バイブレーションルアーとはシーバス釣りや青物をターゲットとした釣りによく用いられるルアーです。今回釣りラボでは、そんなバイブレーションルアーの特徴や使い方、おすすめのバイブレーションルアー7選などを詳しく解説していきます。
バイブレーションルアーとは?
魚は、視覚や嗅覚以外にも、聴覚に似た、水中の振動を広範囲に感知する耳と側線を使って捕食すると言われています。
他の様々なルアーと違い、バイブレーションルアーはアクションを加えなくても巻くだけで振動を出すことができ、より広範囲の魚にルアーの存在をアピールしてくれます。
バイブレーションルアーの外観の特徴として、主に、糸を通す穴の部分(アイ)が、先端ではなくルアー上部の背側についているものがほとんどです。
また、ルアーの一部、または全体がプレート状であったり、平面の部分があり、他のルアーに比べて体高がある独特な形状をしているものが多くあります。
素材は樹脂、金属、シリコンと様々で、ターゲットやエリア、天候、時間によって、より効果的なものへと使い分けることができます。
当初はバスフィッシングでよく使われていましたが、ソルトゲームでも、特にシーバスや青物狙いにおいて人気が出たため、現在では、淡水・海水ともに様々な工夫を凝らしたバイブレーションが販売されています。
バイブレーションルアーがおすすめの釣り
ここでは、ターゲットとなる魚種別に、よく使用されるバイブレーションルアーの特徴などを紹介していきます。
シーバス釣り
飛距離も出しやすく、ただ巻きで広範囲に探ることができるので、シーバス釣りにおいてはバイブレーションがよく使われています。
色々な種類のルアーやカラーをローテーションし、どのパターンかを探っていくのも醍醐味ですが、振動に魚が寄ってくる効果も大きいため、シーバス釣行には欠かせないルアーのひとつとなっています。
シーバスは基本的に夜行性です。
ナイトゲームではシーバスがバイトしやすいよう、ゆっくりルアーを見せつけながら誘うのが効果的とされています。
また、シーバスは夜間に表層近くの餌を捕食する習性があるため、表層から中層を探ることに適したルアーチョイスが必要となります。
バイブレーションでは、樹脂製、シリコン製、金属製なら軽いものを選び、表層から中層にかけて探ります。
振動を出すためには基本的に早巻きが良いとされているので、ストップアンドゴーなど、巻きスピードに緩急をつけると釣果に繋がるでしょう。
一方、日中のシーバスは障害物などの物陰、または、水深のある場所に潜んでじっとしていることが多いと言われています。
デイゲームにおいては、できるだけ遠投し、ボトムや障害物周辺を細かく探ることが重要です。
飛距離が出やすく、沈みやすく、レンジキープもしやすい金属製のものや、障害物のそばでもコントロールしながら攻めやすいジグヘッドタイプのルアーを選ぶと良いでしょう。
青物釣り
ショアジギングにおいて、メタルジグを使用する際には様々なロッドアクションが必要ですが、バイブレーションではレンジキープしながら一定速度で巻くだけでも釣れるので、初心者にもおすすめです。
ただし、メタルジグの方が形状的に飛距離を出しやすく、潮の流れも受けにくいため、潮通しが良い場所や遠い所を狙いたい時には、バイブレーションが適さない場合もあります。
強い波動で広範囲の魚にアピールできるため、青物を狙っていても、太刀魚やロックフィッシュなど、他のフィッシュイーターのゲストや、サバやエソなどの嬉しくない外道が多いこともバイブレーションの特徴の一つです。
ヒラメ釣り
ヒラメやマゴチなどのフラットフィッシュは海底に張り付くように生息しているので、フォールスピードも早く、ボトムをキープをしやすいメタルバイブレーションが適しています。
一般的に、サーフや堤防からヒラメを狙う釣りでは、主にシンキングミノー、次いでワームやメタルジグを用いることが多いとされています。
