魚へんに「鬼」と書いて「イトウ」と読みます。釣りラボでは、今回、そんな魚へんに「鬼」と書く「魚鬼(イトウ)」という魚について、その正しい読み方・意味・漢字の画数・学名・英語名・名前の由来などをご紹介します。ぜひご覧ください。
魚へんに「鬼」の正しい読み方・語源
魚へんに「鬼」と書いて、イトウ(魚鬼)と読みます。
漢字名 |
魚鬼 |
訓読み |
いとう |
音読み |
イ |
部首(へん) |
魚 |
部首以外 |
鬼 |
画数 |
21画 |
英語名 |
Hucho perryi |
学名 |
Japanese huchen |
Unicode |
U+29E77 |
イトウは、サケ目・サケ科のイトウは日本最大の淡水魚で、体長は1.5m程度まで成長します。
大変希少な魚で、現在では幻の魚と言われています。
かつては青森県小川原湖他1水系、岩手県の1水系にも生息していましたが絶滅しました。
現在は北海道の11の水系のみに生息する、環境省レッドリストの絶滅危惧ⅠB種です。
北海道及び青森県では商業養殖が行われており、資源保護のため河川に放流されたり、周辺の一部の飲食店では食用として提供・消費されています。
このイトウですが、サケ科の魚の中では身体が細長く、さらに産卵後はさらに痩せ細った個体が見られることから、「糸のように細い魚」という意味で「糸魚(イトウ)」という和名がつけられました。
漢字では魚偏に「鬼」と書きますが、漢字一文字では変換ができないため、代替字として、「伊当」、「伊富」、「伊富魚」などが当てられています。
なぜ「鬼」という漢字が使われているの?
なぜ、魚鬼(イトウ)という魚へんの漢字には「鬼」が使われているのでしょうか?
その由来について、いくつかの説をご紹介します。
鬼のように獰猛な魚だから
イトウは、1mを超える体長で、川を渡るヘビやネズミなど、陸上の小動物をも襲う獰猛さを持つと考えられていました。
そこから「鬼」のイメージが当てられ、漢字にも使われたという説が有力です。
オスの真っ赤な婚姻色が赤鬼を連想させたから
一方、産卵期に真っ赤な婚姻色に染まったオスが、メスを巡って闘う姿が、真っ赤な赤鬼のイメージと重なり、「鬼」の字が当てられたという説もあります。
魚へんに「鬼」でなんと読むのかまとめ
いかがでしたか?
今回釣りラボでは、「魚へんに鬼でなんと読む?」というテーマに沿って、魚鬼(イトウ)という魚の正しい読み方やその名前の由来をご紹介しました。
他にも、難しい漢字の魚はいっぱいいます。
ぜひこの機会に、魚(へん)の漢字をまとめて覚えてみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。