アオイソメは、万能餌として釣りの際に多くの方が使う活き餌のひとつです。そんなアオイソメをできるだけ長く保存するためにはどんなことをするべきなのでしょうか?今回、釣りラボでは、アオイソメの保存・飼育方法について詳しく解説していきます。
そもそもアオイソメとは?
アオイソメは、海釣りの餌として定番の環形動物門多毛類です。
環形動物門としてミミズ、ゴカイと同様に分類されるので、細長くてうねうねと動く様子が似ています。
また、ゴカイと同じ多毛類に分類されているので、ゴカイによく似ています。
剛毛があり、キバがあって噛みつきますので苦手な方も多いですが、魚の食いつきが良く、たくさんの魚が餌としているので釣り餌としてはよく利用されています。
アオイソメを保存する方法
アオイソメは生きていますので、購入してから日が経つと弱って死んでしまうこともあります。
ですので、保存の方法を知って状態を保つことが大切です。
また、余ったアオイソメを捨ててしまうのはもったいないので、上手に保存して次回の釣りにぜひ生かしてください。
弱ったアオイソメを取り除く
同じパックの中に弱った個体や、死んでしまった個体があると、アオイソメはかなり匂いを発します。
そのせいか一緒にいれておくと他の個体も弱ってしまい保存期間が短くなってしまうことがわかっています。
明らかに弱っているものや死んでしまったものは取り除いてください。
木製の餌箱に入れる
木製の餌箱を使用して保存すると、釣りの最中でも弱らず保存することができるので便利です。
適当な大きさの木製の餌箱をよく濡らしてから使用します。
木箱ならなんでも大丈夫ですが、ふたのあるものを選んでください。
木製の餌箱を濡らしておくと、適度な湿度が保たれますので、アオイソメの生育条件を保つことができます。
細かい石と海水の中に入れる
近くに海があれば、木製の餌箱にアオイソメを移し、細かい石と少しの海水を入れて保存するとよいでしょう。
水が漏れないようにビニール袋で包んでください。
近くに海がなかったら、釣り場についてからでも海水になじませてやると動きが良くなったりします。
冷蔵庫に入れる
アオイソメは、暑いところが苦手です。
25℃程度でも弱ってしまいますので、保存には冷蔵庫を使用しましょう。
パックのまま入れる場合は、ちゃんと水分があることを確認してください。
7℃~15℃程度にして保存します。
また、あまり寒いところに長期間置いてしまうと死んでしまうので注意してください。
冷凍庫では生きられません。
アオイソメの長期保存には塩漬けがオススメ
しばらく使用する予定がなく長期保存したいときは、塩漬けがオススメです。
アオイソメは死んでしまいますが、塩漬けでも魚は食いついてきます。
方法は簡単ですし、準備もほとんどいらないので長期保存したいときはぜひやってみてください。
アオイソメを水洗いして、同量程度の塩をまぶします。
ぬめりがとれて水が出てきますので、キッチンペーパーや新聞紙などで水分を吸い取ってください。
アオイソメはこの段階でほとんど死んでしまいます。
キッチンペーパーの上に1匹づつ伸ばした状態に並べます。
大体水気がなくなったら、タッパー等に入れて冷凍して保存します。
使用するときは、生きているものと同じように針に通します。
アオイソメの飼育方法
アオイソメを長期間、しかも冷凍せずに保存したい、というときは飼育を試してみるのも面白いでしょう。
適当な水槽に多少の砂と海水をいれてやります。
海水の量は、アオイソメが完全にひたるより少し手前くらいがよいでしょう。
エアレーションがあれば、使用してください。
海水の素がホームセンターなどで売られていますので、水を入れ替える際には海水と同じ濃度になるように調整していれてあげてください。
明るすぎないように、かつ温度が上がりすぎないよう注意して飼育すると1か月程度飼育することができます。
アオイソメを保存・飼育する際の注意点
アオイソメは乾燥に弱いので、湿度が保たれるよう注意してください。
また、熱いところが苦手なので5℃~15℃程度で保存したほうがよいです。
明るいところも嫌がります。
アオイソメの特徴・入手方法・付け方
それでは最後に、釣り餌として使われるアオイソメの特徴・生態、入手方法、漬け方をご紹介します。
釣り餌として使われるアオイソメの特徴・生態
アオイソメは朝鮮ゴカイとも呼ばれます。
日本では天然で見つけることは難しく、ほとんど繁殖していません。
特徴は同じ分類のゴカイに似ていますが、ゴカイより大きいものが多いです。
韓国や中国で釣り餌として養殖されています。
生態はゴカイと同様に砂地や磯、岩場に住んでいます。
赤イソメ・岩イソメとの違いは?
