タイラバ仕掛けは、実は非常に簡単に自作することができます。今回、釣りラボでは、タイラバを自作するために必要な材料や工具をご紹介した上で、その手順や方法を動画付きでご紹介。ぜひご覧ください。
そもそもタイラバとは?
タイラバとは、マダイを釣るために考案された擬似餌のことです。
古くは鯛カブラと呼ばれており、マダイはもちろん根魚や青物まで釣ることができ、ショアでもオフショアでも活躍する仕掛けです。
近年は誘導式タイラバがポピュラーですが、ヘッドにサルカン・スイベルが付いた水中の姿勢が安定している固定式タイラバもあります。
シンプルながら良く釣る仕掛けですが、市販のタイラバは単価が高くなりがちなので自作するアングラーも少なくありません。
タイラバを自作するために必要な材料
自作タイラバであれば、好みのカラーやサイズを組み合わせることができ、ダイソーなどの100均で材料を調達することでコストが抑えられます。
一般的な誘導式タイラバを自作するために必要な材料を紹介しますので、自作タイラバにトライしてみましょう。
材料1:ヘッド・オモリ
ヘッド・オモリは、鉛素材かタングステン素材から選択します。
鉛素材のヘッド・オモリ
鉛素材のヘッド・オモリは、安価でコスパが良く加工しやすい点が魅力です。
チューブが通っていないものは、ライン破損を防ぐためにキリなどを使って穴を広げる必要があります。
塗装済みのヘッドと塗装していないヘッドが市販されているので、好みで選びましょう。
【マルシン漁具】GSKスライド 交換用 鯛鉛
ラインブレイクを大幅に軽減鉛素材のヘッドです。
本体にステンパイプを搭載しているため、ラインとの摩擦を防ぎラインブレイクを軽減します。
その恩恵で釣りのテンポが格段によくなり、アングラーが優位のゲームを展開できるでしょう。
また、ハイアピールを実現するピンクゴールドカラーを施しているため、集魚力に優れた特徴があり、さらに300円を切る低価格帯でありながらクオリティが高いアイテムなので、あらゆるシチュエーションで安心して使用することができます。
タングステン素材のヘッド・オモリ
タングステン素材のヘッド・オモリは高価格帯になりますが、比重が高くコンパクトな点が魅力です。
鉛素材のヘッドと同様に、塗装されていないものと塗装済みのものがあります。
【彩】タングステン タイラバ ヘッド
タングステン素材を採用したタイラバヘッドです。
比重が高いタングステンはヘッドのシルエットをコンパクトにできるため、沈下スピードを速め手返しの良い釣りを展開させてれます。
また、感度に優れ海中の変化をダイレクトに伝達してくれるため、根掛かりのリスクを大幅に軽減するほか、魚の繊細なアタリを見事に捉えることができます。
材料2:ネクタイ
ネクタイは、マダイなどのターゲットに餌と誤認させてアピールするための重要なパーツです。
ターゲットの魚に噛みつかれることもあるため、適度に伸びて耐久性のある素材を選んでください。
あらかじめストレートタイプやカーリータイプにカットされたネクタイや、ネクタイ用のシリコンシートが市販されています。
安価に自作したい場合は、ダイソーなどの100均で販売されているシリコンシートやゴム手袋、風船などをカットしてネクタイにしても構いません。
アピール力の高いオレンジやイエロー、ラメ入りなど、様々なカラーを揃えて組み合わせてみましょう。
【ダイワ】タイラバ シリコンネクタイ 紅牙 3Dドット
ハイアピールと深いバイトを誘発してくれるシリコンネクタイです。
特殊な形状を採用したネクタイなので、水中で独特な乱流効果を生み出しマダイにハイアピールを可能にします。
また、柔らかい素材を採用しているため魚にとって適度な噛みごたえで、より深いバイトを誘発してくれるでしょう。
さらにラバーが絡みづらいため、タイラバ本来が持つアクションを妨げることなくナチュラルアクションを実現してくれます。
材料3:スカート
スカートは、フックを隠しつつも水中で広がってターゲットの興味を引くためのパーツです。
シリコンやゴムなどを細く裂いて自作しても良いですし、あらかじめ細かくカットされたスカートも販売されています。
ネクタイ同様に、カラー選びが重要になるパーツです。
【ダイワ】タイラバ 紅牙 ベイラバー カットスカート
容易なセッティングが可能で、初心者の方におすすめのアイテムです。
チューブに入れてカットするだけのイージーメソッドを採用しており、装着に慣れていない初心者の方に最適なアイテムとなっています。
求めるアピール力に合わせて好きな長さにカットできるため、あらゆるシチュエーションに対応することができるでしょう。
材料4:フック・針
フック・針は、良く刺さるものであれば何でも構いません。
初めてタイラバを自作するのであれば、タイラバ専用フックを選ぶと安心です。
【OWNER】シングルフック JF42 ジガーライトマダイ早掛 11号
掛かり重視のストレート形状の針先と、フックの表面にマジックフッ素処理を施すことで魚の喰いが浅いときに驚異的な貫通力を発揮するフックです。
特に遊動式タイラバではフォールから着的直後でのフッキング率が向上するでしょう。
ターゲットが低活性時にぜひお試ししていただきたいアイテムです。
材料5:アシストライン
フックを結束するために、アシストラインを用意してください。
ジギング用のアシストラインが、タイラバに適しています。
【よつあみ】ナイロンライン GALIS シーハンター
結束強度と高耐久性を誇り、タイラバアングラーに絶大な支持を得ているアイテムです。
前モデルのシーハンターに比べ1.2倍の結束強度を誇るため、さまざまなシチュエーションで安心して使用することができます。
