イソメは釣り餌の代名詞として知られるほど有名です。今回、釣りラボでは、そんなイソメについて、イソメの種類や違い、購入方法・保存方法などについて解説します!ぜひ最後までご覧ください。
イソメとは?
イソメとは多毛類イソメ目というものに分類される生き物で、釣具店によってはゴカイと表記されている場合がありますが、同じイソメ目の生物です。
見た目はどちらも同じような形状ですがイソメのほうがゴカイに比べると若干サイズが大きいです。
世界には大きなものでは1メートルを超える種類のイソメもおり、全世界で確認されている種類だけでも8000種にものぼるほど、イソメには様々な種類が存在しています。
日本で販売されているイソメは全て海外から釣り餌用に輸入されているものになります。
釣り餌で使われるイソメの特徴・生態
それでは、釣り餌で使われるイソメの特徴や生態はいったいどのようなものなのでしょうか。
日本で釣り餌に使われるイソメは青イソメや赤イソメといった種類になります。
細長く疣足(いぼあし)と呼ばれる多数の足のようなひだを持っているのが特徴です。
イソメは主に砂地などに生息し、海中の小動物や海藻を主食としています。
細長く弱々しい見た目をしていますが、その見た目とは裏腹に餌を目の前にすると俊敏な動きで獲物を捕食するといった獰猛な一面も持ち合わせています。
イソメの種類と違い
よく釣り餌として使われているそれぞれのイソメの種類と違いをご紹介します。
青イソメ(アオイソメ)
最もポピュラーなのが青イソメと呼ばれる種類のイソメです。
表側の見た目が青っぽいことからそのように呼ばれています。
赤イソメ(アカイソメ)
青イソメに対し、表側の見た目が赤っぽく見えるのが赤イソメです。
別名岩イソメとも呼ばれます。
スゴカイ
イソメの巣ごと販売されているのがスゴカイです。
別名フクロイソメとも呼ばれています。
イソメを食べる魚・釣れる魚
イソメは基本的に投げ釣りやぶっこみ釣りで使われることが多いですが、そのほかにもウキ釣りやフカセ釣り、サビキ、ヘチ釣りなど様々な釣りの方法に対応しています。
釣れる魚はハゼやキス、メバルやマゴチなどが対象魚としてよく知られていますが、それだけではなく黒鯛やウナギまで狙える万能な餌なのです。
特にカレイ・ヒラメなど、海底で餌を食べる根魚との相性が良いです。
死んだイソメだとパタリと当たりが途絶えてしまうので、常に活きの良いイソメを使うように心がけましょう。
イソメの購入・入手方法
そんな万能な餌のイソメの購入や入手方法についてご説明します。
イソメの値段・相場
イソメは1パック50〜70gで売られていることが多く、相場は500円前後です。
竿1本分であれば1パックで丁度よい量でしょう。
値段が安くほとんどの種類の魚が釣れるので初心者でも安心して挑戦できますね。
イソメの購入場所
続いてイソメの購入場所をご紹介します。
釣具屋
イソメの購入場所で最もオーソドックスなのは釣具屋です。
全国どこに行ってもほとんどの釣具屋で販売されているので、現地で調達可能です。
店によってイソメの活きの良さは異なるのでよく見てから選ぶようにしましょう。
通販
近年では通販でもイソメを購入することができます。
その場合プラスチックの容器に入っていることが多く、保冷剤と一緒になって送られてきます。
通販の場合は段ボールに入って送られてくるパターンとポスト投函のパターンの2種類があります。
ポスト投函の場合は衝撃でイソメが弱ってしまったり、暑さにやられてイソメが死んでしまったりする場合があるので注意が必要です。
【ボンドベイト】イソメ
ハイクオリティの天然釣り餌
高品質・高栄養の養殖多毛環虫であるイソメをフリーズドライ製法によって真空凍結乾燥させた天然成分だけの環境に優しい釣り餌です。
ボンドベイト独自の方法でイソメに含まれるホルモン・天然酵素成分を残し生体に近い状態を維持されています。
イソメに含まれるホルモンや酵素成分などの味、匂いは魚類にとっては魅力的で、魚類を引き寄せる釣り餌として使用すると大きな釣果アップにつながります。
ボンドベイトのイソメは、キス、カレイ、シーバス、タラ、黒鯛、鯛、ロックフィッシュ、コイ、ナマズ、ブルーギル、ブラックバス など多くの種類に対応しています。
使用の際は、海水または淡水を加えて25分程ふやかすことで、柔らかくなり生き餌のように使用できます。
生き餌と比べて長期保存が出来るので、釣行時に生き餌が切れた際の代用品としてタックルケースに忍ばせておくと重宝します。
こんな人におすすめ
- 魚類をターゲットにした釣りをよくする方
- 生き餌の代用品として、長期保存可能な釣り餌を探している方
自動販売機
釣具店によっては店の前にイソメの自動販売機が設置されている場合があります。
営業時間外でも購入することができるので早朝や夜釣りの際などには大変便利です。
イソメの生息地
万が一現地でイソメを購入できなかったり釣り場でイソメが切れてしまったりしたら、イソメを釣り場で入手することはできるのでしょうか。
