アオイソメは万能餌として多くの方が釣りの際に使います。そんなアオイソメの正しい付け方や釣果を上げることができる付け方のコツをご存じでしょうか?今回、釣りラボでは、アオイソメの基本の付け方や付け方のポイントについて詳しく解説します。
そもそもアオイソメとは?
アオイソメとは、ミミズなどと同じ形をしている多毛類です。
堤防付近にいる魚はこのアオイソメを使用すればたいてい釣ることができるというオーソドックスな釣り餌です。
また、このアオイソメはどの釣具屋でも購入することができるため、海釣りの定番品として定着しています。
アオイソメを付ける際に用意するもの
アオイソメを付ける際に用意するものとして、石粉やピンセットがあります。
アオイソメなど虫エサは、全体がぬるぬるしていることが多く、とても掴みづらいです。
そのため滑り止めとして石粉を使用することがあります。
また、虫エサ自体に触れることに抵抗がある人もいるでしょう。
そんな時は虫エサをセットする用のピンセットもあるので使用していきましょう。
アオイソメの基本の付け方
では、アオイソメの基本的な付け方を、4種類紹介します。
アオイソメの付け方1:通し刺し
通し刺しは、頭部の少し下から針の奥の方まで刺し、針が体にまっすぐ通るように刺す付け方です。
針が長めに刺さっているため落ちづらいのが特徴です。
アオイソメの付け方2:縫い刺し
縫い刺しは、アオイソメの頭から針を刺し、おおよそ2cm間隔で縫うように針につけていくやり方です。
丸まったように針につけられるためエサ持ちが良い付け方です。
アオイソメの付け方3:チョン掛け
チョン掛けは、アオイソメの頭に針を1本かける付け方です。
アオイソメの動きを活かしたいときに使う方法ですが、針のかかっていない部分を食べられてしまうことも多いやり方です。
アオイソメの付け方4:房掛け
房掛けは、複数のアオイソメを1本の針に刺す付け方です。
複数のアオイソメをつけることでエサへの食いつきはとても良くなります。
投げ釣りや探り釣りなどで使うとより魚へアピールできるでしょう。
釣果を上げるアオイソメの付け方のコツ・ポイント
続いて、アオイソメの付け方のコツ・ポイントを紹介していきます。
付け方のコツ1:素早くアオイソメを付ける
アオイソメは生きがいいと動きがあり、つけるのに手こずってしまうことがあります。
しかし、長時間手で持っているとアオイソメから体液が放出されてぬるぬるになり、余計に針に通しづらくなります。
そのため、付け方のコツとしては、石粉を使用してぬめりをとってしまいましょう。
石粉をつけたアオイソメは弱るのが早いため、素早く付けて使用した方が良いでしょう。
付け方のコツ2:アオイソメの頭を掴みながら付ける
生きのいいアオイソメは噛みついてくることがあります。
これは頭部に2本の牙を持っているからです。
大型のアオイソメでなければケガをすることはないので、付け方としては頭を掴んで一気に針を通してしまいましょう。
付け方のコツ3:タラシの長さを調節する
アオイソメが針に刺さっていない部分が多ければエサが水中で動いて魚へのアピールとなってくれますが、逆に針の刺さっていない部分だけを食べられてしまうというデメリットもあります。
そのため、タラシの長さは調節した方が良いでしょう。
付け方のコツとしては、タラシを2cmにします。
ただし、入れ食い状態の時はタラシはなしにしてもよく、逆に食いつかない時はタラシを長くするなど場合によって調節が必要です。
付け方のコツ4:アオイソメを交換するタイミング
基本的にはエサを取られた時に交換、ということが多いです。
成果がなく、アオイソメだけが弱っていくこともあると思います。
その場合はアオイソメの色と見た目を確認してください。
色が抜けて白っぽくなってきたり、伸びきったようになれば交換した方が魚の食いつきは良くなるでしょう。
生きているアオイソメを付けるのが難しい場合は?
