鮭釣りは、秋のシーズンに盛んな釣って楽しく、秋の味覚も味わえる釣りです。今回、釣りラボでは、そんな鮭釣りに使う餌に注目し、エサの種類やオススメの餌、付け方や鮭をドンドン釣る最強餌の作り方まで詳しく解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。
そもそも鮭釣りとはどんな釣り?
日本で一般的に鮭といえば、シロザケのことをさします。
その中でも秋に、生まれた川に戻ってきた鮭をアキアジと呼びます。
鮭(アキアジ)は体長70cmほどで体重は3kgを超えるものが多く、鮭釣りは力勝負のダイナミックなファイトと釣った後に美味しく食べられることで人気があります。
鮭(アキアジ)の生態
続いて、鮭の生態をみていきましょう。
釣りのターゲットとして人気がある鮭の生態を利用することで、ヒットを増やすことも可能です。
母川回帰
冬に孵化した稚魚は、春になると川を下って海にでます。
それから4年ほど海を回遊して育ち、秋になると産卵のため生まれた川に戻ってきます。
この生態を、母川回帰と言います。
産卵が終わると、そのまま一生を終えます。
鋭い嗅覚
鮭の嗅覚は鋭く、犬の数万倍ともいわれています。
鮭が外洋から生まれ故郷の川に戻って来られるのは、この嗅覚によって水に含まれるアミノ酸の匂いを判別しているからだ、という説もあります。
食性
孵化してからしばらくの間は、腹についた栄養の入った袋が栄養源です。
その後は、ユスリカなどの水中にいる昆虫を捕食します。
海に出た後は、オキアミなどの小型の甲殻類などを食べます。
鮭の身が赤いのは、これらの餌に含まれるアスタキサンチンによるものです。
鮭釣りを行う場所
河川や河口付近は禁漁区に指定されていて、鮭釣りが禁止されていることが多いです。
北海道や東北の一部の沿岸部では制限がない場所があるので、そのような場所で釣りを行うようにしてください。
人気の鮭釣りスポットには、
などがあります。
鮭釣りの代表的な釣り方・仕掛けの種類
鮭釣りの代表的な釣り方を2つご紹介します。
投げ竿を使用したぶっこみ釣り
オモリと針がついた仕掛けに餌をつけて待つシンプルな方法です。
竿・ロッドを複数用意して行うのが一般的です。
ウキを使った浮きルアー釣り
ウキの下にアキアジ用のスプーンをつけます。
鮭に合わせてゆっくり巻き上げるのがポイントです。
鮭釣りでは、ルアーのフックに餌を付けると鮭が食いつきやすくなります。
そのほかにも、フライフィッシングや、ウキフカセ釣りでも鮭を釣ることができます。
鮭釣りの注意点
日本国内では調査捕獲目的などの特別な許可を受けた場合を除き、河川での鮭釣りが法律で禁止されています。
無許可で禁漁区での鮭釣りを行うと、密漁となり処罰の対象となりますので絶対に行わないでください。
鮭釣りに使うオススメの餌
鮭は、釣りを行う場所や時間、天気などによって食い付く餌が異なることが多いです。
状況に応じて餌を使い分けられるように、色々な種類の餌を用意しておく必要があります。
実際に、鮭釣りに用いられることが多い、おすすめの餌をまとめています。
鮭釣りにおすすめの餌1:サンマ
サンマは、鮭釣りではよく使用されます。
匂いが強く、嗅覚が敏感な鮭へのアピール力はバツグンです。
釣具店で切り身に加工されたものが購入できますが、旬の時期にスーパーで購入して自分で塩で締めれば安く大量に入手することが可能です。
鮭釣りにおすすめの餌2:サバ
サバは、鮭へのアピールに優れる青魚の中では、サンマやカツオに比べて皮がしっかりとしているので餌持ちが良いのが特徴です。
旬の時期にはスーパーや鮮魚店で安く購入できます。
鮭釣りにおすすめの餌3:カツオ
カツオは、サンマと同様に、鮭釣りでは定番の餌です。
キラキラと水中で光る皮と脂がのった身で、鮭にアピールします。
釣具店では、一匹まるごと・半身・短冊などのサイズで売られており、サイズの調整がしやすいのも魅力です。
塩締めにして使うことが多いです。
