魚へんに「非」と書いて「ニシン」と読みます。釣りラボでは、今回、そんな魚へんに「非」と書く「鯡(ニシン)」という魚について、その正しい読み方・意味・漢字の画数・学名・英語名・名前の由来などをご紹介します。ぜひご覧ください。
魚へんに「非」の正しい読み方・語源
魚へんに「非」と書いて、ニシン(鯡)と読みます。
漢字名 |
鯡 |
訓読み |
にしん・はらご・はららご |
音読み |
ヒ |
部首(へん) |
魚 |
部首以外 |
非 |
画数 |
19画 |
英語名 |
Pacific herring |
学名 |
Clupea pallasii |
Unicode |
U+9BE1 |
ニシンは、ニシン目・ニシン科のの魚で、日本だけでなく、世界中で食用として利用されています。
日本では、古くから食用として利用されてきただけでなく、江戸時代・明治時代には肥料として利用されることもありました。
ただ、近年の乱獲や海水温の変化に伴い、日本近海での漁獲量が減少しており、海外からの輸入量が増加しています。
このニシンは、回遊魚であり、春ごろに産卵のために北海道沿岸に現れることから、「春告魚」としても親しまれています。
(ただし、地域によっては、鮴(メバル)が「春告魚」と呼ばれています。)
また、東北地方には「カド」という呼び名もあり、ニシンの卵はカドの子という意味で「数の子」ないし「鯑(カズノコ)」と呼ばれます。
ニシンには、他にも東の魚を意味する「鰊(ニシン)」という漢字が使われることもあります。
なぜ「非」という漢字が使われているの?
なぜ、鯡(ニシン)という魚へんの漢字には「非」が使われているのでしょうか?
その由来について、いくつかの説をご紹介します。
大きさが小さかったから
ニシンの体長は、30cmほどと非常に小さいです。
なので、ニシンは成魚とするには程遠いという意味で「魚に非らず」とされ、そこから「非」という漢字が使われるようになったという説があります。
なお、同じニシンを意味する「鰊」という漢字も、この体長が小さいという特徴からつけられたという説があります。
米の代わりの年貢として納められていたから
江戸時代、蝦夷地を支配していた松前藩では、米の代わりにニシンが年貢として納められていました。
そこから、ニシンを「魚に非らず、海の米である」という意味で、「非」という漢字が使われるようになったという説があります。
魚へんに「非」でなんと読むのかまとめ
いかがでしたか?
今回釣りラボでは、「魚へんに非でなんと読む?」というテーマに沿って、鯡(ニシン)という魚の正しい読み方やその名前の由来をご紹介しました。
他にも、難しい漢字の魚はいっぱいいます。
ぜひこの機会に、魚(へん)の漢字をまとめて覚えてみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。