アオイソメは生命力が強く動きもあるため、付け方が悪くなくても、どうしてもつけるのが難しい場合もあると思います。
その場合はワームやパワーイソメを使用するとよいでしょう。
以下にオススメのワームとパワーイソメを紹介します。
【バークレイ】ワーム ガルプ! SWサンドワーム
サンドワームを模したワームです。
水流を受けると足が動き、自然な動きとなるため魚に警戒されません。
独特のにおいを配合しており魚の嗅覚にもアピールできます。
【マルキュー】パワーイソメ ソフト(中) 桜イソメ(夜光)
常温で保存できる疑似餌です。
ピーチのにおいがついているため、生臭いにおいが苦手な人でも扱うことができます。
釣り餌として使われるアオイソメの特徴・生態
最後に、アオイソメの生態や釣り餌としての特徴をご紹介します。
アオイソメの特徴は、細長い体です。
普段は海中の砂や土の中に隠れて生活をしています。
見た目は表側が青色をしています。
しかし腹側は赤いため、裏を先に見てしまうと赤イソメと勘違いしてしまうこともあります。
アオイソメは他のイソメよりも体が丈夫なので魚に食いつかれても千切れにくいです。
また、アオイソメは日本に生息していません。
そのため、中国や韓国から輸入されることがほとんどです。
採取だけでは需要に追い付かないため、養殖も行われています。
赤イソメ・岩イソメとの違いは?
赤イソメは別名「ジャリメ」と呼ばれます。
全体が赤やオレンジの個体が赤イソメとなります。
アオイソメと比べるとやや割高で、おおよそ1.5倍程度で販売されています。
アオイソメよりも身が柔らかいとされ、食い込みを良くしたいときには赤イソメが良いでしょう。
岩イソメは別名「マムシ」や「岩虫」と呼ばれます。
あまり活発ではないため、動きは鈍いです。
アオイソメと比べると値段が高く、おおよそ2倍程度の値段で販売されています。
また、アオイソメと違い日本で採取することができます。
しかし採取可能な場所は共同漁業権が設定されていることがあり、無断で採取することはできません。
アオイソメとゴカイの違いは?
アオイソメとゴカイの違いは、ゴカイのほうがやや弱いという点です。
身が弱いため針持が悪く、餌交換の頻度は多くなります。
また、ゴカイのほうがやや割高で1.2倍程度の値段差があります。
しかし、食い付きはゴカイのほうがいいと言われます。
アオイソメと違い、日本国内で採取することができます。
しかし、岩イソメと同じく共同漁業権には要注意です。
無断採取できない事がありますので確認した方が良いでしょう。
色は赤やオレンジが中心で、緑のものもいます。
アオイソメを食べる魚・釣れる魚
アオイソメを食べる魚や釣れる魚を紹介します。
釣れる魚1:キス
堤防や砂浜で気軽に釣れるキスは、アオイソメをよく食べる魚です。
キスは口が小さいため、アオイソメも小さいものを選ぶと良いでしょう。
長いものを使用する場合は3cm程にカットすると食いつきやすいようです。
釣れる魚2:カワハギ
カワハギ釣りではアサリがよく使用されますが、陸地で釣る場合はアオイソメでも釣ることができます。
カワハギは生きた餌を好むため、生きのよい生命力のあるアオイソメは最適です。
カワハギはおちょぼ口のため、細いアオイソメが適当です。
付け方として針の形に合わせて通していかないと、はみ出した部分だけ食べられて逃げられてしまいます。
なるべくはみ出す部分がないようにカットするようにしましょう。
アオイソメの値段・相場
アオイソメは、1kg5000円前後で売っていることが多いです。
釣具店ではパック売りや量り売りをしていることもあり、好きな量だけ買うことも出来ます。
パック売りの場合は量の確認をしないと釣り中に最後まで持たないことがあるので要注意です。
アオイソメの購入場所・買い方
アオイソメは、釣具店やネットで購入することができます。
地域によってはアオイソメの自販機もあります。
ただ、アオイソメは前述した通り、日本では採取することができません。
そのため、輸送や卸などを経由していきますが、使用するまでの時間が長いと段々と弱っていってしまいます。
つまり、仕入れてから購入されるまで時間のかかる客数が少ない店よりも、大型店のほうが回転が良く、生きのいいアオイソメが手に入ることがあります。
Amazonや楽天でも購入することが可能です。
アオイソメの保存・保管方法
1回の釣りで使いきれなかったアオイソメは自宅で保存することが可能です。
数日後に使用する予定がある場合は冷蔵庫保存が良いでしょう。
6~10℃の温度を保つと数日間は生きることができます。
このとき真水では死んでしまうため、釣りをした時の海水を少し持ち帰ってきます。
アオイソメを海水で洗い、砂利と海水とアオイソメを容器の中に入れるだけです。
長期的に保存する場合は塩漬けにしましょう。
アオイソメと同量の塩を用意し、袋に一緒に入れます。
そのまま1時間程度おいておくと水分が抜けたアオイソメができるため、取り出して天日干しにします。
ほどよく乾燥したら塩と片栗粉をまぶして保存容器に入れ替え、冷蔵庫で保存します。
アオイソメの付け方に関するまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「アオイソメの付け方の基本を徹底解説!|付け方のコツ・ポイント」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。