釣り餌としてのエビには様々な種類があることをご存じでしょうか?つけるエビによって釣れる魚も異なってきます。そこで今回釣りラボでは、釣り餌のエビについて種類や保存方法、飼育方法などをご紹介します。ぜひご覧ください。
釣り餌におすすめのエビ6種類をご紹介
みなさん、釣りをするとき、釣り餌は何を使っていますか?
イソメやアオサ、エビなど釣り餌には様々な種類があります。
今回は、いくつかある釣り餌の中から、エビを取り上げてご紹介します。
釣り餌としてよく使用されるエビにはいくつか種類があります。
それぞれのエビの特徴や用途を解説していきます。
釣り餌1:アミエビ
まずは、アミエビです。
アミエビは、体長が約3~5センチ程度の比較的小さなエビです。
釣具店では、冷凍で売られていますが、釣り場の近くでは、よく生餌としても売られています。
用途は刺し餌や、撒き餌に混ぜるなど様々で、狙える魚も比較的種類が豊富です。
釣り餌2:ツブエビ
ツブエビは、淡水エビで、体長は約5センチ程度のエビです。
ツブエビは、ヤマトエビやミナミヌマエビとも呼ばれています。
ツブエビは、よく生き餌として販売され、水深の深い場所に潜る特徴から、カサゴやアイナメなどの根魚を狙うときによく使用されます。
地域によっては、ツブエビを見かける機会があまりないところもありますが、インターネット販売でも入手は可能です。
【エムワイ】ヤマトエビ 30匹 2~4センチサイズ
観賞用や餌用に、飼育できるヤマトエビです。
飼育中に半減してしまった場合は死着補償が付いているため、初心者でも安心して購入できます。
価格は、2000円程度です。
釣り餌3:サルエビ
サルエビは、体長10センチ前後とやや大き目のエビです。
釣り餌のほかに食用としても売られていますが、釣り餌としても食用としても、流通量はさほど多くなく、一般的にサルエビを知っている人はあまりいません。
生きているときは、黄褐色で、死ぬと赤褐色に変わります。
釣具店などでは、冷凍で売られていることが多いです。
沖釣りでカサゴや磯釣りでブダイなど、やや大き目の魚を狙う際に、使用することが多いです。
日本全国に生息はしていますが、比較的見かけることが多いのは、瀬戸内海付近か九州付近であることが多いです。
釣り餌4:サクラエビ
サクラエビは、体長が約4センチ程度の小さなエビです。
生きているときは、半透明でピンク色に見えます。
主に、200~300メートルほどの深海に生息し、夜になると水深20~50メートル程度まで浮上します。
サクラエビは、その小ささから、刺し餌として使用されることはめったにありません。
主に、集魚効果を期待して、刺し餌の周囲に撒いて使用することがほとんどです。
【ラス】台湾産 天然サクラエビ 生食用 500g
釣り餌として販売されてはいませんが、生食用としてでも釣り餌に使用可能です。
値段は、500gで2500円と少々高めですが、釣り餌としてしっかり使えます。
短時間加工された冷凍品のため、鮮度も十分です。
釣り餌5:スジエビ
スジエビは、体長3センチ~5センチ程度の小さなエビです。
スジエビは、淡水に生息し、釣り餌のほか食用や観賞用としても見かけます。
生き餌として販売されています。
撒き餌にされることが多いですが、刺し餌としても使用されます。
釣り餌6:芝エビ
芝エビは、体長10~15センチほどの比較的大きなエビです。
よく食用として、販売されていますが、釣り餌としても使用できます。
九州地方では、グレ釣りの定番の餌として使用されています。
また、芝エビはその大きさから、30センチを超える魚を狙うこともでき、人気です。
釣り餌のエビの購入方法
釣り餌となるエビは、どういったところで購入できるのでしょうか?
購入方法をご紹介します。
購入箇所1:スーパー
スジエビや芝エビなど食用として販売されているエビは、スーパーの鮮魚売り場などで購入できます。
新鮮なエビを使いたいというのであれば、スーパーでの購入をお勧めします。
購入箇所2:通販
スーパーなどに売っていないエビは、amazonや楽天といった通販で購入可能です。
上記で紹介したエビは、釣り餌に特におすすめなので是非購入してみてください。
また、釣り餌専用商品として売られているものもあるので、特段新鮮なエビを使いたいというのでなかれば、通販での購入は非常におすすめです。
冷凍されているエビの解凍方法
アミエビやサクラエビなどは、よく冷凍された状態のものが販売されています。
釣り餌として、使用する前には、使用できるように解凍する必要があります。
冷凍されたエビの解凍は、とても簡単です。
バケツに水または海水を入れ、冷凍されているエビを袋ごとバケツに入れます。
10~15分程度である程度解凍ができるので、解凍された部分から使用するようにしましょう。
また、刺し餌として使用するエビも同様に、バケツの水の中に入れ解凍するか、エビの容器の少し口を開いた状態で、自然解凍させます。
釣り餌のエビのつけ方
釣り餌のエビのつけ方を、生餌と死に餌の2種類に分けてご紹介します。
生餌のエビの付け方
生餌のエビの付け方は、シンプルです。
釣りをする際に、魚が比較的食いつきやすいのが、生き餌を使用することです。
一方で、ハリスを刺すことで、餌は弱るので、餌を付ける際は、少し注意が必要です。
付け方1:チョンがけ
この掛け方は、エビの尻尾にハリスをひっかける方法です。
ハリスをエビの尻尾の腹側から刺し、背の側から出します。
