ゴカイは、万能餌として釣りの際にとても良く使われる生き餌のひとつです。そんなゴカイをできるだけ長く保存するためにはどんなことをするべきなのでしょうか?今回、釣りラボでは、ゴカイ飼育・保存方法について詳しく解説していきます。
そもそもゴカイ(石ゴカイ)とは?
こちらの記事では、ゴカイについてその保存・保管方法から飼育方法までをご紹介します。
保存の方法を説明する前に、そもそもゴカイとはどういった生き物なのかをご説明します。
釣り餌として使われるゴカイの特徴・生態
ゴカイ(沙蚕)とは、ゴカイ類に区分される生物の一種でイソメなどの多毛類に似ている生き物です。
別名ジャリメなどとも呼ばれることがあります。
イソメとの違い
イソメとの違いはまず見た目に違いがあり、イソメは疣足(いぼあし)と呼ばれる部分がはっきりしていてゴカイはあまりはっきりしていません。
体の色でも違いがあり、イソメの中でも代表的な青イソメと比べるとイソメは青色がかっているのに対してゴカイは赤みを帯びています。
他にも、イソメは個体によって大きさにばらつきがあるのに対し、ゴカイは個体差はあまりなく均一な大きさであるという点に違いがあります。
ゴカイを食べる魚・釣れる魚
ゴカイは、海の岩場や砂地などに生息する生き物なのでその付近にいる魚がよく釣れます。
例えばカサゴやメバルなどの根魚やカレイやヒラメなどの岩場や砂地に生息する魚はよく釣れます。
他にも、ウナギやアナゴなどの長物(ながもの)なども釣れたりします。
ゴカイの入手方法
ゴカイは、生きてるまま使う場合イソメなどと同じように鮮度が命なので、なるべく釣り場から近い釣具屋さんで購入することをおすすめします。
もちろん、他にも通販サイトなどで購入することも可能です。
ゴカイの値段・相場
ゴカイは、イソメなどと比べると比較的割高であるといえます。
イソメがおよそ500円程度であるのに対して、ゴカイは600円付近での値段になっているのでゴカイのほうが若干高い値段となっています。
ゴカイの購入場所・買い方
通販サイトでゴカイを購入される場合は、こちらの商品をおすすめします。
Gゴカイ 【冷凍エサ】
こちらの商品は、新鮮なゴカイをそのまま冷凍したものなので、冷凍されていますが鮮度は高くさらにヌメリをとるための粉も一緒にセットになっているので初心者の方でも安心してお使いいただけます。
ゴカイの生息地・採取できる場所
ゴカイは、夏場などの暖かい時期になると、海の岩場や砂浜などで採取することができます。
よく小さめの岩などの下に張り付いていたりするので、採取する際はぜひ岩の周辺を探してみるといいかもしれません。
しかし、海の岩場などには岩が鋭くなっていたり、潮だまりなどにはゴンズイや地域によってはオコゼなどが生息する場合もあるので気を付けましょう。
なお、地域によってはゴカイ等の採取が禁止されている場所もあるので、採取してよいかわからない場合はお近くの市役所または漁業組合まで電話をして確認をとってから採取するようにしましょう。
ゴカイの付け方・刺し方
ゴカイの刺し方はイソメなどと同じように何種類かあります。
付け方1:チョン掛け
まずご紹介するのは、チョン掛けと呼ばれるゴカイの頭のほうにチョンと針を刺す掛け方です。
この掛け方は手間がかからない分餌持ちはあまりよくないですが、食いつきはいいので根魚やブラクリを使うときにおすすめする掛け方です。
付け方2:通し刺し
次にご紹介するのは、通し刺しと呼ばれる掛け方です。
この掛け方は、針のまっすぐになっている胴と呼ばれる部分にゴカイの体を通す刺し方で、比較的餌持ちがよく刺し方も慣れれば楽で、狙える魚の幅が広い刺し方でもあるので一番ポピュラーな刺し方であるとも言えます。
付け方3:縫い刺し
縫い刺しと呼ばれる掛け方も、ゴカイのメジャーな刺し方です。
