釣って楽しく、食べても美味しいタコ釣り。タコを釣った際には必ず締めることをおすすめします。今回釣りラボでは、タコの締め方について、釣った後に締める理由や簡単なタコの締め方を解説していきます。
タコの生態・特徴
日本人にはなじみの深いタコですが、実はかなり不思議な生態をしています。
足は8本・心臓は3つ・脳みそはなんと9つもあります。
そう聞くと何やらグロテスクなイメージを持ってしまいますね。
タコは真水を嫌う特徴がありますので、海の浅瀬から40mほどまで生息しています。
タコを締める理由
タコは生命力が強く、サバなどのようにバケツで泳がせている間に死んだりすることはまずありません。
釣りを始めたての方であれば何も考えずにクーラーボックスに入れて持ち帰ろうと考える人が多いのも事実です。
そんなタコですが、しっかりと締めておく理由は2つあります。
一つ目は他の魚と同じく、鮮度や味を保つためです。
二つ目の理由はタコを逃がしてしまわないためです。
タコの締め方は簡単です。
せっかく釣ったタコを楽しむために締め方を学びましょう。
鮮度や味を保つため
タコは自然に窒息死させるとその瞬間から細胞が死滅してしまいますが、きちんとした締め方で締めておくとしばらくの間は細胞が生き続けるという特徴があります。
この細胞のおかげで鮮度を保つことができるのです。
食べ比べてみると驚くほど味が違うことを実感できます。
ただし、締めてから4時間程度経過すると同じように細胞が死滅してしまうためどのタイミングで締めるかはよく考えましょう。
タコが脱出しないようにするため
タコは頭が良く力が強い生き物です。
わずかなすき間があればスルリと脱出してしまいます。
クーラーボックスに入れておけば大丈夫と思っている方も油断は禁物です。
タコは自分でクーラーボックスを開けて出ることもあります。
せっかく釣り上げたタコを脱がしてしまわないためにもしっかりと締めてしまいましょう。
タコを締めるのに必要な道具
タコを締めるための道具を3種類紹介します。
【ささめ針(SASAME)】ヤイバ魚絞めメガシザース
ささめ針から発売している魚締め用のハサミです。
持ち手が大きく扱いやすいので、ナイフより安全に使うことができます。
【ダイワ】ナイフフィッシュピック85
折り畳み式のフィッシュピックです。
魚を締めるだけでなく、コマセや氷を砕いたりと万能に使えるピックなので一本もっておくと便利です。
タコの簡単な締め方
タコの締め方は大きく分けて2つあります。
一つ目は素手で行う締め方です。
胴体部分を裏返し、露になった内臓を取る締め方です。
二つ目はナイフやハサミと行った道具を使う締め方です。
タコの急所である眉間にある神経を切断する締め方です。
胴体を裏返し、内臓をとる締め方
この締め方は素手で簡単に締めることができる方法です。
釣ったタコの頭の部分を持ち、後頭部の方から裏返すとタコがおとなしくなります。
同時に内臓部分が露出した状態になりますので、素手で引きはがしてあげれば完了です。
内臓を取る際のコツは、無理に取らないことです。
タコの内臓は5本の筋に守られていますので、まずはその筋を指でひっかけて取ってください。
その後に取ってあげれば簡単に内臓を外すことができます。
この締め方を行う際には、最初に船底やクーラーボックスなどに張り付かせておいてから行うと比較的楽に裏返すことができます。
大きなタコの場合は裏返すのにある程度の力がいるので、小さ目サイズのタコが釣れた時に行うと良いでしょう。
ピックやナイフで眉間を刺す締め方
この締め方で重要なのはしっかりとタコの急所を確認することです。
タコの急所は目と目の間、眉間のほんの少し下にあります。
そこに先ほど紹介したナイフやピックを差し込みます。
そうすると、少しの間は動き回りますがだんだん動かなくなります。
体が白く変色していきますので、色が変わったら完了です。
この方法ではまずタコを押さえる必要があるのですが、動き回るタコを押さえるのはなかなか大変です。
締めようとしたナイフでケガをする恐れもありますので、より安全に締めるにはハサミを使うと良いでしょう。
締めたタコの持ち帰り方
釣ってしっかりと締めたタコの持ち帰り方は他の魚と同じです。
ポリ袋などの袋に入れたタコを、氷の入ったクーラーボックスに入れて持ち帰るだけです。
生きたままのタコの持ち帰り方
家で食べる直前に締めたいという方は、生きたままタコを持ち帰るという手もあります。
タコが入ったクーラーボックスに海水を入れて持ち帰る方法です。
注意点としては、タコが脱出しないようにしっかりと閉めることです。
また、数が多い場合や長時間になる場合はエアーを入れてあげるようにしましょう。
タコの釣り方
タコ釣りは防波堤や船で楽しむことができます。
根回りや海底を探ったり、防波堤の壁に張り付いているタコをルアーで狙いましょう。
タコ釣りの時期・場所
タコ釣りは1年を通して楽しめる釣りですが、5月~9月の水温が高い時期によく釣れます。
時間については、タコは夜行性であることから夜が一番よく釣れます。
タコを釣るタックル・仕掛け
タコを釣るための装備としては、硬めのエギングロッドに、PE8号をセットするのがおすすめです。
岩や壁に張り付いたタコを引きはがす分、道具にもパワーが必要になってきます。
仕掛けはタコジグやタコエギを使います。
タコ釣りにおすすめのリールやタコエギを知りたいという方は、こちらの記事も参考にしてください。
タコの釣り方
タコの釣り方は2種類です。
壁沿いに仕掛けを落として釣る方法と、キャスティングして海底をズル引きして釣る方法です。
それぞれ、前者はタコジグ・後者はタコエギを使ってねらいます。
タコの締め方のまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「タコの簡単な締め方とは?ハサミを使った方法や血抜き方法も解説」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。