魚へんに「市(帀)」と書いて「カマス」と読みます。釣りラボでは、今回、そんな魚へんに「市(帀)」と書く「魳(カマス)」という魚について、その正しい読み方・意味・漢字の画数・学名・英語名・名前の由来などをご紹介します。ぜひご覧ください。
魚へんに「市(帀)」の正しい読み方・語源
魚へんに「市(帀)」と書いて、カマス(魳)と読みます。
漢字名 |
魳 |
訓読み |
かます |
音読み |
シ |
部首(へん) |
魚 |
部首以外 |
市(帀) |
画数 |
15画 |
英語名 |
Barracuda |
学名 |
Sphyraenidae |
Unicode |
U+9B73 |
カマスは、スズキ目サバ亜目カマス科の魚で、日本全国の海に幅広く生息しています。
魚の中でも攻撃性が強いことが有名で、他の魚を食べるフィッシュイーターです。
カマスの口はほかの魚と比べて長く突き出して大きな形をしています。
この大きな口が穀物や石炭を入れる袋である叺(かます)のようだということからカマスという名前がつけられました。
なぜ「市(帀)」という漢字が使われているの?
なぜ、魳(カマス)という魚へんの漢字には「市(帀)」が使われているのでしょうか?
その由来について、いくつかの説をご紹介します。
ブリと同じ漢字になってしまうから
カマスの老成魚はもともと魚へんに師と書いた鰤の字が当てられていました。
しかし、鰤という漢字は、もともとブリ(鰤)を表す漢字として使用されていたこともあり、カマスには鰤の漢字から一部をとって魳の文字が使用されるようになったという説があります。
人を殺す魚だったから
老成魚となったオニカマスにはシガテラ毒を有していることから、食中毒を起こす可能性があります。
そこから、もともと人を殺す魚という意味があった魚へんに市という漢字が当てられるようになったという説があります。
また、運歩色葉集という室町時代の国語辞典では、すでにカマスの漢字には魚へんに市の漢字が使われていました。
そして、この市の漢字が時を経て変化していって、「魳」という漢字になったと言われています。
捕食する姿が軍隊を連想させるから
カマスは群れを形成して活発に泳ぎ回るする魚です。
エサを捕食する際も集団で捕食するので、その姿が軍隊をイメージさせるようです。
そこから軍隊を表す漢字である師の右側を取って魳という字になったという説があります。
魚へんに「市(帀)」でなんと読むのかまとめ
いかがでしたか?
今回釣りラボでは、「魚へんに市(帀)でなんと読む?」というテーマに沿って、魳(カマス)という魚の正しい読み方やその名前の由来をご紹介しました。
他にも、難しい漢字の魚はいっぱいいます。
ぜひこの機会に、魚(へん)の漢字をまとめて覚えてみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。