海釣りは、子供・初心者から熟練者まで多くの人に楽しまれる釣りです。今回、釣りラボでは、そんな海釣りに使う餌に注目し、エサの種類やおすすめの餌、付け方・仕掛け方などを詳しく解説していきます。
海釣りとは?
日本は四方を海に囲まれた国です。
北海道を除き、日本のどこにいても、最寄りの海から100km離れることはできません。
日本は海釣りには最適な国のひとつと言えます。
川釣りとの違い
海釣りと川釣りの大きな違いは以下が挙げられます。
海と川では共通点を見つけるほうが難しく、道具もノウハウも完全に別の釣りとなります。
海釣りを行う場所
海釣りは大きく分けて、
の3つがあります。
それぞれ、ノウハウもタックルも全く違う釣りとなります。
海釣りの代表的な釣り方・仕掛けの種類
海釣りの仕掛けは、何を釣るか? どこで釣るか? によってさまざまなパターンがあります。
などなど、対象な魚の数だけ釣り方、仕掛けの種類があると言っても過言ではありません。
海釣りの注意点
海釣りに限ったことではありませんが、最も大事なことは、「人間は自然の力には絶対に勝てない」ということを釣り人全員が認識することです。
雨、風、雷、うねりなど、どれかひとつでも当てはまったら速やかに撤収する、あるいは、そういう天気予報が出ていたら釣行自体を中止するなどの英断が自分を守るための唯一の策です。
毎年釣り人の事故という悲劇が繰り返されています。
「これくらいなら大丈夫」この慢心が一番危険です。
地球温暖化の進行が止まらない昨今、自然災害に対するこれまでの経験は、ほぼ意味がなくなっています。
50年に1回、100年に1回レベルの災害が毎年起こっているのが現実です。
また、コンディションが良い時の釣りでも、安全装備は必須です。
ライフジャケット、釣り専用シューズ、帽子、サングラス、フィッシンググローブ、最低でもこれらをすべて装備出来なければ釣りをしてはいけません。
海釣りに使うおすすめの餌
魚によっては、活きているものしか食べないというのもいますが、大抵の魚は雑食性で、身近な生き物が餌になります。
活きエサ
活きエサはやはり、その嗜好性の高さが特徴です。
ミミズ
ミミズは淡水釣りだけの餌ではありません。
ほとんどの海水魚は好んで食べます。
水中でよく動くので、アピール効果も高く、日の当たらない場所の湿った土を掘れば、比較的簡単に入手できるため、エサが切れた時の代替餌としておすすめです。
イソメ
釣具店で入手できる釣り餌の定番がイソメ類です。
安価で安定して入荷するものの筆頭はアオイソメです。
アオイソメは10g100円程度で入手できるため、ショアからの餌釣りでは最もよく使われる餌です。
アオイソメより高価で入荷も安定しませんが、さらに魚の嗜好性の高いものに岩イソメがあります。
サイズが大きく、強烈な匂いでアピールするイソメです。
10g200円程度と、アオイソメの倍くらいの値段がします。
ゴカイ
イソメと区別がつかないかも知れませんが、日本の海岸や河川下流域の砂泥底に生息する石ゴカイは、シロギス釣りやハゼ釣りの特効餌として広く使われています。
関東では「ジャリメ」、「砂イソメ」などとして売られています。
サイズが小さく、独特の粘度の高い体液を出します。
針に刺すときには、石粉と呼ばれる滑り止めを振りかけるとやりやすくなります。
エビ
エビはほぼすべての魚が好みます。
エビは活きていても死んでいても魚の嗜好性は高いです。
活きたエビをコマセ代わりに撒いてスズキを狙う「エビ撒き釣り」という釣りもあります。
活き魚・小魚
フィッシュイーターと呼ばれる、青物に代表される魚食性の魚のは、ルアーフィッシングの対象になり、ゲーム性の高い釣りとしてブームとなっていますが、青物以外でも、ヒラメやイカなど、活きた魚を針にかけて流す「泳がせ釣り」は、大物が狙える釣りとして人気が高い釣法です。
