スピニングリールは、初心者でも使いやすいリールとして人気が高いです。今回、釣りラボでは、スピニングリールについてその種類・選び方・使い方・メンテナンスの方法・メーカー別おすすめ8選、2024年の新製品2選をご紹介。ぜひご覧ください。
スピニングリールとは?
釣りの仕掛けを飛ばして巻き取るために必要なリールには、大きく分けてスピニングリールとベイトリールがあります。
スピニングリールは、ベイトリールより値段も安く操作も簡単で、幅広い釣りに対応できることから初心者におすすめのリールです。
スピニングリールの特徴
スピニングリールは、糸を収納するスプール・回転して糸を巻き取るベールを、ハンドルを回すことによって稼働させる仕組みです。
ベールにはロックの役目もあり、閉じている時は糸を巻き取りますが開くと糸を放出します。
初心者でも使いやすい
初心者にスピニングリールがおすすめされる最も大きな理由は、バックラッシュの少なさです。
バックラッシュとはスプールの中で余分な糸が絡まってしまう現象で、ベイトリールで発生しやすいトラブルですが、スピニングリールの構造では基本的にバックラッシュは起こりません。
キャスティングしやすく、軽くてサイズの小さいルアーやミノー、ワームでも飛距離が出るのも初心者に向いているポイントです。
糸よれが起きやすい
スピニングリールは、糸の収納元であるスプールに対して垂直に糸が放出される構造です。
そのため、ラインがねじれ、糸よれが起きやすいというデメリットがあります。
スプールに最初に糸を巻く際のテンションや巻き取った際のゆるみに気を付けて、糸よれリスクを下げましょう。
スピニングリールの選び方・ポイント
スピニングリールには、様々な種類やサイズがあります。
ターゲットや釣り場によって使用する仕掛けやラインが決まるので、それに合わせてリールを選ぶことが大切です。
特に海釣りの場合は、海水に使用できるリールかどうか必ず確認してください。
選ぶポイント1:リールの種類
リールの種類とそれぞれに適したターゲットについてチェックしていきましょう。
ワカサギ釣りやタイラバなど、ターゲットに特化した専用リールもあります。
汎用タイプ
一番ポピュラーでサイズが豊富なスピニングリールです。
汎用性が高く、魚や釣り場を限定せず様々なシチュエーションで使用することができます。
リアドラグタイプ
糸切れを防止するドラグという部品が二つ付いており、調整が行いやすいのが特徴です。
ルアー釣りや鯉釣り、ヤエン釣りで使用されるほか、マグロや根魚などのパワフルなターゲットにも対応できます。
レバードラグタイプ
通常のドラグではなくレバーでブレーキをかける仕組みです。
ターゲットとやりとりをしながら微調整しなければならないので上級者向きと言えます。
メジナを始めとする磯釣りやシーバス釣りで使われることの多いリールです。
投げ釣り・遠投用タイプ
投げ釣り・遠投専用で、ドラグがなく大型で浅溝という特徴があります。
キスやカレイを狙う際に用います。
選ぶポイント2:リールのサイズ
リールのサイズは、一般的に番手と呼ばれる4ケタの数字で表されます。
数字が多くなればなるほどリールが大きく重くなり、巻ける道糸も太くなると考えておおむね問題ありません。
番手は統一されておらずメーカーによって異なりますが、2500番手程度が使い勝手が良いのでおすすめです。
選ぶポイント3:ハンドルの種類
ハンドルには、左右の違いと、シングル・ダブルの違いがあります。
スピニングリールは、利き手によってハンドルの向きを簡単に付け替えることができるので便利です。
また、全てではありませんが、別売りハンドルを購入すればシングルとダブルについてもカスタム可能です。
シングルハンドル
シングルハンドルは、一本だけハンドルのついたリールです。
軽くて力を入れやすいですが、巻く際に重心がずれるためリールがぶれスピードのコントロールがしにくいという欠点もあります。
ダブルハンドル
ダブルハンドルは、日本のハンドルがついており重心が安定しています。
