西地方で40〜60cmのサイズを指すハマチという呼び名は、魚へんに「反」と書く「魬(ハマチ)」という個別の漢字が当てられていますが、「鰤」と書いて「ハマチ」と呼ぶこともあります。
また、ワカシは漢字で書くと魚へんに「夏」で「魚夏(ワカシ)」になります。
なぜ「師」という漢字が使われているの?
なぜ、鰤(ブリ)という魚へんの漢字には「師」が使われているのでしょうか?
その由来について、いくつかの説をご紹介します。
師走(旧暦12月)に旬を迎えたから
自然界のブリの旬は、12月〜2月です。
この12月〜2月というのは、旧暦で言うところの12月、つまり師走の時期であり、そこから「師」という漢字が使われ始めたという説があります。
また、ブリは出世魚であったことから、昔はお祝いの場に出される機会が多くありました。
中でも、旬の時期である師走(旧暦12月)に出されることが多く、そこから「師」という漢字が用いられるようになったという説もあります。
ちなみに、鰤と同じように、旬の時期・月が由来になっている漢字としては、三月(参の月)に旬を迎える「鯵(アジ)」が挙げられます。
賢い魚であったから
ブリは、賢い魚であり、なかなか捕まえることができない魚でした。
そこから「師の魚」と呼ばれるようになり、漢字にも「師」が使われるようになったという説があります。
年を経た大きな魚であったから
ブリは、もともと中国では「年を経た魚」「大きい魚」という意味で「老魚」と呼ばれていました。
この「老」が「師」に繋がるということから、「師」という漢字が使われるようになったという説があります。
ちなみに、日本では昔、ブリをこの「老魚」と同じ意味合いで「経魚(ふりうを)」と呼んでおり、それが訛ってブリと呼ばれるようになったと言われています。
最後の姿の名前が「ブリ」であるから
ブリは、成長とともに姿を変える出世魚であり、その最後の姿の名前が「ブリ」です。
これを人間に当てはめたとき、その最後の姿は「師匠」であるということから、「師」の漢字を用いるようになったいう説があります。
魚へんに「師」でなんと読むのかまとめ
いかがでしたか?
今回釣りラボでは、「魚へんに師でなんと読む?」というテーマに沿って、鰤(ブリ)という魚の正しい読み方やその名前の由来をご紹介しました。
他にも、難しい漢字の魚はいっぱいいます。
ぜひこの機会に、魚(へん)の漢字をまとめて覚えてみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。