日本ではなかなか知られていないスピンキャストリールですが、その性能はベイトリールとスピニングリールの両方の長所を併せ持っていると言われています。今回釣りラボでは、そんなスピンキャストリールの特徴や選び方、おすすめのリールを詳しく解説します。
リールスピンキャストリールとは?

スピンキャストリールは、正式にはクローズド・フェイスリールといいます。
スピニングリールとベイトリールの良いところを合わせたような特徴のあるリールです。
スプールの前に、ラインを巻き取るためのピックアップピンがついたローターがあり、その外側をフロントカップで覆った構造になっています。
リールの後方、ベイトリールのクラッチにあたる部分にローターを前後に動かすボタンがあります。
ボタンを押すと、ローターが前方に飛び出し、フロントカップの内側にローターとラインが押し付けられてラインを保持し、キャストの瞬間にレバーを離すと、ローターがもとの位置に引っ込み、ラインがフリーになって出て行く構造です。
スピンキャストリールの性能・特徴
スピンキャストリールの特徴として、片手でキャストできることが挙げられます。
また、構造が単純で、メンテナンスしやすい特徴があります。
キャスト性能は、スピニングリールに比べると劣ります。
理由は、ラインキャパが少なく、パワーも非力なため、大遠投のフルキャストに向かないことと、ラインが出て行く、フロントカバーの中心の穴にラインが当たり、パワーロスしやすいからです。
ただし、ベイトキャストリールにつきもののバックラッシュが起きないため、ベイトリールより使い勝手がよく、欧米では、スピニングリール、ベイトリールに次ぐ第3のリールとして、一定の地位を保っています。
スピンキャストリールにおすすめの釣り
スピンキャストリールにおすすめの釣りは、近距離をキャストする、管理釣り場でのトラウト、渓流プラッギングなどに向いています。
スピンキャストリールと他のリールの違い
スピンキャストリールと他のリールの違いですが、以下が挙げられます。
あたりでしょうか。
スピンキャストリールといえば、ベイトロッド用の、ロッドに対してリールが上につくものをいいます。
一方、スピニングロッド用のものは、リールがロッドの下につき、アンダースピンキャストリールと呼ばれます。
アンダーキャストリールは、クラッチボタンの代わりに、レバーブレーキ式スピニングリールのように、指をかけるレバーがつきます。
スピンキャストリールの選び方

スピンキャストリールは、そもそも日本においては販売されている機種が少なく、一般の釣具店の店頭で販売されていることはほとんどないでしょう。
中古釣具店もしくは通販での入手がメインとなります。
選ぶポイント1:スピンキャストリールの種類
先に説明した通り、スピンキャストリールは、使用するロッドによって、スピンキャストリールと、アンダースピンキャストリールがあります。
自分が使用するロッドのタイプによって、スピンキャストリールかアンダースピンキャストリールかを選択します。
ベイトタイプ
ベイトロッドは、ピストル型のグリップがついています。
リールシートにスピンキャストリールを上向きにつけて釣りを行います。
リールのお尻の部分にボタンがついていて、これを押している間はラインが固定されます。
キャスト時の頂点でボタンを離すとラインがフリーになって飛んでいきます。
アンダースピンタイプ
アンダースピンキャストリールは、スピニングロッドに下向きに取り付けるタイプのリールで、人差し指でレバーを握ると、ラインが固定され、キャスト時の頂点でレバーを離すとラインがフリーになって飛んでいきます。
選ぶポイント2:ギア比
ギア比は、3.6:1〜6.0:1くらいまでのものが販売されています。
選ぶポイント3:重量
日本では比較的小型のものが多いです。
自重は230〜300g程度のものが多いです。
選ぶポイント4:ライン巻取り
ライン巻取りは、ローターから飛び出たピックアップピンと呼ばれるピンに引っ掛けてスプールに巻かれていきます。
スピニングリールのようなオシレーションシステム、ベイトリールのようなレベルワインダーはありません。
したがって、スピンキャストリールのスプールはストロークが大変狭く、たくさんのラインを巻くことができません。
スピンキャストリールの使い方

スピンキャストリールの使い方は、基本はベイトリールの使い方に似ています。
ベイトリールのクラッチにあたる、ボタン(アンダーキャストリールの場合はレバー)の効用がベイトリールとは逆になります。
すなわち、ボタン(レバーを)を押しているときは、ラインが出ません。