シングルに比べてスピードコントロールしやすいですが、リールそのものが重い点と力が込めにくく大物には不向きな点がデメリットです。
ラインの種類とその選び方
一般的なラインの種類と、それぞれの長所と短所を見ていきましょう。
ナイロンライン
ナイロンラインは、最もポピュラーなラインです。
適度な柔らかさで初心者にも扱いやすい点、軽くて伸びやすいため魚を逃しにくい点、そして何より値段が安いのが長所です。
反面、伸びやすいのでアタリが感じにくい点や、紫外線や摩擦に弱い点、吸水性が高いため劣化しやすいという短所もあります。
フロロカーボンライン
ハリスやリーダーとして用いられることが多いフロロカーボンですが、近年ではメインラインとして使う場合もあります。
摩擦や劣化に強い点、伸びにくいのでアタリを感じやすい点、重さがあるので沈みが早く潮の影響を受けにくい点が長所です。
硬いのでラインに癖がつきやすくトラブルが起きやすい点と、他のラインに比べると値段が高いのが短所と言えます。
PEライン
peラインは、ポリエチレン素材の細い糸を複数本編んで作られており、比較的歴史の浅い新しいラインです。
伸びにくいのでアタリを感じやすい点、ナイロンやフロロと比べ強度がある点、軽いので遠投できる点が長所です。
一方、摩擦に弱い点、軽いので潮や風の影響を受けやすい点、結び方によっては結束部が弱い点が欠点としてあげられます。
また、スピニングリールでキャストする際に、指を痛めてしまう場合があることにも注意が必要です。
スピニングリールの人気メーカー
スピニングの人気メーカーをご紹介します。
シマノ
シマノは、自転車やボート関連事業も展開している老舗釣具メーカーです。
「ギアのシマノ」と呼ばれることもあり、リールのイメージが強いアングラーも多いでしょう。
独自の技術が搭載された「ステラ」「ツインパワー」などのシリーズの他、エギング専用の「セフィア」やトラウト専用の「カーディフ」など専用モデルも存在します。
ダイワ
創業よりスピニングリールを作り続けているダイワは、先進技術を積極的に釣具へ導入することでも有名です。
現在ではリール以外にもロッドやライン、ルアーなど充実した製品が魅力で、海外でもファンの多い国際的なメーカーと言えます。
「イグジスト」や「セルテート」といったシリーズの他、シーバス専用の「モアザン」やライトソルト専用の「月下美人」、真鯛専用の「紅牙」など、専用モデルの多さははシマノを上回ります。
アブガルシア
「アブ」の愛称で親しまれるアブガルシアは、スウェーデン発祥の歴史あるメーカーです。
主力の「アンバサダー」はベイトリールですが、最先端技術が搭載された「レボ」をはじめ、渓流釣りやアジング向きの「カーディナル」などのスピニングリールが人気です。
デザインが魅力的なリールも多く、クラシックモデルにプレミアがつくほどファンの多いことで知られています。
カストキング
近年、Amazonなどの通販サイトで注目されているのがカストキングです。
コスパの良さから評判になったアメリカの新しい釣具メーカーですが、カラーリングのスタイリッシュさも魅力の一つと言えます。
激安と言っても過言ではないほど安価なので気兼ねがなく、改造して使いたいという場合にもおすすめです。
【2024年最新版】スピニングリールおすすめ人気14選
様々なメーカーが豊富なスピニングリールを販売しているうえ、特に近年は入門用のお手頃な価格帯のリールも多く、初心者には選択が難しいこともあります。
主な有名メーカーのおすすめスピニングリールを紹介しますので、自分に合ったものを選んでみてください。
【シマノ】ナスキー 4000XG
シマノの性能リール
ナスキー 4000XGは、シマノから2021年に発売になった、ロープライスモデルの汎用スピニングリールになります。
価格据え置きで、スペックは爆上がりした中堅モデル機にランクアップし、シマノ独自技術が最大限採用され、ビギナーからベテランまでを納得させることが出来るスピニングリールに仕上がっています。
こんな人におすすめ
- 低価格で高性能なスピニングリールを探している方