ただし、濁りが強い時には振動が強いアピールとなるので、バイブレーションが効果的です。
ライトゲーム
アジング、メバリング、といえばワームを使用した釣りですが、より大型を狙うためにハードルアーの使用も人気となっています。
アジ、メバルの他に、ロックフィッシュや、カマスなどの小型回遊魚狙いのライトゲーム用として、超小型のマイクロメタルバイブが販売されています。
バス、トラウト釣り
バイブレーションは基本的にただ巻きのみでよく釣れるルアーなので、地形を探ったり、魚の反応の有無を見るために有効です。
バス釣りにおいては、遠投性に優れ、様々なレンジにも対応し、巻くだけという手返しの良さから、バイブレーションはサーチルアーとしても適しています。
ただし、初見のエリアや障害物が多いところでは根がかりしやすいため要注意です。
淡水専用バイブレーションは、抵抗の少ない流線型が多い海水用と比べると、リフトアンドフォールを多用したりラトルが内蔵されるため、体高のある形状が特徴的です。
また、同じ淡水魚のターゲット、ニジマスやヤマメなどのトラウト釣りにおいても、メタルバイブレーションが使用されています。
トラウト釣りでは、スプーン、ミノー、クランクベイトが主流ですが、他のターゲット同様、振動で魚を寄せることに加え、ボトムに強い、飛距離が出るとの理由で、トラウト専用のバイブレーションも多くの種類があります。
バイブレーションの種類
では、実際にルアーを選ぶ際に知っておきたい、バイブレーションルアーの種類についてご紹介します。
材質の種類
まずは、バイブレーションルアーの素材について、それぞれの特徴をご紹介します。
金属のバイブレーションルアー
金属のバイブレーションルアーには、以下のような特徴があります。
プラスチックのバイブレーションルアー
プラスチックのバイブレーションルアーには、以下のような特徴があります。
サウンドの種類
続いて、バイブレーションルアーから出る音の有無による種類の違いをご紹介します。
ラトルインタイプ
ラトルインタイプとは、ルアー内に玉が入っており動かすと音が出るルアーで、ターゲットに音でアピールできる効果があります。
主に、バス釣り、シーバス釣りのルアーとして使用されます。
ラトルの種類は、内容物の素材や数、どの程度の動きで音が出るか、など、幾つかの音のタイプがあります。
荒天時、潮や水流が早いエリア、ベイトや他の魚も多い時、などの状況に応じて、音の大きさや低音か高音かを使い分けるのがおすすめです。
サイレントタイプ
魚が目視で餌を認識しやすい状況においては、音が出ることで警戒されてしまうこともあります。
晴天時、無風時、水質がクリアな時、夜間、など、魚の警戒心が強い時には刺激を与えすぎないよう、音が出ないサイレントタイプのルアーを使用するといいでしょう。
沈み方の種類
ルアーの沈み方、浮力の違いについて、ご紹介します。
シンキングタイプ
バイブレーションにおいては、ほとんどがこの沈むシンキングタイプです。
水深のあるボトムレンジを探りたい時や、一定のレンジ保ちたい時に適しています。
フォールのアクションが有効なターゲットにも適しています。
他のルアーと同様、根がかりには要注意です。
フローティングタイプ
フローティングタイプとは、その名の通り、浮くタイプです。
浅場や、表層を攻める時に使います。
根がかりの心配が少なく、巻き抵抗も小さいのが特徴です。
サスペンドタイプ
サスペンドタイプは、シンキングとフローティングの中間のタイプで、リトリーブが止まると浮きも沈みもしない、もしくはゆっくり浮いたり沈んだりします。
水に近い比重で作られているため、不自然な動きが抑えられて魚に見切られにくい効果があります。
海釣りでのバイブレーションルアーの選び方
海釣りでは、ターゲットの魚種や、釣りをするエリアや時間に合わせてルアーを選びます。
ソルトゲーム用のバイブレーションルアーは、アイやフック、塗装が錆びにくい仕様となっています。