そして、キャストする際にボタン(レバー)を離すとラインが放出されます。
はじめのうちはコントロールがつかないかもしれませんが、少し練習すればすぐに正確にキャストできるようになります。
スピンキャストリールの巻き方とコツ
糸を保持するボタン(レバー)を押すと、ローターがフロントカップの裏側に押し当てられ、ラインを保持すると同時に、ローター横のピックアップピンがローター内に引っ込みます。
その後、ボタンを離してキャストしたあと、ハンドルを巻き始めると同時にピックアップピンが飛び出し、ラインをからめとり、スプールに巻かれていきます。
スピンキャストリールには、スピニングリールのように、摩擦を軽減するラインローラーがなく、いつもピックアップピンとラインに摩擦力がかかっているため、高速リトリーブはラインに負担がかかるため避けたほうが良いでしょう。
スピンキャストリールのメンテナンス方法
スピンキャストリールは構造が比較的単純ですので、こまめにバラしてクリーニング、注油しましょう。
かきどうがは、全編英語ですが、スピンキャストリールのメンテナンスについてわかりやすく解説していますので紹介します。
【2023年最新】スピンキャストリールにおすすめのロッド11選
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最後に、スピンキャストリールにおすすめのロッドを紹介します。
【ダイワ】スピンキャスト 80
ベイトロッド用スピンリール
ダイワが地味ながら40年以上販売し続けているスピンキャストリールのロングセラーです。
現在販売されているものは2014年モデルです。
非常にコスパが良く、6lbのナイロンラインが95m巻かれているのも魅力です。
ベイトロッドに使うモデルです。
こんな人におすすめ
- 初心者でも手軽に使えるスピンキャストリールを探している方
- 予算を抑えつつ、十分な性能を持つスピンキャストリールを探している方
高評価の口コミ・評判をピックアップ!
- 初心者でも操作簡単。
- 重くて頻繁に投げる釣りには向いていないが、小物釣りには最適。
- スプール径が小さいためキャストの回数が増え、狙ったピンポイントにキャストできやすくなる。
低評価の口コミ・評判をピックアップ!
- ライントラブルが発生しやすく、復旧に手間がかかる。
- 組み立てがある程度手間がかかる。
- デザインが安っぽく、トラブルがあったときに分解しないといけないので直すのが大変。
【メジャークラフト】ファーストキャストバス FCC-632M
スピンキャストリールと非常に相性の良い6.3フィートのバスロッドです。
ロッドの硬さもMのため、キャストする際も、片手でヒョイと、楽々投げることができます。
高評価の口コミ・評判をピックアップ!
- 軽く振りやすく、価格もリーズナブル。
- 硬さが自分好みで、キャストがしやすい。
- この値段でこのクオリティは良いと思う。
低評価の口コミ・評判をピックアップ!
- 細くて折れそうな部分もある。
【ダイワ】アンダースピン80
スピニングロッド用リール
スピンキャスト80のスピニングロッド用モデルです。
ロッドの下にリールが来るように取りつけ、フロントのレバーを握るとラインを保持され、キャスト時のスローの頂点でレバーを離すとラインが出ていきます。
これも6lbのナイロンラインが95m巻かれており、すぐに使えます。
こんな人におすすめ
- スピニングロッドを使う方の方
- 初心者で、キャストの練習をしたい方
高評価の口コミ・評判をピックアップ!
- フィールドでの使い勝手が良い。
- コメントで話題になった塗装剥げは、クリアー塗装をすることで解決する。
- トラブルが少なく、価格相応の性能がある。
低評価の口コミ・評判をピックアップ!
- 重さや巻き心地に難がある。
- 巻き取り量が少ないため、使い所がない場合がある。
- ハンドルの交換が難しい。
- 80タイプは曲がり角で糸が詰まりやすい。
- 絡み頻度が高く、使い方に注意が必要。
- 購入が難しかった。
【テイルウォーク】グラッピー 55UL
トップウォーターや、シャローエリアのライトプラッギング専用に開発されたコンパクトで非常に柔らかいルアーロッドです。
5.5フィートのレングスは、小型ボートやカヤックからの釣りにも最適です。
高評価の口コミ・評判をピックアップ!
- 価格が手ごろでクオリティが高い。
- 現代の釣りにも十分な対応をしている。
- グラスティップが粘り気があり、アクションはファストで使いやすい。
- 良いテーパーで、リールシートの作りも納得。
低評価の口コミ・評判をピックアップ!
