魚へんに「旨」と書いて「すし」と読みます。釣りラボでは、今回、そんな魚へんに「旨」と書く「鮨(すし)」という漢字について、その正しい読み方・意味・漢字の画数・学名・英語名・名前の由来などをご紹介します。ぜひご覧ください。
魚へんに「旨」の正しい読み方・語源
魚へんに「旨(うまい)」と書いて、すし(鮨)と読みます。
漢字名 |
鮨 |
訓読み |
すし |
音読み |
シ・ゲイ |
部首(へん) |
魚 |
部首以外 |
旨 |
画数 |
17画 |
英語名 |
sushi |
Unicode |
U+9BA8 |
日常生活でよく見かける「寿司」という漢字は、実ははるか昔からあったわけではなく、もともと「すし」を表す漢字には、「鮨」や「鮓」が使われていました。
「寿司」という漢字が登場したのは、江戸時代末期であり、実はただの当て字です。
この当て字は、「寿(ことぶき)を司る」という縁起を担ぐ意味合いから来ており、祝いの席で食べるものとされていました。
また、賀寿の祝いの言葉である「寿詞」が「寿司」の由来であるという説もあります。
なぜ「旨」という漢字が使われているの?
なぜ、鮨(すし)という魚へんの漢字には「旨(うまい)」が使われているのでしょうか?
その由来をご紹介します。
鮓と混同されて使われたから
「すし」という名前は、もともと酸っぱいことを意味する古語「酸し」から来ています。
昔は、現在のような握り寿司ではなく、保存食として発酵させた米に漬け込んだ魚を入れた食べ物(熟鮓・なれずし)のことを「鮓(すし)」と呼んでいました。
この「鮓」という漢字と、中国で魚の塩辛を意味していた「鮨」という漢字が、次第に混同されて使われていったことで、「鮨」という漢字が「すし」の意味で使われるようになったと言われています。
そして、「鮨」と「鮓」は、はじめ混同されて使われていましたが、次第に「鮨」という漢字が、熟鮓ではないすしを指す際に使われることが多くなっていました。
そのため、現在も「鮨」という漢字は、江戸前の握り鮨を指すことが多いです。
なお、この握り鮨という形態のすしは、関東大震災により多大なる被害を受けた東京から全国各地に寿司職人が離散したことで、はじめて全国に広まったとされています。
魚が旨い(うまい)から
先ほど魚の塩辛を意味する「鮨」と「鮓」が混同して使われたという説を紹介しましたが、そうではなく、ただ単に美味しい・旨い魚という意味から、当て字で「鮨」という表記がされるようになったという説もあります。
魚へんに「旨」でなんと読むのかまとめ
いかがでしたか?
今回釣りラボでは、「魚へんに旨でなんと読む?」というテーマに沿って、鮨(すし)という漢字の正しい読み方やその名前の由来をご紹介しました。
他にも、魚にまつわる難しい漢字はいっぱいあります。
ぜひこの機会に、魚(へん)の漢字をまとめて覚えてみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。