チョン掛けは、ほかの餌の付け方よりも付けやすいという特徴があります。
また、エビの尻尾に掛ける掛け方のため、エビへのダメージをかなり抑えられます。
付け方2:尻掛け
尻掛けは、チョン掛け同様、エビの尻尾のほうに掛ける掛け方です。
エビの尻尾の先のほうから、ハリスを刺し、腹側に通します。
尻掛けも、チョン掛けと同様に、エビへのダメージが少ないです。
付け方3:鼻掛け
鼻掛けは、エビの鼻先にひっかける掛け方です。
エビの鼻先の腹側からハリスを刺します。
鼻掛けは、水中で、エビが針の重さで頭から沈むため、自然に見えやすいという特徴を持っています。
エビは、後方に移動していると思う方もいるとは思います。
しかし、エビは、移動し始めたときに勢いをつけ、水中に浮くために後方に下がります。
水中に浮いているエビのほとんどは、前方に向かってゆっくり泳いでいます。
また、ハリスを刺す位置はできる限り鼻先にしましょう。
間違えて脳を刺してしまうと、エビが即死します。
付け方4:頬掛け
頬掛けは、これまでに紹介した3つの付け方に比べて、やや難しいです。
しかし、ハリスを刺す場所がエビの頬(殻)になるため、エビを弱らせる心配はありません。
付け方は、エビの左右どちらかの頬の位置にある殻のみにハリスを刺します。
この掛け方は、エビを長生きさせることが容易にできますが、一方で、殻にハリスを刺しているため、餌が外れやすいという欠点を持っています。
付け方5:角掛け
角掛けは、ほかの餌の付け方に比べると、少しマイナーです。
付け方は、エビの頭のほうをエビの身体の横から刺します。
この掛け方は、餌が外れにくいという特徴を持っていますが、一方で、水中で誘いを掛けた際に、奇妙な動きになってしまうという欠点があります。
死にエサ(冷凍エサ)の付け方
死に餌であっても、生き餌の付け方と変わりません。
生き餌と違い、死に餌の場合は、餌の生存を気にする必要がありません。
そのため、餌が外れにくく、また、誘いを掛けた際に自然な動きになるような付け方が望ましいです。
死に餌の場合のおすすめの付け方は、「尻掛け」と「鼻掛け」です。
生き餌であった場合は、餌を弱らせないために、どちらの掛け方も注意をする必要がありましたが、死に餌の場合は、ハリスの元の部分が、エビの身に入るようにしっかりと刺しましょう。
釣り餌としてのエビの保存方法
生き餌はもちろんですが、死に餌も、餌の質には注意が必要です。
餌を雑に扱い、腐らせたり、痛ませたりしたものを使用すると、当然魚は食いつきません。
そのため、死に餌であっても、餌の保存方法には気を使いましょう。
以下では、餌の保存方法を2種類ご紹介します。
保存方法1:塩漬けエビを作る
まず、一つは塩漬けです。
エビを塩に付けることで、水分を抜き、腐るのを防ぐことができます。
塩漬けを作る際に用意するもの
塩漬けを作る際には、以下のものを用意しましょう。
塩漬けエビの作り方
塩漬けエビは、以下の手順で作ることができます。
※手順5の水分を確認した後、さらに水分を抜きたい場合は、新しく新聞を用意し、手順1から再度塩漬けをします。
保存方法2:ボイルする
保存方法として、もう一つ代表的なやり方は、エビをボイルするという方法です。
ボイルすることで、生よりも腐りにくくなります。
作り方も簡単で、保存したいエビを沸騰したお湯に入れ、3分~5分程度茹でます。
その後、お好みで砂糖や味の素などを掛け、保存用の容器にいれ、冷凍すれば完成です。
釣り餌としてのエビの飼育方法
生き餌を使いたいという方は多いのではないでしょうか。
その場合、エビを生きた状態で保存する必要があります。
生きた状態で保存するには、エビを飼育して、いつでも餌として用意できるようにするという手があります。
飼育の際に用意するもの
エビを飼育するのであれば、以下のようなものを用意する必要があります。
※水槽のセッティング方法は、省略いたします。
エビの飼育方法・注意点
では、実際にエビの飼育方法をご紹介します。
あくまで、代表的なエビ全般の飼育方法をご紹介します。
餌は何が良い?
水槽の用意ができたら、餌として使いたいエビを水槽にいれます。
エビは、基本的に苔を食べているので、水槽に水草が入っている場合は、基本的に餌を用意しなくてもよいでしょう。
しかし、飼育数が多い場合、水草から発生する苔では、足りなくなり、エビ同士で共食いする可能性があるので、一般的な熱帯魚用の沈下性のある餌を用意すると良いです。
水温はどれくらいが良い?
水温管理は、基本的に必要ありません。
水温の目安としては、10~25℃程度です。
夏冬の水温は、目安から外れる場合があります。
適温から外れるとエビは、死んでしまう恐れがあるので、室内で飼育する場合は、空調設備の近くに水槽を設置すると良いです。
水槽の水は変える必要はある?
水槽の水は、2週間に1回程度変えます。
1回の水変えでは、水槽の水をすべて抜くのではなく、水槽に入っている水の1/3程度を変えます。
水を変える際、新しい水の水温は、あらかじめ合わせておきます。
繁殖させることは可能ですが、少々難しいため、専門書の購入をおすすめします。
釣り餌としてのエビについてまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「釣り餌におすすめのエビを6種類ご紹介!保存方法・飼育方法・付け方も解説」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。