- 幅広い釣りスタイルに対応するスピニングリールを探している方
【ダイワ】20 クレスト LT4000-C
高性能スピニングリール
コストパフォーマンスに優れた「クレストシリーズ」の最新スピニングリールです。
大幅な軽量化を実現し、ATDの搭載によるドラグ性能UP、LC-ABSにより飛距離UPなど、以前のモデルよりも様々な面でパワーアップされています。
ハイスペックながらも価格が抑えられている点も大きなメリットですので、初心者から経験者まで満足できるスピニングリールです。
こんな人におすすめ
- 釣りを始めたばかりで、初めてスピニングリールを購入する初心者の方
- 高性能なスピニングリールを探している経験者の方でも、予算を抑えたい方
【シマノ】ヴァンフォード C3000
扱いやすい一押しリール
こちらは2020年にシマノから発売されたスピニングリールになります。
軽量化されたボディでとても扱いやすく、滑らかな巻き出しと操作性またHAGANEギア搭載によって耐久性も保証されています。
またこちらのリールは淡水から海水まで幅広いフィールドにおいて活躍できる汎用性の高いモデルとなっているため初心者から上級者まで幅広い層におすすめです。
こんな人におすすめ
- 軽量なリールを使って長時間釣りを楽しむ方
- 幅広いフィールドで釣りをすることが多い方
【シマノ】シーバス 20 エクスセンス BB
汎用性抜群のスピニングリール
シーバスロッドに最適なバランスの良いスピニングリールです。
シマノオリジナルのHAGANEギアにより、リールギア強度が高く、安心して使用することが可能です。
また、Xプロテクトを搭載し、撥水機能にも優れた1台となっています。
ショアジギング以外にも、ウェーディングやボートなど様々なシチュエーションで対応できるため、汎用性の高いリールをお探しの方にもおすすめです。
こんな人におすすめ
- シーバスロッドを使っている方
- 汎用性の高いスピニングリールを探している方
【シマノ】リール 17 サハラ 2500
巻き心地の良さと軽さから初心者におすすめの、シマノのエントリーモデルです。
耐久性も高く海水での使用も可能なので、長く使えます。
【シマノ】ツインパワーXD C3000HG
高性能なフィッシングリール
耐久性を確保するとともに、大幅な軽量化を実現したツインパワーXDは、マイクロモジュールギアⅡ、ロングストロークスプール、サイレントドライブなどシマノの最新の技術を採用し、基本性能を向上させました。
番手は3000番手から5000番手まで揃えられ、狙う魚種や状況で選択できます。
C3000HGは淡水からソルトまで使用範囲の広いハイギアモデルで、様々な魚種に対応しています。
こんな人におすすめ
- 長時間の釣りでも疲れにくく、軽量なリールを探している方
- 様々な魚種と状況に応じて、番手を選べるリールを探している方
【アブガルシア】カーディナル3 STX 3000SH
万能スピニングリール
アブガルシアから2021発売のスピニングリールになります。
カーディナル3 STX 3000SHは、アブガルシア伝統のカーディナル血統を引き継ぐ、万能スピニングリールです。
初心者でも扱いやすく、スペアスプールも同梱されますので、別種のラインを巻きて置けば、急な釣法の切替にも役立ちます。
3000番シリーズは、多様種な釣りに対応可能なバーサタイルリールです。
こんな人におすすめ
- 初心者で、スピニングリールを始めて使う方
- 様々な種類の釣りをするバーサタイルな方
【アブガルシア】スピニングリール カーディナル II SX
アルミニウム製の高級感のあるデザインに反して軽量でリーズナブルなので、エントリーモデルとして最適です。
スプールの替えが付属しているのも嬉しいポイントです。
【ダイワ】スピニングリール 15 レブロス 3012H
こちらは堤防やサーフから行うショアジギングに向いており、小型で飛距離も良く扱いやすいモデルです。
ハイギアでドラグ力があるので、少し大物まで狙うことができます。
【アブガルシア】スピニングリール REVO Rocket
