川釣りでは、実に様々な種類の魚を釣ることができます。今回、釣りラボでは、川釣りで使う餌を中心におすすめの餌や餌の付け方・仕掛け方などを詳しく解説していきます。スーパーやコンビニで買える手軽な餌もご紹介しています。ぜひご覧ください。
そもそも川釣りとは?
日本には大小約35,000の河川があります。
河川の多くは、山間部に源流を発し、上流域、中流域、下流域を経て海に注ぎます。
それぞれの場所は、川の様相も生息する魚も、対応する釣り方も全く異なります。
川釣りを行う場所の選び方
川釣りを行う場合は、ほとんどの場合遊漁券が必要になります。
上流域のイワナ、ヤマメ、アマゴなどをはじめ、中流域のアユ、ウグイ、オイカワ、下流域のコイ、フナ、タナゴなどに至るまで、魚種を問わず、原則現地の漁業協同組合(漁協)が発行する遊漁券を買う必要があります。
資源の管理(稚魚の放流)や、釣り場の管理(除草やゴミ処理、安全のための設備や駐車場管理など)などの費用に充当します。
必ず購入してから釣りをしましょう。
また、遊漁券を持たずに釣りをしていると、監視員がやってきて、遊漁券の購入を要求される場合があります。
必ず購入するしましょう。
川釣りはタダでできる場所は、実はほぼないと思ったほうが良いでしょう。
また、魚種によっては禁漁期間があります。
漁協が放流している種には必ず禁漁期間が設定されていますので、解禁日までは釣ってはいけません。
資源保護のため、必ず守りましょう。
川釣りで釣れる代表的な魚
川釣りで釣れる魚は上流域ではサケ科の魚が、中流域のではアユ(キュウリウオ)もしくはコイ科の魚、下流域ではハゼやボラ、ウナギやナマズなどが釣りの対象になります。
上流:ニジマス
上流域は水温が低く、水は往々にして貧栄養状態ですので、植物性プランクトンが少なく、必然的に低水温に強い肉食魚が多くなります。
ニジマス、イワナ、ヤマメ、アマゴなどが釣りの対象になります。
これらの魚は、多くの河川で、漁協による放流が行われています。
中流:コイ・ヘラブナ
中流域はアユ釣りがもっとも人気です。
アユの他はウグイ、オイカワ、カワムツ、ヘラブナなどコイ科の魚たちををのんびり釣るのが楽しいです。
カープフィッシング(コイ釣り)は非常にエキサイティングです。
ヒットセンサー(アタリを検知して光と音で知らせる道具)がけたたましく鳴った瞬間は興奮します。
下流:ハゼ
下流域は水温が高めで、上流の支流などから豊富な栄養素が流れ込むため、餌となるプランクトンが豊富で様々な魚が生息しています。
汽水域には海産魚も入り込みます。
夏場のハゼの数釣りが非常に楽しいです。
また、ウナギやナマズ、シーバスなどの大物狙いができるのも下流域の特徴です。
川釣りで行われる代表的な釣り方
川釣りの代表的な釣り方はいくつかありますが、川幅によって決まると言っても過言ではありません。
川釣りにおすすめな餌
では、実際に川釣りにおすすめの餌をご紹介していきます。
川釣りの餌にはいくつかありますが、代表的なものは、
などがあります。
可能であれば複数調達し、当日の状況で使い分けができると良いです。
釣具屋さん等で販売している餌
釣具店で入手できるものには以下の餌があります。
釣具屋で入手できる餌1:ミミズ
ミミズは、ほぼどこの釣具店でも入手出来ます。
「キヂ」という名前で売られていることもあります。
川釣りにおいては万能的に使えます。
下流域でナマズやウナギなどを狙う際は、ミミズより大きなドバミミズ(フトミミズ)が特効餌になりますが、釣具店での入手は簡単ではなく、自分で採取するか、通販で入手するのが一般的です。
釣具屋で入手できる餌2:ブドウ虫
ブドウ虫とは、ブドウスカシバという蛾の幼虫で、主にブドウの木や蔓の中に生息する害虫です。
釣具店でも容易に入手できるでしょう。
本来のブドウスカシバの幼虫であるブドウ虫以外にも、似たようなもので、ミツバチの巣に寄生するハニーワームと呼ばれるハチノスツツリガの幼虫などもブドウ虫として売られています。
