釣りをしていてイソメが余ってしまった経験はありませんか?余ったイソメを塩イソメにすると長期保存をすることができます。そこで今回、釣りラボでは、塩イソメの作り方やメリットなどについて詳しく解説していきます。
塩イソメの「イソメ」とは?
イソメとは、海釣りの定番の活き餌として使用されいる、ミミズのような細長い生き物です。
イソメは多毛類のイソメ目に分類されており、砂地や岩場に生息しています。
現在ではなんと約8000種もの種類のイソメがいると言われていますが、日本国内ではアオイソメと赤イソメが釣り餌として知られています。
イソメの特徴・生態
イソメの特徴は、なんといってもその生命力。
イソメの体に針を刺しても、体を切っても、死ぬことはありません。
ある程度なら再生可能なため、体が千切れてしまっても2日程度で再生してしまうんだとか。
また、イソメは岩場に囲まれている海中や、浅瀬の砂地に巣を作る習性があります。
基本的には1つの巣につき1匹のイソメが生息しており、海中の小動物や海藻などを食べて暮らしています。
イソメを食べる魚・釣れる魚
イソメを食べる、つまりイソメで釣れる魚は、アジ・メバル・キス・ヒラメなどです。
ターゲットによって付け方は異なるものの、イソメを使えば大抵の魚は釣ることができます。
塩イソメとは?
保存に適した状態にするため、イソメを塩締めして加工したものを塩イソメといいます。
塩イソメはイソメを塩締めして水分を抜き、乾燥させた状態のものなので、長期保存が可能になります。
塩イソメで釣果はあがる?
塩イソメは生きているイソメに比べると、釣果がどうしても落ちてしまいます。
やはり活き餌ではないため、イソメ自身が動かず、アピール力が落ちてしまうのが原因です。
塩イソメで釣れる魚の例
塩イソメで釣れる魚には、キス・カレイ・スズキ(シーバス)などが挙げられます。
キス
堤防や砂浜で気軽に釣りを楽しめるキスは、海釣り初心者やファミリーフィッシングにもおすすめのターゲットです。
キス釣りではイソメなどの虫エサを使用し、投げ釣りやちょい投げ釣りで釣ることができます。
カレイ
キスと同じく、投げ釣りの代表的なターゲットであるカレイ。
晩春から春にかけてがカレイ釣りのシーズンとなります。
カレイは砂地がある場所に生息しているので、堤防や砂浜で釣りを楽しむことができます。
スズキ(シーバス)
スズキは日本全国各地に生息しており、都市近郊からも釣ることができる魚です。
基本的にオフシーズンが少なく、1年中狙うことができます。
また、河川・運河・漁港などの身近な場所で釣れるため、人気のターゲットとなっています。
塩イソメで釣り上げることができます。
塩イソメのメリット
塩イソメのメリットはいくつかありますが、1番のメリットは余った餌を無駄にすることなく保存できることです。
イソメを塩イソメに加工することによって、冷凍庫で半年ほど保管することが可能になります。
また、餌持ちがよくなることも塩イソメのメリットの1つ。
塩締めすることでイソメの体液が抜けて身が硬くなるため、キャスティング時にイソメが切れてしまうことが少なくなります。
遠投になればなるほど、塩イソメと生イソメの違いを実感できます。
その他にも、塩イソメは活き餌ではないため針が刺しやすい・針を刺したときにイソメの体液で手が汚れることがないといったメリットもあります。
塩イソメのデメリット
そんな便利な塩イソメですが、塩イソメを作る際と釣りをする際でそれぞれデメリットも存在します。
まず塩イソメを作る際のデメリットは、作業時間がかかることが挙げられます。
塩イソメは塩を塗して水分を抜いたり乾燥させたりと、すぐにできるものではありません。
また、作る際に大量の塩を使用するので、食塩代がかかることもデメリットの1つになります。
そのため、塩イソメの加工作業がめんどくさいと思われる方はパワーイソメの購入がおすすめです。
パワーイソメであれば、保存液に浸けたまま保管すれば次回も使用可能です。
そして釣りの際の塩イソメのデメリットは、釣り果が若干落ちてしまうことです。
塩イソメは自ら動くことはないので、ターゲットへのアピールが弱くなってしまいがち。
そのため、自分で竿を上下に動かして動きをつけるといった工夫が必要となります。
塩イソメの作り方
それでは塩イソメの作り方を紹介します。
用意するもの
塩イソメを作るためには、まずは以下5つの道具を用意しましょう。
塩イソメを作る手順
次に、塩イソメを作る手順を紹介します。
イソメを洗い、塩を塗して水分を抜き、乾燥させて塩イソメを作ります。
1.イソメを軽く洗う
まずはじめに、付着しているゴミを取るためにイソメを洗います。
イソメをザルに移し、水道水で洗ってください。
イソメについたゴミを軽く洗い流す程度でOKです。
2.イソメを袋に入れ、塩をまぶす
