穴釣りのターゲットとして知られるカサゴですが、そんなカサゴ釣りに最適なエサの種類をご存じでしょうか?今回釣りラボでは、カサゴ釣りにおすすめの餌や付け方・仕掛け方、入手方法などを詳しく紹介します。ぜひご覧ください。
カサゴ釣りとは?
カサゴ釣りは日本各地の沿岸で手軽に楽しめます。
食べても美味しいことから、狙う魚としても人気が高く、様々な釣り方が可能です。
カサゴの生態
カサゴは日本全国に生息しており、主な生息地は海岸に近いところから水深200メートル程度の岩礁域です。
「根魚」とも呼ばれ、海底の岩の狭い隙間やテトラに隠れて、あまり動かないという特徴があります。
基本的には夜行性で、昼間は岩陰でじっとしていることが多く、夜になると捕食のため動き回ります。
肉食で捕食の対象は実に幅広く、大きな口で餌を丸呑みにします。
実はカサゴは総称で、種類が豊富な魚です。
釣りで主に目にするのは、
などがあります。
カサゴ釣りを行う場所
カサゴ釣りは、主に防波堤や漁港などの岸壁で行うことが可能です。
他にも足場は少し悪くなりますが、テトラポットの間で釣ることも可能です。
比較的安全な場所で楽しめる点も人気のポイントですね。
カサゴ釣りの代表的な釣り方・仕掛けの種類
カサゴは「穴釣り」が主流です。
穴釣りは足元の岸壁やテトラの間などに餌を落として釣る方法で、ライトゲーム用のロッド・リールに、オモリと針と餌というシンプルな仕掛けを使います。
「プラグリ」というオモリと針が一体化した穴釣り専用の仕掛けや、「胴付き仕掛け」という針が複数ついた仕掛けを使用することもできますので、好みに合わせて試してみましょう。
他にもワームを使ったルアー釣りや、沖釣りでもカサゴ釣りを楽しむことが可能です。
カサゴ釣りの注意点
カサゴのヒレなどにある尖ったトゲには毒があり、注意が必要です。
毒性は種類によりますが、どのカサゴも刺されると非常に痛みを感じますので、触らないように扱いましょう。
カサゴに触る際はアゴを掴むようにしたり、フィッシュグリップなどを使用すると安全に扱うことが可能です。
カサゴ釣りに使うオススメの餌
ここからはカサゴ釣りに使用できるオススメの餌をご紹介します。
肉食で大きな口が特徴のカサゴは、色々なものを餌にして釣ることができます。
レパートリーを増やしておくと、その日の釣果にあわせて餌を変更したり、いざという時に現地で調達したりすることができるようになります。
活き餌(生き餌)
まずは活き餌(生き餌)からご紹介します。
カサゴ釣りで活き餌を使用するメリットは、食いつきの良さです。
カサゴは海底の岩陰などからあまり動かないという特徴がある為、餌についてもしっかりとアピールできるものを選ぶ必要があります。
活き餌であれば、海の中で動くことによってカサゴを誘うことが可能であり、何よりも普段から捕食している生物になりますので、警戒されることなく食いついてもらえます。
生きているものになると苦手な方もいるかと思いますが、是非チャレンジしてみましょう。
活き餌は釣り場で調達可能なものもありますので、知っておくと役に立ちますよ。
アオイソメ
アオイソメは海釣りの万能餌として、使用されている方も多いかと思いますが、カサゴ釣りにおいても使用頻度の高い定番の餌です。
海の中で活発に動くため視覚的な集魚力に長けており、針の指し口や切り口からは体液が出るので、匂いでもカサゴを誘うことが可能です。
はじめは1匹ずつからスタートし、食いつきが悪ければ2匹を針に刺す「房がけ」を行い、アピール力を高めても良いでしょう。
【太陽コーポレーション】アオイソメ(青虫) 生体 サイズ(中)
アオイソメは釣具店などで気軽に購入が可能ですが、通販でも購入が可能です。
小さなカニ
岩場やテトラ付近でよく目にする小さなイソガニもカサゴの好物です。
持参した餌を使い切ってしまった際には是非試してみましょう。
網があると捕獲しやすいので、持参することをおすすめします。
餌としての使い方ですが、「尻掛け」というカニのお腹部分に針を通すつけ方が一般的です。
貝類
貝類もカサゴの好物ですので、餌として最適です。
活き餌として販売されている他に、港の岩壁などで現地採集ができますので、持参した餌がなくなった際は是非試してみてください。
死にエサ・冷凍エサ
死にエサ・冷凍エサを使うメリットは餌の保存が効くという点があげられます。
あらかじめ購入しておいたものを冷蔵庫や冷凍庫で保存しておき、当日必要な分だけ持ち出すことができますので、無駄なく使用することができます。
また釣り場でも適切に扱えば、餌を劣化させずに使用することができる点もおすすめです。
ただ活き餌と比較すると集魚力が劣る点がありますので、ニオイのあるものを選ぶなど工夫が必要となります。
オキアミ
海釣りの万能餌として、活き餌でご紹介したアオイソメと同じ定番の餌です。
オキアミはプランクトンであり、多くの魚の捕食の対象となっているため、カサゴももちろん喜んで食いついてくれます。
オキアミについては複数種類がありますが、カサゴ釣りでは直接針にさして使用するため、粒が揃っていて、小型のパックに入っているものがおすすめです。
また大きく分けて「生タイプ」と「ボイルタイプ」があります。
どちらもカサゴ釣りで使用できますが、生タイプの方が鮮度に気を使う必要があるものの、ニオイが強く集魚力に優れている点を覚えておくと良いでしょう。
使用する際は、まず1匹を針につけるところからはじめ、食いつきがようない場合は2匹にしてアピール力を高めるなど、工夫しながら使用すると良いでしょう。