釣具屋で入手できる餌2:川虫
川虫とはカゲロウ類の幼虫のことで、ピンチョロ虫(フタオカゲロウの幼虫)、クロカワムシ(カワゲラの幼虫)などで、川底の石の裏などに生息しています。
春から初夏にかけて、現地で採取するか、通販で入手出来ます。
釣具屋で入手できる餌4:オキアミ
オキアミは、三陸沖で獲れるツノナシオキアミもしくは南極海域で獲れるナンキョクオキアミのことで、海釣りではあらゆる魚が好む万能餌ですが、もちろん川魚も食います。
しかし、身が柔らかく針持ちが悪いので、渓流など流れの強い場所では釣りになりません。
下流域の流れの緩やかな場所で、汽水域に入ってきたクロダイやキビレ、シーバスなどを狙うには大変効果的です。
スーパーやコンビニで買える代用餌
餌が切れてしまったときなどの場合、スーパーやコンビニエンスストアで買える代替・代用餌を知っておくと慌てずに釣りを続行できるでしょう。
代用餌1:イクラ
イクラは代替餌というより渓流釣りには定番の餌ですね。
イワナ、ヤマメ、アマゴ、ニジマスなどに大変効きます。
カエシのないスレ針(バーブレス針)を使えば、イクラを破裂させることなく針に刺すことができます。
代用餌2:エビ
エビも川釣りでは定番の身餌です。
ボイルしたものよりも生の方が食いは良いですが、針持ちはボイルに軍配が上がります。
コイやナマズ、ウナギをはじめ、広く使えます。
代用餌3:魚肉ソーセージ
魚肉ソーセージは川釣りでもつかえないことはありませんが、海ほど効果はないかもしれません。
それでも、汽水域でのハゼ釣りには十分使えます。
手作り餌
手作り餌としては、コイ科の魚には小麦粉が効きます。
小麦粉を水で練った練り餌でフナやコイ、ウグイやオイカワなどが釣れます。
水の代わりに卵の黄身を加えて練ったタマゴ練りにすると更に反応が良くなります。
その他小麦粉製品ならうどんでもパンでも釣れます。
コイの吸い込み仕掛けやフナ釣りでは、サツマイモを蒸したもの(芋餌)も定番の餌になります。
川釣りでの餌の付け方・仕掛け方
川釣りでの餌の付け方にはいくつありますが、代表的な付け方を紹介します。
イクラの付け方
イクラは2〜3粒を、潰さないように針につけます。
1粒で使う場合は針先を出さないで使います。
川虫類の付け方
川虫類は、急所である頭部は避け、尻に1回チョン掛けにします。
ミミズの付け方
ミミズは、頭部の白っぽくひとまわり太い部分にチョンがけするか、通し刺しにします。
針先のカエシは必ず出さないとミミズが逃げてしまいます。
練り餌の付け方
練り餌は、耳たぶくらいの硬さに練ったものを、針先が隠れるように針につけます。
川釣りにおすすめの道具・装備・グッズ
最後に、川釣りに必要なタックルを紹介します。
上流・中流・下流それぞれで使用するタックルは変わります。
川釣りに必要な道具とその使い方
渓流に立ち込んで釣り歩きするような場合は4.5m〜5.3mくらいの軽量な延竿があれば良いでしょう。
川釣りの装備・服装
川釣りの装備・服装は海釣りと基本同じで構いませんが、立ち込んで釣りをする場合は必ずウェーダーとフローティングベストを着用します。
【DRESS】チェストハイウェーダー AIRBORNE S〜XXL
川底の苔の生えた石にも滑りにくいフェルトスパイクソール型のチェストハイウェーダーです。
動きやすいナイロン素材のウェーダーです。
【PROX】フローティングゲームベスト PX399
フリーサイズでウエスト100cm〜150cmまで対応できるフローティングベストです。
ゲームフィッシングように開発されたもので、小物の収容スペースがたくさんあります。
川釣りの餌に関するまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「川釣りにおすすめの餌をご紹介!自作餌やコンビニ・スーパーで買える代用餌も」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。