イソメなどで釣れた小魚を再度針にかけ、泳がせ釣りをして大物を釣り上げるという「わらしべ長者」的な楽しみ方ができるのも魅力です。
貝類
アサリやカラス貝に代表される二枚貝、サザエなどの巻貝も釣り餌としては万能です。
アサリはカワハギ釣りの、カラス貝はクロダイ釣りの、サザエはイシダイ釣りの特効餌として知られています。
ボイルをしてしまうと極端に食わなくなりますので、極力生の状態で使いましょう。
死にエサ・冷凍エサ
一部の魚を除き、死にエサでは魚が釣れないということは全くありません。
特に、日本近海には居ないはずのオキアミは、ほぼすべての魚が大好物です。
オキアミ
海釣りのすべてのシーンで、釣り餌としてはオキアミが一番多用されているでしょう。
日本で販売されているオキアミは、三陸沖で獲れるツノナシオキアミか南極海域で獲れるナンキョクオキアミのどちらかです。
釣り場として人気のスポットでは、周辺の魚の主食が釣り人が撒くコマセに含まれるオキアミになっているなどという、笑えない事実もあります。
そして、主食がオキアミになっている魚は、磯臭さが抜けて味が良くなっているという、予期せぬ効果も生まれています。
オキアミはエビの仲間ではなく、プランクトンに分類されている甲殻類です。
アミエビ
アミエビは、オキアミによく似た甲殻類ですが、オキアミのように大きくはならず、成長しても1cm未満のプランクトンです。
アミコマセとして、撒き餌に使うことがほとんどで、針につけて餌にすることはほとんどありませんが、小イワシや小アジを狙うトリック仕掛けには、自動餌付け器に乗せたアミコマセの上で針を前後させ、自動で針につけることがあります。
サバの切り身・魚の切り身
魚の切り身は主に根魚が好むエサです。
カサゴやソイ、ハタ類などはサバの切り身が大好きです。
塩締めしておくと針持ちも良くなり、保存もききます。
サバのほかは、キビナゴやイワシなども釣具店で身エサとして手に入れることができます。
配合餌
釣り餌メーカーが、対象魚種ごとにさまざまな配合餌を発売しています。
クロダイ、メジナ用の配合エサは各社とも力を入れており、様々な特徴をもたせた商品があります。
スーパー・コンビニで買える手軽な餌
スーパーやコンビニエンスストアなどで手に入る食材でも、釣りの餌として転用できるものはたくさんあります。
代表的なものを紹介します。
魚肉ソーセージ
魚肉ソーセージは魚の嗜好性が高く、使い勝手も良い代用餌です。
5ミリ角程度のサイコロ状に切ったものを数個針につければ、穴釣りなどで威力を発揮します。
イクラ
イクラは淡水トラウトの特効餌ですが、もちろん海水魚にも使えます。
嗜好性も抜群ですが、針持ちはあまり良くないので、手返しよく餌を交換できるかどうかがキモになります。
釣具店で売っている、イクラの中身が寒天状に固まっているものは非常に使いやすいです。
家にあるもので代用する
その他、代用できる餌としては次のようなものがありますが、川釣りにおいてコイ科の魚が好んで米や小麦、うどんなどの炭水化物を好むというほどには、海水魚には効きません。
強いて言えば、押麦やバン粉、米ぬかなどを好むクロダイには一定の効果はあります。
米・ごはん
ごはん粒を針に刺して魚を釣るというより、コマセに混ぜて撒くという使い方が良いでしょう。
正直、コイやフナのようにはなかなかいきません。
食パン
パンは一定の集魚効果はありますが、針に刺して食わせとして使うことはできません。
コマセに混ぜて嵩上げする使い方になります。
また、比重が軽いので、コマセの沈降スピードをわずかに遅くできます。
うどん
食わせとして可能性があるのはうどんでしょうか?