【マルキュー】くわせオキアミスーパーハード L
こちらは生タイプのオキアミですが、餌持ちが良くなるように加工されたものになります。
小分けのパック包装になっているので、必要な分だけ持ち出すことが可能です。
【ヒロキュー】ボイルPRO オキアミ
ボイルタイプのオキアミです。
ボイルタイプは生タイプよりも鮮度を維持しやすく、餌盗りに強いという特徴がありますので、無駄にすることなく使用することができます。
キビナゴなどの小魚
キビナゴやイワシなどの小魚もカサゴの捕食の対象になります。
餌として使用する場合は冷凍されたものや、餌持ちをよくしたものも販売されています。
餌として販売されているものの他に、スーパーなどで干物になっているものも使用可能です。
サバやイワシなどの切り身
サバやイワシやサンマなど青魚も餌として活躍します。
集魚力を高めるため、ニオイの強いものを選ぶようにしましょう。
そのまま使用すると水の中でふやけやすく、餌が落ちたりすることがありますので、塩を振って水分を抜くと扱いやすくなります。
こちらもまずは1匹針につけるところからスタートし、釣果にあわせて大きくしたり複数つけたり工夫すると良いでしょう。
イカの切り身
海釣りでもよくエサとして使用されいるイカの切り身もカサゴの好物です。
魚の切り身と同じくエサとして販売されているものはもちろん、スーパーなどにおいてあるイカも使用することができます。
コンビニで買えるエサ
カサゴ釣りの餌はコンビニでも調達可能です。
釣り場の近くのコンビニを把握しておくと、いざという時にとても便利ですよ。
また自分で食べる用として購入し、釣りにも試してみるということができますので、メインの釣り餌以外の選択肢として準備しておくと、さらに釣りを楽しむことができますね。
魚肉ソーセージ
スケトウダラのすり身で作られた魚肉ソーセージはカサゴの好物です。
輪切りにしたものを針に引っ掛けて使用することができます。
常温保存ができる点と、なにより自身の空腹を満たすことができる点が何よりのメリットですね。
イカの塩辛
食卓でもよく食べられているイカの塩辛もカサゴ釣りに使用することが可能です。
とてもニオイが強いため集魚力に優れている点と、餌持ちがとても良いため、カサゴ釣りにとても適していると言えるでしょう。
カサゴ釣りで使う餌の入手方法
カサゴ釣りの餌は様々な場所で入手することが可能です。
ご自宅の周りはもちろん、釣り場の近くについても把握しておくといざという時にとても便利ですね。
スーパー・コンビニ
スーパーやコンビニでは魚、イカの切り身、魚肉ソーセージ、塩辛など購入が可能です。
普段の食材の購入のついでや、釣り場に向かう道中、夜中など、時間を選ばずに購入できることがメリットになります。
釣具店
釣具店には釣り専用の活き餌や冷凍餌などを販売しています。
特に釣り場近くの釣具店には、その海で使用が可能な餌を扱っていますので、チェックしておくと良いでしょう。
また釣りに関してのアドバイスももらえるため、情報を仕入れに行くのも良いですね。
通販
通販では死に餌を中心に購入が可能です。
大容量なものやまとめ買いをすると安く購入ができますので、頻繁に釣りに出かける方は通販を積極的に利用すると良いでしょう。
現地調達
釣り場には、餌の種類で紹介した小さなカニや貝類を採取することが可能です。
それらをメインに釣りをすると、餌採取に時間を取られてしまうため、あまり効率的ではありませんが、持参した餌を使い切った際は、周辺に活用できそうなものがないか探してみると良いでしょう。
カサゴ釣りで使う餌の付け方
こちらではカサゴ釣りで使う餌の付け方について解説していきます。
ご紹介した中から、アオイソメ、カニ、オキアミ、魚の切り身の付け方を見ていきましょう。
活き餌の場合
活き餌は動いてしまうため扱いづらいことがありますが、海の中で簡単に取れないようにしっかりと付けることを意識しましょう。
アオイソメ
アオイソメの付け方はいくつか種類がありますが、ここではスタンダードな「通し刺し」をご紹介します。
カニ
カニを付ける際は「尻掛け」というお腹に針を通すつけ方が一般的です。
死にエサの場合
死に餌は海の中でのアピールがポイントになってきます。
しっかりとカサゴに見つけてもらえるように、付ける餌の大きさを工夫しながら釣りを行うと良いでしょう。
オキアミ
オキアミも餌の付け方にいくつか種類があります。
一番スタンダードな「腹掛け」をご紹介します。
魚の切り身
魚の切り身は適度にカットしたものを使用します。
カサゴ釣りに使う餌の保存方法
活き餌についてはあまり保存がききませんので、なるべく使用する分だけを用意し、その日に使い切ることをおすすめします。
死に餌については冷蔵・冷凍保存が可能な為、家で保存することができます。
ただ一度解凍してしまったものや、釣り場に持っていった餌については鮮度が落ちてしまっている為、再度冷凍することは避けましょう。
なるべくその日に使用する分だけを冷蔵庫から持ち出し、使い切ることを心がけてください。
カサゴ釣りの餌に関するまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「カサゴ釣りに最適な餌とは?餌の付け方や入手方法、保存方法などを徹底解説」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。