ビフテキリグとは、根魚やハタを釣るのにおすすめのリグです。特にテキサスリグやパンチショットリグと比較されることが多いです。今回、釣りラボでは、ビフテキリグだけの強みや、使い方・作り方を解説していきます。
ビフテキリグってどんなリグ?
ビフテキリグとは、ロックフィッシュを狙ったルアーフィッシングで開発されたリグのひとつです。
ビフテキとは「Be Free Texas」の略で、テキサスリグと多くの類似点を持っています。
特徴的な形をした中通しシンカーがフックの前に位置しています。
ボトム付近を探るのに特化しており、状況に合わせてリグを調整することで様々な使い方ができます。
ビフテキリグを使うメリット・デメリット
ビフテキリグが他のリグと比べてどのような点で優れているのでしょうか。
ここではビフテキリグを使う上でのメリット及びデメリットを解説していきます。
メリット1:障害物をすり抜ける
スナッグレス性の高いリグの代表的なものとして、テキサスリグが挙げられます。
ビフテキリグはテキサスリグに似ていることもあり、ストラクチャーのなかを攻めても根がかりしにくいという特徴があります。
メリット2:カバー突破力がある
次にも解説しますが、下側にウエイトの偏った独特のシンカー形状によって垂直に近いフォールをするためカバー突破力を持っています。
ウィードやリリーパッドなどのカバー周りを攻めることができます。
メリット3:垂直に安定してフォールする
独特のシンカーの形状によって垂直に近いフォールをします。
フック側の穴がやや上側にあるため、着底した際にワームがボトムに立つようにアピールすることができます。
縦ストラクチャー付近をピンポイントに探りたいときに有効です。
デメリット:専用のリグと比較すると見劣りする
ビフテキリグのデメリットは専用のリグに比べると劣って見えることです。
障害物のすり抜け能力ではテキサスリグが、カバー突破力や垂直フォールの点ではゼロダン・ジカリグとしても知られるパンチショットリグが勝っています。
一方で、ビフテキリグはそれぞれのリグの長所を掛け合わせたバランスの良いリグと言えます。
ロックフィッシュを狙った釣りでは、このオールマイティに使えるメリットを生かし、多くのアングラーの主戦力となるリグとなっています。
ビフテキリグではどんな魚が狙える?
ビフテキリグで狙うことができるのは以下のような魚です。
ロックフィッシュ
ビフテキリグが主戦力となるのはロックフィッシュを狙った釣りでしょう。
ロックフィッシュとは、ハタ類やアイナメ、ソイやカサゴなどの根魚としても知られる魚す。
これらの根魚はボトム付近に付いていることが多く、根がかりしにくいビフテキリグが有効となります。
ブラックバス
また、ビフテキリグはバスを釣る際にも使うことができます。
アシ際やウィードの中など、ストラクチャー付近を丁寧に探ることができます。
クロダイ(チヌ)
クロダイ(チヌ)をルアーで狙うチニングでもビフテキは有効です。
都市河川でも楽しめることもあり、近年人気急上昇中です。
ビフテキリグの使い方・アクション
ビフテキリグのアクション方法として、リフトアンドフォールが有効です。
ロックフィッシュを狙う際など、ボトム付近を探る際に試してみるとよいでしょう。
ラインテンションをフリーにしてしまうと、ゴロタやテトラなどの隙間に転がり落ちて根がかりしやすいため、常にラインを張ったテンションフォールがおすすめです。
また、根がかりしにくいエリアではずる引きも有効です。
状況に合わせてステイ時間をとるなどすれば、高いリフトに反応しない低活性な魚に口を使わせることができるでしょう。
もしもボトムを探って反応が無ければ、中層をスイミングで攻めてみるのも一つの手です。
特にロックフィッシュやブラックバスは中層に浮いていることもあるため、ボトムでの反応が皆無なこともしばしばあります。
中層スイミングの際にはシンカーストッパーをシンカーの近くにセットすると、シンカーがずれにくくなり、フッキングも決まりやすいです。
ビフテキリグを作るのに必要な道具
ビフテキリグの作成にはシンカーストッパー、シンカー、フック、ワームの4つの道具が必要です。
ここではそれぞれの道具の概要・選び方について説明します。
シンカーストッパー
シンカーストッパーとは、遊動式のビフテキシンカーが動かないように止めるためのパーツです。
ラインの太さによってサイズが分けられているので、自分の使っているラインの太さを確認して選びます。
根がかりしにくいエリアや食いが渋い時などにはシンカーストッパーなしで攻めてみるのも良いでしょう。
シンカー
シンカーの重さは5~35gの間で臨機応変に使い分けましょう。
カサゴやメバルなどの小型の根魚を狙う際には10g以下のもの、アイナメやハタ等の大型の根魚を遠投して狙うときには30g程度のシンカーをお勧めします。
なお、使うロッドによってキャストできるルアーの重量がある程度定められています。
重すぎるシンカーを使うとキャストの度にロッドに負荷がかかり、ときには破損につながるので注意が必要です。
また、合わせの際にすっぽ抜けしたり魚をバラしたりするとシンカーが勢いよく自分の方向に飛んでくることもあります。
十分に注意しましょう。
フック
フックは基本的にオフセットフックを使います。
冬場の穴撃ち等にはストレートフックを使うこともあります。
フックの大きさは魚の大きさに合わせて3~3/0号の間で使い分けるのがベターです。
ワーム
ボトム付近を重点的に攻めるため、ホッグ系やクロ―系のワームを使うのが一般的です。
シャッドテールやカーリーテール等の水押しの強いワームもアピール力があり有効です。
ワームのサイズは2~5インチの間で狙う魚の魚種・大きさによって使い分けましょう。
ビフテキリグの自作方法
ビフテキリグはテキサスリグと同様の手順で作ることができます。
ここではビフテキリグの作り方について詳しくみていきます。
最後に参考になる動画のURLを添付しています。
以下の説明で分からないことがあれば確認してみてください。
シンカーを通す
まずはじめに、シンカーストッパーとシンカーをラインに通します。
このとき、シンカーストッパーより先にシンカー通さないよう気を付けましょう。
もしもフリーリグのようにシンカーストッパーを付けない場合はシンカーのみでOKです。
ラインにフックを結ぶ
次に、ラインにフックを結びます。
結束方法はお好みのもので構いません。
素早く結べるクリンチノットやハングマンズノットがおすすめです。
不意の大物にも負けないようしっかりと締めこみましょう。
ワームを取り付ける
ラインにフックを結んだら、最後にワームをフックに刺します。
ビフテキリグは障害物の周りを積極的に攻めるため、ハリ先をワームで隠し、根がかりしにくくするとよいでしょう。
ビフテキリグのまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「ビフテキリグってどんなリグ?ターゲットや使い方・作り方を徹底解説!」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。