バス・トラウト向けの淡水専用であるか、海水にも対応か、購入前に確認が必要です。
【2024年最新】最強!バイブレーションルアー11選
おすすめのバイブレーションルアーを5つに厳選してご紹介します。
【ジャッカル】メタルバイブ ビックバッカー
青物狙い必携バイブ
堤防やサーフでのショアジギングにおいて、定評・実績のあるメタルバイブレーションです。
他のどのバイブレーションよりも強い振動が出ると言われており、中型〜大型の青物に限らず、サワラ、タチウオ、ヒラメ、マゴチなど、広範囲の様々な魚に効果的と言われています。
よく飛ぶ上に早く沈み、長いボディによって浮き上がることなく、ただ巻きでもレンジをキープしたまま泳いでくれます。
こんな人におすすめ
- 堤防やサーフでのショアジギングがメインの方
- 中型〜大型の青物を狙っている方
【メジャークラフト】ジグパラブレード
扱いやすいミノー系バイブ
コスパが良いとの定評があるジグパラシリーズの、メタルバイブレーションです。
サイズ展開はマイクロサイズ(3g、35mm)〜青物対応(50g、144mm)までと幅広く、カラーラインナップも豊富な上に低価格なので、初心者でも手に取りやすい人気商品となっています。
巻き抵抗が抑えられた設計ですが、ロッドにブルブルとした感触が伝わるほどのしっかりとした振動を出し、ただ巻きやリフトアンドフォールの簡単操作だけで魚に強くアピールしてくれます。
こんな人におすすめ
- リーズナブルな価格帯で、バイブレーションルアーを手軽に試したい初心者の方
- 操作が簡単で効果的なルアーを求め、バス釣りやシーバス釣りなどをする方
【コアマン】アイアンプレート
万能ルアーで釣り上げろ
日中のシーバス釣りにおいて、バイブレーションを一躍一般的にさせたルアーと言われている人気商品です。
抜群の飛距離と強い波動で魚を惹きつけます。
シーバスだけでなく、青物やタチウオもよく釣れ、サーフでのヒラメ釣りにおいても実績があります。
こんな人におすすめ
- シーバス釣りをよくする方
- バイブレーションルアーに興味のある方
【レイドジャパン】レベルバイブ
ブラックバス攻略の必需品
ブラックバスへの陸からのアプローチには最適なルアーと言われています。
小型ではありますが飛距離とレンジキープ力は抜群で、早巻きでも遅巻きでも水平にスイム姿勢を保ってくれます。
根がかりやゴミの付着問題にも改善を加え、扱いやすいルアーとなっています。
こんな人におすすめ
- 小型ルアーで効率的に釣りをしたい方
- バス釣りでの根掛りやゴミ付着問題に悩んでいる方
【ダイワ】TDバイブレーション
ロングセラーのバイブレーション
初期モデル発売から何年も経っていますが、世界中から長い間不動の人気を集めている淡水用バイブレーションです。
TDバイブレーションSは大きなラトル音で魚を寄せるノーマルモデル、TDバイブレーションS-Wは大型バスへのアピールが効果的な重低音を出すラトル内蔵のウーファーモデルです。
同シリーズでは、サイレントモデル、サスペンドモデル、遠投モデル、など、豊富なラインナップもあり、状況によって使い分けることができます。
こんな人におすすめ
- 大型のバスを釣りたいと考えている方
- 魚を寄せる効果の高いルアーを探している方
【シマノ】エクスセンス サルベージ ソリッド
釣り人に大人気のバイブレーション
シーバス釣りで人気のバイブレーションで、魚の活性が低い時にこそ効果的を発揮してくれると言われています。
より実績の高いホログラムカラーが追加され、サイズラインナップも豊富な上に、大きなものでも価格が約1000円と安いため、揃えやすいのも魅力となっています。
薄い樹脂ボディのバランスが良く、よりロングキャストが可能となり、水深のあるエリアでも立ち上がりが早く操作性が良いのが特徴です。
こんな人におすすめ