次はイソメを塩締めして水分を抜いていく作業です。
洗ったイソメをビニール袋に入れて満遍なく塩をまぶしていきますが、塩の量はイソメの量に対して半分〜同量くらいが目安となります。
塩をまぶしたらビニール袋の口を軽く縛り、イソメ全体に塩が絡まるようにシャカシャカと振ります。
そして塩塗れのイソメをそのまま袋の中に30分〜1時間ほど放置し、水分が抜けるのを待ちます。
3.新聞紙やキッチンペーパーの上に並べ、干す
続いて、数枚重ねた新聞紙(またはキッチンペーパー)の上にイソメを並べて干します。
その時にもう一度イソメに塩をまぶしてから乾燥させます。
季節によって干し時間に差はありますが、約3時間程乾燥させれば大丈夫でしょう。
塩イソメがある程度乾いてきたら完成です。
4.袋にイソメと片栗粉を入れ、冷凍庫で保管する
最後に、出来上がった塩イソメに片栗粉を加え、ジップロックに入れて保存します。
新聞紙に包んで保存すると、霜焼けを防ぐことができるのでおすすめです。
塩イソメ以外のイソメの保存方法
塩イソメ以外の方法でも、イソメを保存することができます。
上記の方法で数日間はイソメを生きたまま保管することが可能です。
ただし、保管する際には温度・湿度に気をつけて保存してください。
イソメの入手方法・付け方
では、最後にイソメの入手方法とその付け方を簡潔にご紹介します。
イソメの入手方法
イソメを手に入れるには、主に通販での購入、販売所での購入、採取といった3つの方法があります。
通販や販売所で買う
新鮮で活きの良いイソメを手に入れるなら、販売所での購入がベストです。
もちろん、通販でもイソメを購入することができます。
通販で販売されているイソメは、基本的には小さなパック詰めで販売されており、保冷剤が同梱されて配送されます。
【太陽コーポレーション】アオイソメ 生体
海釣りで定番の活き餌、アオイソメの生体です。
キス、カレイ、スズキなどの魚を釣ることができます。
イソメを採取する
釣り餌にお金をかけたくないという場合には、自分でイソメを採取する方法もあります。
イソメは岩場や砂地のある場所に生息しているので、岩の多い海岸や砂浜に行けば採取することができます。
とくに海水に浸った砂地を好むため、干潮時に潮が引いた地面は絶好のイソメ採取ポイントとなります。
採取方法は簡単で、砂を掘って捕まえるだけ。
巣穴に逃げ込むイソメをスコップで傷つけることのないよう、深くすばやく砂を掘り起こして捕獲します。
しかしイソメを捕まえるのは意外と大変な作業です。
基本的に1つの巣穴につきイソメ1匹なので、大量に捕獲するにはたくさんの穴を掘らなくてはならず、根気のいる作業となります。
また、イソメの採取を禁止している地域もあります。
イソメを採りに行く際には事前に確認しましょう。
イソメの値段・相場
釣具店で購入する場合は、1パックにつき50〜70グラムが入って販売されています。
イソメの相場は、だいたい500円前後です。
イソメの付け方・刺し方
釣りの際のイソメの付け方・刺し方には4つの方法があります。
付け方1:ちょん掛け
一番簡単な付け方がちょん掛けです。
イソメのあたまに近い部分に釣り針を刺します。
ダメージが少ないのでイソメが自然な動きをしてくれる刺し方ですが、簡単な付け方ゆえに外れやすいという欠点も。
遠投をしたり、潮の流れがある場所で釣りをする場合は、もっと強度のある別の付け方をするのがベターです。
付け方2:通し掛け
通し掛けは、イソメのあたまから針を入れ、釣り針に沿って体の中に針を通していく方法です。
針先を出す場合と出さない場合があります。
イソメの頭から胴体を通して針をつけているため、針から外れにくくなっています。
遠投の時に使用する掛け方です。
付け方3:縫い刺し
縫い刺しでは、イソメを釣り針で縫うようにして、3カ所ほど刺し入れして釣り針を通します。
少々面倒ですが、縫い刺しすることによって針からイソメが外れにくくなるのです。
また、イソメをボリューミーに見せるという効果もあります。
付け方4:房掛け
基本的にはちょん掛けと同じ掛け方ですが、イソメを1匹ではなく数匹つけるのが房掛けです。
房掛けによって大物がかかる可能性があります。
しかし、一度に大量にイソメを使用してしまうことや、針につけるのが面倒などといったデメリットがあります。
塩イソメのまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「塩イソメのメリットや作り方、保存方法を解説!釣果や釣れる魚の例も紹介」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
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