フライロッドは、実に様々なメーカーから専用のロッドがリリースされています。今回、釣りラボでは、そんなフライロッドの選び方や、人気メーカーごとのおすすめロッド、2022年の新製品をご紹介。ぜひご覧ください。
そもそもフライロッドとは?
フライロッドとは、毛ばりを使ったフライフィッシング専用ロッドのことをいいます。
初心者の登竜門といわれる渓流や、湖、海などに生息する幅広い魚種をターゲットに狙うことができます。
一般的なルアーでアジを釣る、アジングなどとは別物の釣りです。
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フライロッドの選び方
フライフィッシングをする場合に、まずメインとなるのが、ロッドの選択です。
ポイントが4つあるので、それぞれ解説をしていきます。
選ぶポイント1:ロッドの重さ・番手
フライロッドには、そのロッドに適したラインウエイトを示す番手が表示されています。
いわゆる、扱えるラインの重さがどれくらいなのかという指標としてのナンバリングです。
0番からあり、2~12番ぐらいまでが一般的です。
ナンバリングが大きくなるほど、大物を狙えるようになりますよ。
また番手が小さいほど軽く、番手が大きいほど重くなります。
番手ごとに狙えるターゲットについてまとめました。
淡水魚をターゲットとする場合は、1番~10番まで。
海水魚をターゲットとする場合は、6番~15番が目安です。
選ぶポイント2:ロッドの長さ
フライロッドの長さは、一般的に、ft(フィート)で表されます。
フライフィッシングの場合、7.6〜8.6ft程度のフライロッドが多く使用されていますよ。
長さごとに狙えるターゲットについてまとめました。
渓流釣りで使用する場合は、やや短めの6〜7ftだと扱いやすいです。
また、海釣りなどで使用する場合は8.6ft〜9ftのフライロッドを使用することをオススメしますよ。
選ぶポイント3:ロッドの調子
ロッドの調子とは、ロッドを振ったときのしなり具合のことをいいます。
アクションとも呼ばれます。
フライロッドのアクションは、主にファーストアクション、ミディアムアクション、スローアクションの3種類にわかれます。
ファースト、ミディアム、スローはそれぞれのラインスピードを意味します。
ファーストアクション=先調子
ファーストアクションは、最もラインスピードが高く、ロッドの先端部分が曲がるように設計されています。
タイミングミスに対する許容幅が少ないため、敬遠する人もいます。
ミディアムアクション
ミディアムアクションは、ファーストとスローの中間のアクションをするロッドのことをいいます。
スローアクション=胴調子
スローアクションは、ロッド全体が曲がるように設計されており、ゆっくりとしたラインを投げられます。
フライフィッシング初心者にも、比較的タイミングが取りやすいことが特徴です。
選ぶポイント4:グリップ
フライロッドのグリップ素材は、通常コルクで出来ています。
そんなグリップには2種類ありますので、それぞれご紹介します。
シングルハンド
シングルハンドとは、いわゆる、片投げ用のことです。
距離があまり必要ない場合は、シングルハンドのほうが引きの感覚を楽しめる場合があります。
ですが、特にロッドを持った方の手首が疲れやすいといった難点もあります。
ダブルハンド
ダブルハンドとは、シングルハンドに対し、両手投げ用のことです。
シングルからダブルに変える場合は、グリップ交換を行ってください。
両手で振れるので、比較的長時間振り続けることができます。
海などでの使い勝手がいいことが特徴です。
フライフィッシングで大物を狙うならダブルハンドおすすめします。
おすすめのフライロッド10選|人気メーカー別
フライロッドは釣りメーカー各社が試行錯誤を経て、様々な種類を発売しています。
そんなフライロッドの人気メーカー別におすすめのロッドを8つご紹介します。
エコーのおすすめフライロッド
値段に比べて出来の良さが評価されているエコー社。
そんなエコーのおすすめのフライロッドを紹介します。
【エコー】BASE-376
投げやすく、飛距離が出るエコー評価のフライロッドです。
使い勝手がいいにも関わらず、安い価格も魅力のひとつです。
レビューを見ても、エコーの出しているフライロッドの中でもランキングの上位に入るほどの人気があります。
3番、4番、6番が売れ筋のようです。
ティムコのおすすめフライロッド
30年を超えるスクールの経験を持つティムコ社。
ティムコの2017年に発売された注目の品をご紹介します。
【ティムコ】フェンウィックイエローグラスIII
こちらは、イエローグラスシリーズの三代目です。
長さは5フィート台から7フィート台まで網羅しています。
持ち運びに便利な6ピースモデルが登場しました。
ティムコ中古でも市場に出回っているので、チェックしてみてくださいね。
スコットのおすすめフライロッド
5ピースのグラスファイバーロッドで有名になったスコット社。
そんなスコット社の高価格なフライロッドをご紹介します。
【スコット】G2803/4ジャパンスペシャル
こちらはオークションなどでは、スコット中古でも高値がついています。
日本特注モデルが2020年に発売されました。
日本国内に生息するのヤマメ、アマゴやイワナをメインターゲットとしています。
ウィンストンのおすすめフライロッド
1929年創立の伝統あるフィッシングメーカーのウィンストン社。
そんな有名メーカーであるウィンストンのフライロッドをご紹介します。
【ウィンストン】カイロス フライロッド
こちらのフライロッドは100%グラファイトテクノロジーが売りです。
持ち運びに便利なケース付きです。
軽量かつ様々な用途で機能する高速アクションロッドです。
ロッドスタンドに置いても様になります。
セージのおすすめフライロッド
世界で最も良質と証され、品質はもちろん、性能においても群を抜くセージ社のフライロッド。
こちらでご紹介するフライロッドは、口コミを見ても品質の良さがわかります。
【セージ】パルスフライロッド
オークションサイトでは、セージの中古品も人気のようです。
歴代シリーズの中でも最上のファストアクションを届けてくれます。
最高峰のフライロッドと言っても過言ではありません。