ギア比が高くハイスピードで、しっかり釣れるゲームが楽しめるスピニングリールです。
ベアリングの耐久性が高く塩噛みが起こりにくいので、海での使用も安心です。
【ダイワ】スピニングリール 16 クレスト 2506
エギングやタイラバ、ロックフィッシュにも使える汎用性の高い一品です。
コスパの良さは言うまでもなく、スピニングリールにつきものの糸よれを減少させる独自構造がウリです。
【シマノ】スピニングリール 15 ツインパワー 2500HGS
歴史の長いツインパワーシリーズの十代目のモデルです。
質実剛健の理念通りギアのパワーと耐久性が持ち味で、当然海でも使用可能です。
【カストキング】Kodiakシリーズ スピニングリール
小型な作りにも関わらず最強のドラグ性能を持ち、大物にも対応できるパワフルさが特徴です。
海水可でほぼ全てのターゲットに対応しており、頼もしさと安心感があります。
【カストキング】Speed Demon スピニングリール ブレッシングファスト
スピードデーモンという名前の通り、巻き上げスピードに特化したスピニングリールです。
「業界で最も速い」と謳うだけあってギア比は他の追随を許さず、巻き上げもなめらかです。
スピニングリールの使い方
最後に、基本的なスピニングリールの持ち方や使い方について抑えておきましょう。
リールの持ち方
まずはリールの持ち方から確認していきます。
リールの足が中指と薬指の間に来るように
リールをセッティングしたら、中指と薬指の間でリールの足を挟むように持ってください。
そうすることでバランスがとれ、巻き取りを安定して行うことができる上、腕が疲れにくくなります。
人差し指を伸ばして糸を引っ掛ける
続いて、人差し指の第一関節に糸を掛けておきます。
忘れて次の動きに移ると糸がフリーになってしまうので気をつけましょう。
ベールを起こし、釣り竿を海に向ける
人差し指に糸を掛けたままベールを起こし、狙うポイントへ竿を向けてます。
キャスティングと同時に人差し指に掛けていた糸を離してください。
仕掛けの着水を確認したらベールを戻して構いません。
ラインの巻き方
ライントラブルを起こさないためにも、ラインの巻き方(糸巻き)は大切です。
巻く前に、リールのドラグを締めて巻くラインの長さを把握しておいてください。
準備ができたら、以下の4つのステップに沿って巻きます。
メンテナンスのやり方
リールは精密機械なので、トラブルを防止しリールの寿命を伸ばすためにも日々のメンテナンスが重要です。
特に海釣りの場合、塩噛みによって巻き心地が悪くなるだけでなく、リールが巻けなくなる場合も考えられるので、帰宅したらすぐに手入れをしてください。
オーバーホール・分解
オーバーホールとは、日常的なメンテナンスでは手入れできない部分の掃除やパーツ交換のことを指します。
分解して点検・掃除を行いますが、再度の組み立てには専門的な知識が必要で難しいため、メーカーでのオーバーホールがおすすめです。
メーカーに送る場合は一ヶ月程度預けっぱなしになるので、オフシーズンに依頼するようにしましょう。
水洗い
日常的に行うメンテナンスは、主に水洗いになります。
海釣りで使用した場合は、塩噛みを防ぐために必ず塩分を洗い流すようにしましょう。
淡水での使用の場合、水洗いではなく濡れた布で拭くだけでも構いません。
ドラグを固く締め、常温のシャワーでリールを洗い流し、タオルで水分を拭き取ったら十分に乾かしてください。
オイルやグリスを差すのは一年に一度程度で構いません。
ドラグをはじめ、ハンドルやストッパーもゆるめておくのが保管方法のコツです。
スピニングリールまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「【2024年】コスパ最強のスピニングリールおすすめ14選!特徴・選び方・使い方も」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
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