魚へんに「方」と書いて「マトウダイ」と読みます。釣りラボでは、今回、そんな魚へんに「方」と書く「魴(マトウダイ)」という魚について、その正しい読み方・意味・漢字の画数・学名・英語名・名前の由来などをご紹介します。ぜひご覧ください。
魚へんに「方」の正しい読み方・語源
魚へんに「方」と書いて、マトウダイ(魴)と読みます。
漢字名 |
魴 |
訓読み |
まとうだい・かがみだい・おしきうお |
音読み |
ホウ |
部首(へん) |
魚 |
部首以外 |
方 |
画数 |
15画 |
英語名 |
Zeus faber |
学名 |
John dory |
Unicode |
U+9B74 |
マトウダイは、マトウダイ目・マトウダイ科のマトウダイは、世界の浅い暖海に広く分布し、日本では本州中部以南から東シナ海にかけて分布しています。
近縁種のカガミダイによく似ていますが、マトウダイは、体色が褐色掛かっており、全身が銀色のカガミダイとは区別できます。
マトウダイにもカガミダイにも、身体の側面に「眼状紋」という、眼に似た黒くて大きな斑紋がありますが、マトウダイの方が鮮明な斑紋となっています。
これは、急所(眼)ではない場所を敢えて敵に狙わせ、逃げるスキを作り出すためのものと考えられています。
この斑紋は成魚になるにつれて不鮮明になって行きます。
マトウダイは、顔の部分が長く、馬面であることから「馬頭鯛」、あるいは、身体にある斑紋が的のように見えることから「的鯛」とも書きます。
また、「魴」という漢字を使う魚には、他には「魴鮄(ホウボウ)」がいます。
因みにホウボウは「魴鯡」とも書きます。
なぜ「方」という漢字が使われているの?
なぜ、魴(マトウダイ)という魚へんの漢字には「方」が使われているのでしょうか?
その由来について、いくつかの説をご紹介します。
的を定める「方角」の意味から
「魴」の右側、つくりの部分の「方」の字には「的を定める」、「東西南北」、「方角」などの意味があります。
マトウダイが「魴」と書くようになったのは、マトウダイの身体にある黒い斑紋を「的」に見立てたところに由来すると言われています。
「四角いもの」の意味から
「方」には「立方体」、「直方体」などに表されるように、「四角いもの」という意味もあります。
マトウダイが、横から見ると菱形に見えることから、魚へんに方と書いて「魴」という漢字になったという説もあります。
ちなみに、ホウボウは、正面から見た顔の形が台形のように見えることから「魴」という漢字を使って、「魴鮄」あるいは「魴鯡」と書きます。(なお、鮄はサバ、鯡はニシンを表します)。
魚へんに「方」でなんと読むのかまとめ
いかがでしたか?
今回釣りラボでは、「魚へんに方でなんと読む?」というテーマに沿って、魴(マトウダイ)という魚の正しい読み方やその名前の由来をご紹介しました。
他にも、難しい漢字の魚はいっぱいいます。
ぜひこの機会に、魚(へん)の漢字をまとめて覚えてみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。