TFOのおすすめフライロッド
TFOは2000年ごろに創立した新しい企業です。
TFOというメーカー名を、聞いたことがない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
【TFO】Clouserフライロッド
このシリーズは、海水でも淡水でも場所を問わず、十分な実力を発揮してくれます。
海外でも評価のいいフライロッドです。
ダイワのおすすめフライロッド
リールやロッドなどの釣り用品を販売する釣り具の総合メーカーであるダイワ社。
釣具店には必ずといっていいほど置いてありますね。
【ダイワ】ロッホモア プログレッシブ MP F733-5
十分な負荷を感じ取れるアクションが実現されており、初心者から上級者まで満足して使用できるフライロッドです。
またロッホモア・プログレッシブ・モバイルパックのシリーズはアクションが取りやすいシリーズでもあります。
シマノのおすすめフライロッド
高い技術力で世界のフィッシングシーンをリードするシマノ社。
最後に、ダイワと同じ日本メーカーであるシマノのフライロッドをご紹介します。
【シマノ】ブルックストーン 804/904/905/906
折れにくく、バッドが肉厚なことが特徴です。
ミディアムアクションに適しているといえます。
【2021年〜2022年新作】フライロッドおすすめ6選
長く愛用されるフライロッドがある一方で、毎年新作も出てきています。
今回は、2020年に発売された注目の2つをご紹介しますね。
毎年最新のフライロッドが発売されていますので、購入の際は、ぜひ新作にも目を通してくださいね。
【リバーピーク】GREAT FLY R 7684
フライフィッシングの普及に一役買っているといわれるリバーピーク社。
バス釣りに最適なフライロッドが2020年9月に発売、通販が開始されました。
フローターでの釣りにも対応するため、レングスは7フィート半と短めの設計です。
【ジョインター】ザデイ
アウトドアショップ「WILD-1」が新たに立ち上げたブランドであるジョインター。
「最高の一日」の意味を持つ、至高のフィッシングギアシリーズが2020年6月に発売されました。
少ない力で曲がり易く、また反発力があります。
渓流釣りにおすすめです。
【ティムコ】ユーフレックスグラスマスター5113-4 マホガニー
2021年に発売されたこちらの製品は、万人が使いやすいロッドとして、順次新たなロッドをリリースしてきた、ティムコのグラスマスターにニューロッドが追加となりました。
6ft以下の5113-4は、小さな渓流向けのロッドで、その短さを活かして、小さくロッドを振っても、バットにきちんとライン荷重が伝わるので、狭い場所でもラインの制御が可能で、狙ったポイントにフライを投げ込むことができます。
【リバーピーク】山女
繊細さが必要なフラットな川で、山女を狙うことをコンセプトに2021年に登場したロッドです。
繊細なフィールドで細いラインとリーダーを使いつつもキャストしやすい、グラス+カーボンのコンポジットブランクスを採用。
シングルフットのガイドを採用することでブランクスに負担のない綺麗な曲がりをしてくれます。
余計な塗装をしない、アンサンドフィニッシュ仕上げで強度と軽さを重視しています。
【ティムコ】ユーフレックス JTH 1386-4
ティムコから2017年発売のロングディスタンスフライロッドになります。
ユーフレックス JTH 1386-4は、北海道から北東北沿岸での海アメや海サクラを狙う、フライフィッシャーに大人気のロングロッドです。
テクニカルなスペイキャスティングが必要になりますが、大海原に向けてのロングフィードに長け、大物を相手に出来るツーハンドタックルです。
【ティムコ】 ユーフレックス・Jストリーム JS834-4
テイムコから2021年発売のフライロッドです。
ユーフレックス・Jストリーム JS834-4は、2代目モデルとなり、アンサンドフィニッシュに拘ったブランクを採用しています。
日本の渓に合わせたレングスと、プレスロールをそのままの状態で仕上げられたことにより、本来のブランクス素材が持つ反発力を維持したまま、投射量UPさせることが実現されています。
【天龍】FSW663-4 (BOSAGAWA SP)
天龍から2013年発売のフライロッドです。
フェイテス ストリームウォーカー FSW663-4 (BOSAGAWA SP)は、日本の渓を知り尽くした天龍が完成させた、未だ現役4番フライロッドです。
藪川などのタイトループが必要になる川でショートロッドの有効性を発揮し、容易なコントロール性能でショートスイングをループ出来ます。
【バリバス】ID-783-4
iD iwi drift(イワイドリフト) ID-783-4は、2021年にバリバスから発売の、フライフィッシャー国内第一人者である、岩井渓一郎氏をテストアドバイザーとして製作されたフライロッドになります。
拓けた小渓流では抜群のキャストコントロールを見せ、ラインの流れ出しをロッドで細かにテンションを掛けることが出来る、操作性に特化されたフライロッドです。
フライロッドは自作することはできる?
結論から言えば、フライロッドは自作することができます。
そもそも、フライロッドに限らず、ほとんどのロッドは自作することは可能です。
(ロッドビルディングと言います。)
特に、フライロッドを自作している方は、少なからずいらっしゃいます。
理由は、自分好みのフライロッドを非常に安く作成できるということです。
ただ、初心者だと少し難しいので、フライフィッシングそのものに十分慣れてから挑戦すると良いでしょう。
自作方法は、こちらの動画などを参考にしてみてください。
フライロッドについてまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「【2022年】フライロッドおすすめ16選!選び方やメーカーごとの人気製品もご紹介」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
監修者:釣りラボ編集部
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