魚へんに「反」と書いて「ハマチ」と読みます。釣りラボでは、今回、そんな魚へんに「反」と書く「魬(ハマチ)」という魚について、その正しい読み方・意味・漢字の画数・学名・英語名・名前の由来などをご紹介します。ぜひご覧ください。
魚へんに「反」の正しい読み方・語源
魚へんに「反」と書いて、ハマチ(魬)と読みます。
漢字名 |
魬 |
訓読み |
はまち・かれい |
音読み |
ハン・バン |
部首(へん) |
魚 |
部首以外 |
反 |
画数 |
15画 |
英語名 |
Amberjack |
学名 |
Seriola quinqueradiata |
Unicode |
U+9B6C |
ハマチは、スズキ目・アジ科の関西地方において「40cm以上60cm未満」のサイズの「ブリ」を指す呼び名で、他にも北陸や四国、九州などでも使用されています。
ブリは、成長とともに名前を変えていく出世魚であり、関西だと以下のように名前を変えていきます。
地方 | 稚魚 | 40cm以下 | 40~60cm | 60~80cm | 80cm以上 |
関西地方 | モジャコ | ワカナ・ツバス | ハマチ | メジロ | ブリ |
また、関東圏などでは「ハマチ」サイズのブリは、「イナダ」と呼ばれます。
ただ、関東地方でも養殖のブリを指す言葉として「ハマチ」という呼び名は使われており、この場合、出世魚とは全く関係のない文脈で「ハマチ」という単語が使われます。
なお、ハマチであっても、本来80cm以上に成長した個体を表す「鰤(ブリ)」という漢字が用いられることもあります。
なぜ「反」という漢字が使われているの?
なぜ、魬(ハマチ)という魚へんの漢字には「反」が使われているのでしょうか?
その由来について、いくつかの説をご紹介します。
反り返っても元に戻る姿から
ハマチは、反り返っても元に戻るような姿をしていたことから、「反」という漢字が使われるようになったと言われています。
平らな体をしているから
「反」という漢字には、「薄く平らである」という意味もあります。
そこから、比較的平らな体をしているハマチに「反」という漢字が使われるようになったという説があります。
ちなみに、この「平ら」という意味を「反」が持つことから、「魬」と書いて「ヒラメ(鮃)」ないし「カレイ(鰈)」全般を指すこともあります。
「張」と音が同じだったから
ハマチは、「張りのある魚」という意味からその名前がつけられたと言われています。
その「張り」という漢字と音が同じであったことから、「反」という漢字が使われるようになったという説もあります。
魚へんに「反」でなんと読むのかまとめ
いかがでしたか?
今回釣りラボでは、「魚へんに反でなんと読む?」というテーマに沿って、魬(ハマチ)という魚の正しい読み方やその名前の由来をご紹介しました。
他にも、難しい漢字の魚はいっぱいいます。
ぜひこの機会に、魚(へん)の漢字をまとめて覚えてみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。