魚へんに「希」と書いて「カズノコ」と読みます。釣りラボでは、今回、そんな魚へんに「希」と書く「鯑(カズノコ)」について、その正しい読み方・意味・漢字の画数・学名・英語名・名前の由来などをご紹介します。ぜひご覧ください。
魚へんに「希」の正しい読み方・語源
魚へんに「希」と書いて、カズノコ(鯑)と読みます。
漢字名 |
鯑 |
訓読み |
かずのこ |
音読み |
– |
部首(へん) |
魚 |
部首以外 |
希 |
画数 |
18画 |
英語名 |
Herring roe |
学名(ニシン) | Clupea pallasii |
Unicode |
U+9BD1 |
カズノコは、ニシン目ニシン科の魚である「ニシン(鰊)」の卵のことです。
その粒の多さを由来として「数の子」という当て字で書かれることも多いです。
子孫繁栄、子沢山を願う食べ物として、縁起物として正月のおせち料理などに利用されます。
また、寿司などにも利用されることがあります。
もともと数の子はそれほど高価な食べ物ではなかったのですが、近年の乱獲などの影響で漁獲量が減少したことにより価格が高騰し、現在のように高級食材として扱われるようになりました。
「数の子」と呼ばれるようになった由来ですが、ニシン(カド)の子が訛って、「かずのこ」と呼ばれるようになったからだという説があります。
なお、ニシンは、魚へんに非で「鯡(ニシン)」と書くこともあります。
なぜ「希」という漢字が使われているの?
なぜ、鯑(カズノコ)という魚へんの漢字には「希」が使われているのでしょうか?
その由来について、いくつかの説をご紹介します。
ニシンの卵を乾燥させて作られたから
現在、数の子(鯑)といえば「塩蔵数の子」が多く食されていますが、昔はそうではなく、数の子は乾燥させてから食されていました。
これは、アイヌ(北海道)の食文化が影響だと言われています。
この乾燥させてから食べるものであったことから、「乾かす」という意味を持つ「晞」という漢字の省略形である「希」が使われるようになったという説があります。
子孫繁栄を願う食べ物だったから
その粒の多さや、親のニシンが「二親」とも書き表せたことから、数の子は子孫繁栄を願う縁起物として扱われていました。
そこから「希う(乞い願う)」という意味を持った「希」という漢字が当てられるようになったという説もあります。
魚へんに「希」でなんと読むのかまとめ
いかがでしたか?
今回釣りラボでは、「魚へんに希でなんと読む?」というテーマに沿って、鯑(カズノコ)の正しい読み方やその名前の由来をご紹介しました。
他にも、難しい漢字はいっぱいあります。
ぜひこの機会に、魚(へん)の漢字をまとめて覚えてみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。