- 重さ、レングス、ガイド径が気になる。
- バットはカーボン、ティップはグラスのため、持ち重り感は少しある。
【ダイワ】スピンキャスト40
初心者におすすめのスピンリール
ダイワから2014年発売のスピンキャストリールになります。
スピンキャスト40は、小型軽量のクローズドフェイスタイプとなり、これからフィッシングにトライされたい方に、まずは使用して頂きたいリールです。
キャストの基本を学ぶことが容易な構造になっており、「押して離すだけ」ですので、お子様や女性でも簡単に扱うことが出来ます。
こんな人におすすめ
- 初めてスピンキャストリールを使う方
- 子どもや女性など、扱いやすいリールを探している方
高評価の口コミ・評判をピックアップ!
- コンパクトで軽量で扱いやすい。
- 投げやすく、コントロールも抜群。
- 軽いルアーも投げられるため、便利。
- クローズドフェイスリールはボウアンドアローキャストなどが決まる。
低評価の口コミ・評判をピックアップ!
- ライントラブルが起きやすい。
- ラインが細すぎて頼りない。
- ドラグの調整がちょっとシビアで、幅がない。
- 6lbだと、巻き上げが弱くライントラブルもあり。
【テイルウォーク】キャンピーⅡ 56
手軽に釣りが楽しめるタックルセット
ロッドとスピンキャストリールがセットになったキャンピーの第二弾。
3.5g~21gまでのウエイトで使用できるので、ルアーやチョイ投げ、サビキ、ワカサギ釣りなど様々な釣りに対応しています。
短く、軽いタックルセッティングなので子供からビギナーまで誰でも簡単に楽しむことができます。
ちょっとしたレジャーのお供にもおすすめですね。
こんな人におすすめ
- ルアーやチョイ投げ、サビキ、ワカサギ釣りなど、様々な釣りを楽しむ初心者の方
- 気軽に釣りを楽しみたいレジャー向けの方
高評価の口コミ・評判をピックアップ!
- 子供でも扱いやすく、幅広く使える性能。
- 価格性能とも満足できる。
低評価の口コミ・評判をピックアップ!
- リールが左右巻き可能なものが欲しい。
【ゼブコ】33 プラチナスピンキャスト
美しいオールメタルリール
本場アメリカ・ゼブコのオールメタルボディが美しいスピンキャストリールです。
バラしやすく組み立てやすいため、メンテナンス性に優れたスピンキャストリールです。
海釣りにも使用可能で、特にアジングに向いています。
こんな人におすすめ
- 初めてスピンキャストリールを使う方
- メンテナンスがしやすく使い勝手の良いリールを求める方
高評価の口コミ・評判をピックアップ!
- ライントラブルなしで釣りに集中できる。
- メンテナンスが簡単で内部アクセスも容易。
- 国内のスピンキャストの中ではオススメ。
低評価の口コミ・評判をピックアップ!
- 国産リールに比べて良いと感じられる。
【カストキング】ブルータス 30
カストキングの入門用スピンリール
USAメークのカストキングから2018年発売のスピンキャストリールです。
ブルータス 30は、ベイトロッドのセパレート型リールシート専用のリールです。
機構は数世代前の型ですが、マニアの方には俄かに人気が出始めており、北米では現役で活躍しているリールです。
釣り初心者の方や、スピニングリールの扱いを学ぶ前のリールとして使用することをお薦めします。
こんな人におすすめ
- スピンキャストリール初心者の方
- ベイトロッドのセパレート型リールシートを使用する方
【ゼブコ】Zキャスト スピンロッド 5.6フィート
大物対応のキャストロッド
振り出し式5.6フィートのスピンキャストリール用ロッドです。
しなやかで耐久性の高いグラスファイバー製ブランクスで、ゼブコのマグナムなどの大型のスピンキャストリールと組み合わせれば、大型のバスなどにも対応できます。
バス釣りの他、穴釣りにも対応可能です。
こんな人におすすめ
- スピンキャストリールを使用するバス釣り初心者の方
- スピンキャストリールのテクニックに合わせたロッドを探している方
【ゼブコ】888 マグナム
ギア比2.6:1のパワフルギアで、大物狙いのセッティングのスピンキャストリールです。
付属のラインも25lbと太いものとなっています。
550gの重量があるので、使いこなすには腕力が必要です。
【アブガルシア】Abumatic SX
アブガルシアもダイワ同様、スピンキャストリールの製造を積極的に続けています。
海外モデルの並行輸入品ですが、バークレーのライン付きで非常にコスパの良い製品です。
低評価の口コミ・評判をピックアップ!
- ローターとスプールが擦れて抵抗がある不良品だった。
- ローターを外すのに工具が必要で、使いづらい。
スピンキャストリールのまとめ

いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「【2023年最新版】スピンキャストリールおすすめ8選!選び方や使い方なども詳しく解説」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
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