魚へんに「蝉(單)」と書いて「ウツボ」と読みます。釣りラボでは、今回、そんな魚へんに「蝉(單)」と書く「鱓(ウツボ)」という魚について、その正しい読み方・意味・漢字の画数・学名・英語名・名前の由来などをご紹介します。ぜひご覧ください。
魚へんに「蝉(單)」の正しい読み方・語源
魚へんに「蝉(單)」と書いて、ウツボ(鱓)と読みます。
漢字名 |
鱓 |
訓読み |
うつぼ・ごまめ |
音読み |
セン |
部首(へん) |
魚 |
部首以外 |
蝉(單) |
画数 |
23画 |
英語名 |
Moray eel |
学名 |
Muraenidae |
Unicode |
U+9c53 |
ウツボは、ウナギ目ウツボ科の魚で、温暖な海域に生息しており、日本では太平洋側を中心に千葉から九州まで生息しています。
岩礁やサンゴ礁に身を潜め、エサとなる他の魚を狙っている肉食魚です。
ウツボという名前がついた由来としては2つの説が有力だとされています。
1つ目の説は、その長い体が矢を入れておく筒形の容器である靫(うつぼ)にそっくりであるということから来た説です。
2つ目の説は、空洞という意味である昔の言葉「うつほら」が岩穴に潜むウツボの習性を連想させるということで、そのまま名前に転用されたという説です。
なぜ「蝉(單)」という漢字が使われているの?
なぜ、鱓(ウツボ)という魚へんの漢字には「蝉(單)」が使われているのでしょうか?
その由来について、いくつかの説をご紹介します。
姿が平だったから
ウツボは細長い姿をしていますが、その体は円形ではなく平らなフォルムをしています。
その特徴的なフォルムから「平ら」という意味である「單」という漢字を使ったという説もあります。
姿がヘビに似ているから
單の読みであるタンが蛇の読みであるタにも似ていることから、單という漢字は「蛇」を連想させる漢字でもありました。
そこから、その姿が蛇に似ていたウツボに、「單」という字があてられることになったという説があります。
生息場所の穴を連想させるから
ウツボの生態として、岩場やサンゴ礁の穴に身を隠す習性があります。
その習性から單という字がウツボが身を隠す穴のようだということで、この「單」の字を使って鱓という漢字にしたという説もあります。
タウナギと間違えられたから
昔の中国では、「鱓」と書いて「タウナギ」を意味していました。
そこから、転じてウツボに「鱓」という漢字が使われるようになったという説があります。
なお、日本では一時期「タウナギ」だけでなく、「ヤツメウナギ」にも「鱓」という漢字が使われていました。
魚へんに「蝉(單)」でなんと読むのかまとめ
いかがでしたか?
今回釣りラボでは、「魚へんに蝉(單)でなんと読む?」というテーマに沿って、鱓(ウツボ)という魚の正しい読み方やその名前の由来をご紹介しました。
他にも、難しい漢字の魚はいっぱいいます。
ぜひこの機会に、魚(へん)の漢字をまとめて覚えてみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。