鮭釣りにおすすめの餌4:エビ
エビは、鮭が海で食べていた甲殻類に近い餌です。
青魚が持つ、皮の光沢感・脂の乗り・強烈な匂いといったアピール力には欠けるものの、鮭の食性に合っているという特徴があります。
餌として使うにはコスパの面で優れているバナメイエビがおすすめです。
集魚効果を上げる自作の餌の作り方
鮭釣りに使う餌は釣具店で購入することもできますが、材料を購入して自分で作ることもできます。
釣り人の中には、オリジナルのアレンジを加えて独自の餌を作成することを楽しんでいる人もいます。
ここでは、基本の塩締めの作り方や他の材料を加えてアレンジする方法をご紹介します。
餌の塩締めを作る
塩締めとは、魚の切り身を塩に漬けたものです。
余分な水分が抜けることで身が締まって餌持ちが良くなり、匂いや旨みが凝縮されて魚を誘う効果も上がります。
塩締めの材料
塩締めの作り方
魚醤を混ぜてアミノ酸を加える
魚醤は魚を塩に漬け込んで発酵させて作る調味料です。
代表的な魚醤には、ナンプラーやしょっつるなどがあり、鮭が好むとされる動物性のアミノ酸が多く含まれています。
使い方は簡単で、使いたい大きさに切った魚などの切り身を魚醤に漬け込むだけです。
魚醤以外では、味の素などのうまみ調味料を使用して餌にアミノ酸を加える方法があります。
味の素を使う場合は、塩締めを作る際の塩に味の素を混ぜることが多いです。
ニンニクで味をつける
鮭は強い匂いに反応するので、餌にニンニクの匂いを付けることで食いつきやすくします。
ニンニク味に必要な材料
ニンニク味の付け方・作り方
赤イカを作る
鮭は赤い餌に反応しやすいので、食紅を使用して餌を染色します。
食紅はスーパーの製菓コーナーで入手できます。
ここでは使用されることが多いイカで作る方法をご紹介していますが、エビや魚の切り身で作ることもできます。
赤イカの材料
赤イカの作り方
赤く染めたイカにニンニクやアミノ酸をまぶす、などのアレンジを加えて餌の効果をあげることもできます。
鮭釣りの餌の付け方
餌は針にひっかけるように刺す、「ちょん掛け」で付けます。
ポイントは、
です。
また、付ける餌の大きさを鮭の活性によって使い分ける必要があります。
活性が高く餌への食い付きが良いときには、餌を大きめにして匂いや光沢で鮭にアピールします。
逆に、あまり食い付いてこない場合には、餌を小さくしてください。
鮭釣りで餌以外におすすめの道具・装備
では、最後に餌以外で鮭釣りで便利なおすすめの道具や装備をご紹介します。
鮭釣りタックル(ロッド・リール)
鮭のぶっこみ釣りには、4.5mほどの投げ竿(ロッド)が適しています。
また、リールも鮭の引きの強さに負けない耐久力のあるものを選ぶようにしましょう。
鮭釣りの装備・服装
手軽にはおれる薄手のレインコートは風を通さず、体温調節に役立ちます。
また、不安定な足場でも滑りにくい安全靴は必須です。
【ダイワ】レインマックス DR-36008
春や秋におすすめの薄手のアウターです。
表面はナイロン製で防水・防風に優れ、裏地はメッシュで蒸れません。
軽くて動きやすいので1枚持っていると便利です。
【WEFOX】フィッシングシューズ
スパイク付きの滑りづらいフィッシングシューズです。
通気性・耐久性にも優れています。
鮭釣りに役立つ便利グッズ
餌の持ち運びや釣った鮭を持ち帰るのに大容量のクーラーボックスがおすすめです。
置き竿用のスタンドもあると便利です。
【シマノ】クーラーボックス 26L
容量26Lの大型クーラーボックスです。
耐久性が高く、釣りの際のイス代わりにも使えます。
軽くてショルダーベルト付きなので持ち運びにも便利です。
鮭釣りの餌に関するまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「鮭釣りで使える餌を徹底解説!釣果が上がる最強餌の作り方も紹介」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。