この掛け方は、ダントツで餌持ちがよくエサ取りがいる釣り場ではとても活躍する掛け方でもあります。
ただし、この掛け方は針がゴカイを縫うように刺していくのでゴカイを刺すのに手間取ってしまうとゴカイが弱ったりちぎれてしまうので、餌をつけるのに慣れてきたらやってみるといいかもしれません。
手間がかかる分、効果は高いのでぜひ挑戦してみてください。
付け方4:房掛け
最後にご紹介する掛け方は、房掛けという掛け方です。
この掛け方は、魚の食いがあまりよくないときに使う掛け方でチョン掛けと同じ要領で針の大きさに合わせてゴカイを何匹か付ける掛け方です。
しかし、ゴカイは、イソメなどと比べるとにおいが強いためそこまで多くゴカイを掛ける必要はありません。
さらに値段も高いため、この掛け方をするときは餌に余裕があり全く魚が当たらない時におすすめします。
ゴカイの保存・保管方法
思ったよりもゴカイを買いすぎて、保存・保管方法に困ったという経験は、釣りをある程度やっていれば、誰しもが通る道だと思います。
そのような状況に対応するにはどうしたら良いのでしょうか?
実際に、正しいゴカイの保存または保管方法について説明します。
弱ったゴカイを取り除く
まず、ゴカイはとてもデリケートな生物で、弱ったゴカイがいると周りのゴカイまで弱らせてしまうことがあるので、1~2日のペースで定期的にチェックするようにしましょう。
木製の餌箱に入れる
釣り業界の中では、イソメやゴカイなどの餌は木箱に入れて持ち運ぶことがベストだといわれています。
その理由は、イソメやゴカイは元々水中にいる生物なので湿度が高く温度が低くないとすぐに弱ってしまいます。
そのため、保冷と保湿に優れた木製の餌箱が一番良いとされています。
細かい石や海水を入れる
細かい石や海水を入れるのは、湿度を保つためということのほかに住んでいる環境になるべく近づけてあげるという意味もあります。
先ほど、話した通りゴカイはとてもデリケートな生物なので少し環境が違ってしまうだけで弱ってしまったり活性がなくなってしまうこともあるので、いいサイズの魚を釣るためにも、しっかりとゴカイにあった環境作りをしてあげましょう。
冷蔵庫に入れる
冷蔵庫に入れるときは、急激な温度変化をさけるため野菜室で保管するようにしましょう。
このように保存するとだいたい、1~2週間程度は生きたまま保存することができます。
なお、1~2日程度で定期的に死んでいる個体や欠損している個体がいないかチェックするようにしましょう。
もし死んでいる個体やちぎれている個体がいたら、取り除くようにしましょう。
塩漬けにして保存
生きたままの保存が難しかったり、持って帰ってきたのはいいがほぼ弱ってしまっている時には、塩漬けにして保存することをおすすめします。
塩漬けにするのであれば、以下のような手順を踏むようにしてください。
だいたい半年~1年間は持ちますので、釣りでゴカイやイソメが余ったときはぜひやってみてください。
ゴカイを保存・飼育する際の注意点
ゴカイを飼育または保存するときは、しっかりと温度を低く保つようにして、ゴカイが住んでいた環境と同じ、低温多湿の環境を作って保存してあげるようにしてください。
また、なるべく直射日光の当たらない暗い場所で保管してあげてください。
ゴカイを塩漬けなどで保存するときは、浸透圧の影響で思っている以上にゴカイから水が出てくるので新聞紙を何枚か重ねておくようにしましょう。
なお、塩漬けにするゴカイの数が多い時は、塩漬けの工程を再度繰り返すようにしてください。
ゴカイの保存方法まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「ゴカイの保存方法を徹底解説!入手方法や特徴なども紹介します」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。