魚へんに「石」と書いて「カジカ」と読みます。釣りラボでは、今回、そんな魚へんに「石」と書く「鮖(カジカ)」という魚について、その正しい読み方・意味・漢字の画数・学名・英語名・名前の由来などをご紹介します。ぜひご覧ください。
魚へんに「石」の正しい読み方・語源
魚へんに「石」と書いて、カジカ(鮖)と読みます。
漢字名 |
鮖 |
訓読み |
かじか |
音読み |
– |
部首(へん) |
魚 |
部首以外 |
石 |
画数 | 16画 |
英語名 |
Japanese fluvial sculpin |
学名 |
Cottus pollux |
Unicode |
U+9B96 |
カジカは、スズキ目・カジカ科の日本の固有種で、北海道南部以南の各地に広く分布します。
河川の上流部から下流部まで生息し、石礫が多い川底で水生昆虫や小魚、底生生物などを食べています。
一生を河川で暮らすものは「大卵型」、海と河川を回遊するものは「中卵型」と、回遊・湖沼陸封型を「小卵型」とよびます。
大卵型は河川上流部の水がきれいな場所に多く見られ、中卵型・小卵型は、中・下流部に見られます。
降海するカジカは北海道などでは鍋料理の材料として親しまれています。
その滋味深い味わいから、鍋の底を箸でつついて壊してしまうほどだと言うことで「鍋こわし」の異名もあります。
カジカという名前は、古くは鳴くと思われていて、声が渓流に住む「河鹿蛙(カジカガエル)」に似ているとされたため、カジカと呼ばれていた説が有力です。
当時は河鹿蛙と、魚のカジカが混同されていたと考えられます。
その他の説として、カサカサになった皮膚病組織のような模様をもつ魚であるところからカジカと呼ばれるようになったというのもあります。
また、河にいる鹿のように美味しい魚だという意味からきているという説もあります。
なお、カジカは「鮖」の他に「鰍(カジカ)」とも書きます。
中国語では「鰍」はドジョウのことを指しますが、ドジョウが川底を這うように泳ぐ姿がカジカに似ていることと、カジカが秋に旬を迎える魚であることから、日本では「鰍」の字が当てられるようになったと言われています。
なぜ「石」という漢字が使われているの?
なぜ、鮖(カジカ)という魚へんの漢字には「石」が使われているのでしょうか?
その由来をご紹介します。
谷川の石底に好んで生息するから
カジカは水質が良い河川の上流部の、石礫が多い川底に生息し、流れてくる水生昆虫や小魚、川底にいる底生生物などを捕食しています。
また、カジカは気に入った石を見つけると、その石にこだわり棲みつきます。
この生態より、カジカには「鮖」という字が当てられたと言われています。
なお、「鮖」には音読みが存在せず、純粋に日本でのみ使われている国字になります。
魚へんに「石」でなんと読むのかまとめ
いかがでしたか?
今回釣りラボでは、「魚へんに石でなんと読む?」というテーマに沿って、鮖(カジカ)という魚の正しい読み方やその名前の由来をご紹介しました。
他にも、難しい漢字の魚はいっぱいいます。
ぜひこの機会に、魚(へん)の漢字をまとめて覚えてみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。