実は最も餌釣りに使用されている青イソメは日本には生息しておらず、全て朝鮮半島や中国からの輸入ものなのです。
似たようなものとして日本ではイソゴカイと呼ばれるイソメによく似た虫が海辺に生息しています。
ゴカイは海水に浸った砂地を好み、特に土と砂が混じり合っているような地面に多く生息しています。
数センチ~50センチほど掘ると天然のゴカイがうようよと出てくることがあるのでぜひ探してみてください。
イソメの保存・保管方法
イソメを多く購入しすぎて余ってしまったときなど、次回の釣りまでどのようにイソメを保存・保管すればよいのでしょうか。
その方法についてご紹介します。
冷蔵庫での保存方法
イソメは生命力が高いので、冷蔵庫でも長いものであれば2週間ほど生き残っている場合もあります。
冷蔵庫で保存する際は、イソメが入っていた砂利を深めの容器に入れて少量の海水をかけて蓋をするだけで簡単に保存が可能です。
冷蔵庫の中でも野菜室など冷えすぎない場所に置き、数日ごとに様子を見て死んでいるイソメは取り除くようにしましょう。
冷凍保存する方法
冷凍保存する際は、イソメを塩漬けにする必要があります。
まず新聞紙などの上にイソメを並べてイソメと同分量ほどの塩をまんべんなくふりかけます。
2〜3時間すると水分が抜けるので、そうしたら別の乾いた新聞紙の上に並べ再度塩をかけてさらに干します。
針に刺さるくらいの弾力を残しつつ、水分が飛んでいれば冷凍保存の準備は完了です。
出来上がった冷凍保存用のイソメはキッチンペーパーや新聞紙でくるみ、冷凍庫で霜がつかないようにして保存しましょう。
イソメを飼育(養殖・繁殖)させる方法
イソメが生息している場所と同じような環境を自宅の水槽でもつくることができれば、イソメを飼育することも不可能ではありません。
その方法とは、イソメが隠れることができるくらいの砂土を水槽にいれ、軽く土が浸るくらいの海水をいれます。
その水槽を日陰において毎日水を変えてあげればイソメの飼育も可能です。
その際、イソメは温度の変化に敏感なのできちんと温度管理ができるように気を付けましょう。
ただ数日間イソメを飼育することはできても、イソメの養殖・繁殖まで成功させることは残念ながら難しいでしょう。
イソメの付け方・刺し方
釣る魚や釣り方によって、イソメの付け方・刺し方は変わってきます。
ターゲットや状況に合わせて変えられるよう、それぞれ覚えておくようにしましょう。
それでは実際に、イソメの針への付け方・刺し方をご紹介します。
イソメの代表的な付け方は4種類あります。
通し刺し
イソメに限らず、虫エサを刺すのに最もポピュラーな方法です。
頭からまっすぐ針にさしていき、針の胴部分まで来たらイソメの腹から針を出します。
尾の部分は切れやすいので、必ず頭部分を持つようにしましょう。
ちょん掛け
小さなお子さんでも取り組める最も簡単な方法です。
頭の部分から針のカーブの部分までイソメを通すだけでOKです。
頭の固い部分から通すと、通しやすい反面イソメが弱ってすぐに死んでしまうので口より下を通すのがポイントです。
縫い刺し
縫い物のように針をイソメに3〜5回貫通させます。
匂いや体液が多く出るので魚の食いを良くする効果がありますが、その分弱るのも早くなってしまうので気を付けましょう。
房掛け
投げ釣りやブッコミ釣りにおすすめの付け方で、スズキなど大物を狙うときに有効です。
3〜5匹のイソメを用意し、1匹目を通し刺しした針に残りのイソメをちょん掛けで刺していきます。
小さな針だと刺すのが難しいので大きな針を用いるようにしましょう。
手を汚したくない方はゴム手袋や指サックを使用するか、「虫ピンチ」と呼ばれるピンセットのような滑り止めのアイテムも販売されているのでこちらを使ってみてはいかがでしょうか。
また、イソメは高温に弱いため釣り場ではクーラーボックスの中など直射日光が当たらない場所で保管するようにしましょう。
イソメが苦手な人はワーム(パワーイソメ)がおすすめ
虫が苦手な人はワーム(パワーイソメ)の使用がおすすめです。
見た目はイソメそっくりな疑似餌なのですが、本物のイソメに劣らない程の食いつきが見られます。
生きたイソメと違い、動き回ったり手に体液がついたりすることがないのでどなたでも扱いやすいのが特徴です。
環境にやさしい成分でつくられているので人や魚にも無害で、長期保存して繰り返しの使用も可能です。
【マルキュー】パワーイソメ
パワーイソメのカラーは赤・青・茶・桜の4種類あります。
使用する針の大きさや狙いたい魚の種類によって選ぶタイプが異なってくるのでよく選んで購入しましょう。
イソメの基礎知識まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「【釣り餌の王道】イソメとはどんな餌?保存方法・付け方・飼育方法・値段相場を解説」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
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