ただし、針持ちは全く良くないため、結局はコマセに混ぜて撒く使い方になります。
自作餌の作り方を紹介
自作餌の作り方を紹介します。
一番簡単で安く作ることができ、釣果も良いものにサバの塩締めがあります。
すぐに使用するなら塩締めは必要ありません。
生のまま、皮側から刺して使います。
背身より腹身のほうが反応が良いです。
海釣りで使う餌の付け方
海釣りで使う餌の付け方をご紹介します。
活きエサの定番の付け方
イソメ類でも甲殻類でも活魚でも、活きエサは活きていてこそ価値があります。
針に刺す場合は、急所を避け、手早く針に刺さなければなりません。
また、活きた魚を刺す場合は、手を水の中につけながら、魚への接触を最短時間で済ませましょう。
死にエサの定番の付け方
いわゆる死にエサの場合は、針持ち重視でしっかりと刺すことを心がけましょう。
貝類であれば、柔らかい部分を経由して、最後は硬いベロの部分に針先を刺すと針持ちが良くなります。
魚の切り身を刺す場合は、皮側から刺して身側へ針を出し、また皮側へ刺すようにすると外れにくくなります。
オキアミの場合は、尾羽根を切り取り、尾筒から背の殻ギリギリの場所を通して腹側に針先を出し、オキアミをまっすぐになるよう整えます。
食いが渋いときは、尾羽根と頭を取り、針の形状に沿って丸く刺します。
配合餌の定番の付け方
配合餌を針につける際は、針全体が完全に隠れるように刺します。
刺したあと、指で形を整えながら、軽く締めておくと外れにくくなります。
海釣りでおすすめの道具・装備【初心者必見】
海釣りでおすすめの道具、装備を紹介します。
海釣り用と言っても種類がありすぎて言及しきれないので、ここでは陸釣りを前提としたタックル類を紹介して行きます。
海釣りタックル
ショアからの投げ釣り、磯釣りに使える標準的なロッドとリールを紹介します。
ロッド
ショアからの海釣りは、投げ竿と磯竿、ショアジギングロッドの3本があれば大抵の釣りをカバーできます。
【ダイワ】投げ竿 リバティクラブ サーフ T30-450
35号(約130g)の錘までキャストできるハイコストパフォーマンスのサーフキャストロッドです。
シロギス、カレイ、イシモチ、アイナメなど、小物から大物まで万能に使えます。
リール
飛距離を追求する投げ釣りをするならば、サーフキャスト専用スピニングリールが必要です。
その他の釣りには、2500番程度の汎用スピニングリールが使いやすいです。
【シマノ】サーフキャストリール SAアクティブサーフ(細糸仕様)
100m以遠のポイントに仕掛けを投入するには、専用のサーフキャストリールが必要です。
PE1号以下の細糸をライントラブルなく取り回しできます。
【アブガルシア】スピニングリール 17 カーディナルⅡ SX2500S
替えスプールが付属する、圧倒的なコストパフォーマンスを誇る名機です。
スタイリッシュなデザインは、価格の安さを感じさせません。
海釣りの装備・服装
安全対策として、ライフジャケット(フィッシングベスト)、帽子、偏光サングラス、フィッシングシューズの着用は必須です。
必ず装着しましょう。
また、日中の海辺は危険なレベルで日焼けしますので、日焼け対策も忘れずに行いましょう。
ライフジャケット(フィッシングベスト)
誤って海に転落してしまった際、救助までの数分間を浮いて待つためのもので、これを着ていれば沈まないというものではありません。
股を通すベルトは必ず装着しましょう。
股ベルトを正しく装着していないと脱げてしまいます。
【ウォーターロックス】ショートライフベスト WRLV-3137
釣りをするなら必ず着用してください。
特に子連れのファミリーフィッシングであれば、子供全員に着用させなければ釣りをさせてはいけません。
帽子
熱中症防止の観点から、帽子も必須です。
冬場は防寒性を考慮しニット帽が、夏場はメッシュキャップがおすすめです。
偏光サングラス
水面の紫外線の照り返しから目を保護すると同時に、水面の光の乱反射を抑えるため、海中の様子が見やすくなります。
【シマノ】撥水ハーフフィッシンググラスPC HG-066N マットブラック
偏光率99%、紫外線透過率0.1%、可視光透過率16%の軽量サングラスです。
レンズには撥水加工が施されており、防汚性もあります。
フィッシングシューズ
必ず足場の状態に応じたシューズを履きましょう。
堤防など、比較的足場の良いコンクリート、あるいはサーフのような砂地の場合はラジアルソールの靴を、磯などの足場が悪い場所ではグリップ性の優れたスパイクフェルトソールの靴が必須です。
【プロックス】コモドールフェルトスパイクシューズ PX5914L
苔や海藻で滑りやすくなっている磯などでは、ラジアルソールの靴では危険です。
スパイクのみのソールであっても滑ります。
スパイクとフェルトを併用したスパイクフェルトソールであれば安全性が高まります。
海釣りに役立つ便利グッズ
釣りにはクーラーボックスが必須です。
クーラーボックスの性能は価格と正比例します。
自分が、どんな釣りをするのか(数時間のランガンなのか、日帰りなのか、宿泊を伴う遠征なのか)により求める性能を決めればよいでしょう。
クーラーボックス
大前提として、釣具メーカーから出ている釣り専用のクーラーボックスを買うべきで、ピクニック用などのクーラーボックスは適しません。
【ダイワ】クーラーボックス クールライン SU2000
保冷力と価格のバランスを考慮した場合に、非常おすすめしたいクーラーボックスです。
底面に真空断熱パネルを採用し、地面からの熱を遮断します。
日帰り釣行であれば、終日保冷力を維持します。
海釣りで使う餌に関するまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「【初心者必見】海釣りにおすすめの餌を徹底解説!付け方・仕掛け方・釣れる魚も紹介」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。