ジャリメという餌を知っていますか?ジャリメが空前の釣りブームで売り切れ続出な今こそ、入手場所や保存方法を知り、安定した量を確保したいですよね。今回、釣りラボでは、ジャリメの付け方、入手方法、保存方法から狙う魚まで解説していきます。
ジャリメ(石ゴカイ)とは?
ジャリメは多毛類の環形動物の1種で、一般的にはゴカイ類として分類されており、岩礁帯の間にある砂地などに生息しています。
ジャリメや石ゴカイという名前はその生態に由来しており、砂利のある場所多く生息しているゴカイ類という意味です。
ジャリメは成体で10センチほど大きさに成長します。
ジャリメではどんな魚が釣れる?
釣り餌にジャリメを使うと、いろいろな魚が釣れます。
シロギスやハゼなどはジャリメでよく釣れますが、他にも以下のような魚が釣れます。
クロダイやアジなど、本来は別の餌で釣る魚なども、濁り潮や夜間ではジャリメが特餌になる場合もあります。
フィッシュイーターであるヒラメやマゴチなどは、大きくなってしまうとジャリメでは釣れませんが、防波堤でのチョイ投げでは、小さいものが釣れることもよくあります。
ジャリメの入手方法
ジャリメは、釣具店もしくは釣り餌専門店で販売されています。
また釣り場に近い場所では、釣り具を扱っているスーパーや薬局などでも販売されていることがあります。
通常は、30グラムから50グラムのパックに入ったものを購入しますが、10グラム単位の量り売りをしている店舗もあります。
パックに入ったものをよりも、都度水槽から出してくる店舗のほうが新鮮なジャリメを購入できます。
釣具屋や通販で購入!値段の相場は?
ジャリメは、他のイソメ類と同様に主に釣り具店や餌専門店で販売されています。
販売店によって、いくらかは価格に違いがありますが、だいだい30グラムから50グラムで600円から800円程度です。
釣り餌で定番のアオイソメは同量で300円から500円程度で販売されていますので、ジャリメは虫餌の中では比較的高い餌となっています。
ジャリメはamazonなどの通販サイトでも希に販売されていることがありますが、生き餌であることから、あまり販売されていません。
通販サイトで購入する場合は、ジャリメでなく本物に似せたバイオワームなどの購入がおすすめです。
採取してみよう!生息地は?
ジャリメは日本産の多毛類の環形動物ですので、生息地に行けば採取できます。
主に本州の中部以南の岩場がある砂地に生息しており、砂地の岩の下などの多く生息しています。
ジャリメが多く生息している場所では、釣り具店で購入しなくても十分な量が採取できることがありますので、ぜひ採取場所を探してみましょう。
ジャリメを採取する場合は、生息地の砂や海水も一緒に持ち帰ることでジャリメを長持ちさせられます。
ジャリメの保管はできる?飼育や養殖は?
使い残したジャリメや、採取してきたジャリメはしばらく保管できます。
但し、環境変化に弱いので、保管や飼育には多少コツが必要です。
鮮度のいい保存方法
ジャリメは非常に弱りやすいため、鮮度よく保存するには以下の点に注意が必要です。
海水を含ませた砂利を入れた容器にジャリメを入れ、冷蔵庫や野菜室で保管すると鮮度が長持ちします。
また何日か毎に砂、海水を入れ替えてあげることも大切です。
既に弱ってしまっているジャリメは、無理に活かしたまま保存せず、一晩塩漬けした後、冷凍して保存すると長持ちします。
飼育・養殖方法
ジャリメの寿命は約1年ほどで、飼育することはできますが、飼い方や育て方については少々手間の掛かる面があります。
濾過装置や水温を保つ機器、海水、餌などを完備した水槽を準備すれば、繁殖させるための飼育も可能ですが、コスト面を考えると釣り具店で都度購入した方がよいようです。
ジャリメの付け方
ジャリメは、チョン掛けや通し刺しなどで針につけます。
狙う魚種や釣り方によって、たらしの長さを調整します。
ジャリメは体表がヌルヌルしており、そのままでは針につけにくい餌です。
ジャリメを上手く付けるには石粉や砂などの滑り止めを使うと効果的です。
石粉や砂はジャリメの入った餌箱に入れて使いますが、ジャリメは鮮度が落ちやすいので注意が必要です。
基本的な付け方
ジャリメの基本的な付けかたは通し刺しです。
ジャリメの頭の部分から針先を入れたら、ジャリメの中に針を通すように刺していきます。
針のチモトまでジャリメを通したら、針先を抜いてジャリメのたらしの長さを調整します。
たらしの長さは、魚の活性度や釣り方によって変えます。
魚の活性が高い場合はたらしを短く、活性が低い場合は切らずにそのまま1匹掛けにします。
なお、夜釣りで餌を積極的にアピールさせたい場合や、投げ釣りで遠投する場合などは、餌持ちなども考慮してたらしを長くします。
歯があるので希に噛むことがありますが、噛む力は弱いので特に気にする必要はありませんが、気になる場合は、頭を落としてから針につけます。
ジャリメの付け方の動画です。
ジャリメがちぎれる!対策は?
ジャリメは、アオイソメなどと比べると身が柔らかく、ちょっとしたことですぐにちぎれてしまいます。
もともと身が柔らかいジャリメですが、以下のような状態のときには更に簡単切れるようになってしまいます。
ジャリメがちぎれないようにするためには、まず1匹ずつ丁寧に取り出して針付けるようにします。
餌箱もクーラーボックスなどに入れて常に冷やしておき、餌を付けるときだけ取り出すようにすると効果的です。
また、ジャリメは乾燥にも弱いので、乾く前に海水を足してあげることも大切です。
新型コロナの影響で空前の釣りブーム!ジャリメが品薄に!?
2020年現在、新型コロナの影響で、アウトドアスポーツの釣りはブームになっています。
防波堤などの手軽な釣りの人気が特に高く、ジャリメやイソメは若干品薄の傾向にあるようです。
虫餌には他にどんな種類がある?ジャリメとの違いは?
虫餌は、ジャリメの他にもイソメ類やユムシなどがあります。
その中でも釣り餌では定番のアオイソメと赤イソメを紹介します。
アオイソメ
アオイソメ(アオイソメ)はジャリメと並び、定番の虫餌です。
韓国や中国などに生息しているイソメ類で、日本では自然繁殖していません。
ジャリメや赤イソメに比較して、値段が安いので人気がある虫餌です。
赤イソメ
赤イソメ(アカイソメ)と呼ばれている虫餌は、地域によって異なります。
主にジャリメと岩イソメのことを赤イソメといいますが、ジャリメが売られている釣具店では、岩イソメであることが多いようです。
ジャリメ(石ゴカイ)についてまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「ジャリメってどんな餌?他の餌との違い、付け方、入手場所、保存方法、狙える魚をご紹介!」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。