また、水中で馴染みがいい「マリンブルーカラー」を採用しているため、魚の違和感を軽減させ、食い込みが悪い時に最大限のパフォーマンスを発揮してくれます。
材料6:チューブ
スカートやネクタイを留めるために使う浮きゴムなどのチューブと、フックとアシストラインを保護するための熱収縮チューブを用意してください。
チューブが通っていないヘッドを使用する場合は、浮きゴムを中に差し込んで使います。
【東邦産業】夜光ウキゴムヘッダー式中グリーン
畜光顔料を配合しており、視認性とアピールを兼ね備えたアイテムです。
視認性が高い恩恵で、薄暗いマズメ時やナイトゲームで夜光による集魚効果を狙うことができます。
また、高耐久な特殊合成ゴム素材を採用しているため、安心して長く使用することができるメリットがあります。
全長0.5mと長さも十分にあるので、コスパがよくお財布アングラーに最適なアイテムといえるでしょう。
材料7:スライド
セブンスライドパーツは、ネクタイやフックの交換を簡単に行うことができる誘導式タイラバのためのパーツです。
ネクタイとスカート、ラインの連結に用います。
セブンスライドパーツの代わりにボールペンの芯やキャンディ棒などを用いるアングラーもいますが、タイラバ自作初心者の場合は市販のセブンスライドパーツを使う方が安心です。
【ニッコー化成】ガイドサービスセブンセブンスライド
400円を下回る低価格帯でありながら、8個連結かつ実用性の高いハイコスパが魅力的なアイテムです。
レッドカラーを採用しているため視界の悪い状況でもしっかりと目視することができ、セッティングが容易となります。
そのため無駄な時間を短縮でき、手返しよく効率的な釣りを展開できるでしょう。
また、一目見ればセッティングができるイージーメソッドなので、初心者の方に最適なアイテムといえます。
タイラバを自作するために必要な工具
続いて、タイラバを自作するために必要な工具を紹介します。
手持ちになく買い足す場合は特別高価なものである必要はなく、ほとんどの工具は100均で揃えることが可能です。
自作道具1:ナイフ
ネクタイを切り出すので、細かい作業に向いているデザインナイフがおすすめです。
一般的なカッターナイフでも作業は可能です。
自作道具2:ハサミ
ハサミは、チューブやスカートをカットする際に使います。
アシストラインの締め込みの際や、チューブを広げる際に使います。
先端が細いペンチの方が作業しやすいです。
自作道具3:キリ
キリは、チューブが通っていないヘッドを使う場合に、穴を広げるために使います。
ヘッドにあらかじめチューブが通っている場合は不要です。
自作道具4:ライター
ライターは、熱収縮チューブを加熱する際に使います。
自作道具5:カッターボード
カッターボードは、ナイフでネクタイを切り出す際に、下に敷いて使います。
タイラバを簡単に自作する手順をご紹介
それでは、タイラバを自作する際の手順を紹介します。
手順1:フックとアシストラインを結ぶ
フックを2つと25〜30cm程度にカットしたアシストラインを用意し、ラインの端にフックを結束します。
結び方は外掛け結びか内掛け結びがおすすめです。
ペンチでラインを挟んでしっかりと締め込み、余った糸はハサミでカットしてください。
1つめのフックを結束したら、フックの結び目が隠れる程度にカットした熱収縮チューブをラインに2つ通しておきます。
その後、2つめのフックを同じように結束します。
手順2:フックとラインの結び目にチューブを通す
先ほど通しておいたチューブをフックとラインの結び目にかぶせるようにし、ライターで加熱します。
チューブが収縮し、結び目を保護してくれます。
針の位置が段違いになるように位置を調節し、ラインを束ねてフックから5cm程度の位置に結び目が来るように結んでおきます。
手順3:ネクタイを切り出す
シリコンシートをカッターボードの上に置き、ナイフで切り出します。
決まった形はありませんので、ストレートタイプやカーリータイプなど試してみましょう。
手順4:スカートとネクタイをチューブに通す
浮きゴムなどのチューブをセブンスライドパーツの凹みに合う長さにハサミでカットし、ペンチを刺してチューブを広げます。
チューブにスカートとネクタイを通し、位置を調節しておきましょう。
手順5:スライドをチューブに通す
スカートとネクタイを通したチューブに、セブンスライドパーツを通します。
セブンスライドパーツを通すことによって、誘導式タイラバになります。
手順6:フックのラインをスライドに通す
フックを付けたラインを、チューブに通したセブンスライドパーツに通します。
手順7:アシストラインをヘッド通す
最後に、アシストラインをヘッドに通したら完成です。
あらかじめチューブの通っていないヘッドを使用する場合は、キリなどで穴を広げてチューブを通し、ラインの通りを良くします。
ヘッドを塗装したい場合は、100均のマニキュアやホログラムシールで目を塗装するとお手軽です。
自作方法を動画で確認する
こちらは、タイラバの自作方法を解説したYouTube動画です。
先ほど説明した手順と異なるところもありますが、参考にして実際にタイラバを自作してみてください。
ヘッドの塗装についての詳しい解説もあります。
タイラバの自作方法についてまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「タイラバ仕掛けの自作方法を徹底解説!手順やおすすめの材料・工具をご紹介」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。