赤イソメは、アオイソメを赤く品種改良したものを売っていたり、ゴカイを赤イソメとして売っていたり、その場所によって違いがあり、生物として定義されたものではありません。
餌が赤い方が食いつきがいい魚がいるためです。
また、赤イソメのほうがアオイソメより体力的に弱い傾向があり、身が柔らかく切れてしまったりすることがあります。
ただ、柔らかい個体は魚の食いつきが良くなることもありますので、アオイソメと赤イソメを使い分ける方もいます。
岩イソメは地方によってイワムシと呼んだり、マムシと呼んだりします。
アオイソメ、ゴカイと同じ多毛類で、岩イソメは日本でも生息しています。
岩イソメは体長が30㎝近くにもなるものもいますので、アオイソメより大きいものが多いです。
アオイソメを食べる魚・釣れる魚
アオイソメは釣り餌の定番なので、食べる魚がたくさんいます。
カサゴ、クロダイ、メバル、アイナメ等岩場に住む魚や、砂地に住んでいるハゼ、カレイ、ヒラメなどもアオイソメを食べています。
スズキ、クロダイ、アジなどもアオイソメで釣ることができます。
釣りで狙うときには、これらの多くの魚を狙うことができます。
アオイソメの入手方法
アオイソメは海釣りの餌として定番ですので、入手することは難しいことではありません。
なるべく状態のいいものを手にいれるようにしましょう。
アオイソメの値段・相場
アオイソメの値段は大体1パック500円程度で売られています。
相場は50gで500円です。
アオイソメ自体大きさがいろいろあり、売っている場所によっては大きさを選ぶことができます。
大体はパックになっています。
アオイソメの購入場所・買い方
アオイソメの購入は、釣り場の近くの釣具屋や、インターネットを利用するのよいでしょう。
釣り船で売っている場合もありますので、予約の際に問い合わせてみてください。
インターネットを利用する場合は、クール便になると送料が高くなります。
ポスト便で販売されている場合もありますが、夏場など条件が悪いとアオイソメの状態が悪くなっている場合があるので気を付けてください。
なお、2020年7月現在、新型コロナウイルス対応の影響で中国からの輸入に遅延が生じていますのでご注意ください。
【Tポート】アオイソメ
この商品はクール冷蔵便を利用することになり、配送代がかさみますがまとめて購入すれば1つあたりの値段は手ごろになります。
アオイソメは丈夫なため、比較的保存期間が長いです。
アオイソメの生息地・採取できる場所
アオイソメは韓国、中国の砂地で繁殖しています。
日本ではほとんど繁殖していないので日本での採取は難しいです。
アオイソメの付け方・刺し方
アオイソメの付け方・刺し方は通し刺しと呼ばれる方法がよく使われています。
アオイソメが長い場合には、二等分や三等分にしてください。
アオイソメの口を開けさせて、口から針の先を入れ、胴体内部に針を1~2センチ通したら、針を外に突き出します。
他に、チョン掛けと呼ばれる方法もあります。
アオイソメの首の付近を一回通すだけです。
ただ、針から外れやすいので注意してください。
アオイソメの保存に関するまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「アオイソメの保存方法を徹底解説!長期間保存できる塩漬けの方法や飼育方法も」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。