- シーバス釣りに興味がある初心者の方
- プライスパフォーマンスに優れたルアーを探している方
【ブリーデン】ビーバイブ キャシーマージー20g
新感覚ルアー誕生
2021年に発売された斬新な見た目のバイブレーションです。
新ブレードシステムのカシマシシステムを搭載。
小さなブレードを複数装着することによって逃げ惑うマイクロベイトの群れを演出しています。
早巻き対応のエスケープアイと動きの激しいパニックアイの2タイプの異なるコンセプトのルアーアイを採用し、状況による使い分けも可能です。
こんな人におすすめ
- 小型魚をターゲットにした釣りが好きな方
- ルアーの外観や特徴にこだわりを持つ方の方
【ダイワ】シルバークリーク シリコンバイブ
ハイピッチルアーでトラウト撃破
2021年に発売されたこちらの製品は、ネイティブトラウト用のバイブレーションルアーで、流れの速いポイントや、深い淵でのルアーを落とし込み、ハイピッチのバイブレーションで魚を誘います。
高い密度のシリコーンボディは生物的な波動とともに強い水押し波動や、針の音までも抑えるサイレント仕様でスレに強くなっており、トラウトを誘ってくれます。
2つのサイズと4つのカラーが揃っています。
こんな人におすすめ
- 川や渓流で釣りをしている方
- バイブレーションルアーを使ったことがあり、新しいアイテムを探している方
【ノリーズ】TGラトリンジェッター
確実なバーストベイト
TGラトリンジェッターは、2021年にノリーズから発売されたバイブレーションになります。
ソルト、フレッシュ両方使用可能モデルです。
当モデルは、従来のラトリンジェッターにTGウェイトを適宜配置し、キャスト飛距離と狙ったボトムレンジを長時間リトリーブキープ出来る遊泳力にあり、スピードコントロールで魚の居るレンジを狙い撃ち出来ます。
こんな人におすすめ
- バス釣りでバイブレーションルアーをよく使用する方
- 魚の居場所を狙い撃ちしたい方
【コアマン】VJ-16 ジグヘッド
アピール力抜群のジグヘッド
シーバスのデイゲームには欠かせないと言われる大人気のジグヘッドとワームに、新色が追加されました。
ボディ全体が絶妙に揺れる振動で、魚へ強烈にアピールしてくれます。
飛距離は出るのに浮き上がりは早く、浅場でも根がかりを心配することなく広範囲に攻めることができると評判です。
こんな人におすすめ
- シーバスのデイゲームによく出かける方
- 浅場での釣りや根がかりが気になる場所での釣りをよくする方
【ラパラ】アラシ バイブ
アラシバイブで大漁確定
アラシ バイブは、2018年に世界的ルアーメーカーのラパラから発売された、バイブレーションになります。
潜行スタイルと微弱ラトルに拘り、ナチュラルスイミングのリトリーブ性は、バスフィッシングだけでなく、シーバスやフラットフィッシュのボトムサーチにも効果を発揮し、周辺の魚に違和感を与えない作りになっています。
こんな人におすすめ
- バスフィッシングやシーバス、フラットフィッシュの釣りに興味のある方
- ナチュラルなスイミングアクションを求める方
バイブレーションルアーの使い方
バイブレーションルアーは、振動自体が魚への効果的なアクションとなるので、ロッドをこまめに動かす必要はありません。
キャストと、簡単なロッドとリールの操作だけでも釣ることができます。
カウント
他のシンキングタイプのルアーと同様に、ルアーのキャスト後、着水から着底するまで何カウントの時間を要するか数えます。
以降は同様にカウントし、狙いたいレンジに到着次第、巻き始めるだけです。
早巻きによりレンジが上がってきたと感じたら、巻くのを止めて何カウントかフォールさせることで、同じレンジをキープすることができます。
ただ巻き
ただ巻きでは、ロッドを動かさずにラインのテンションを一定に保ちながら、リトリーブ(リールを巻くこと)します。
バイブレーションルアーの振動を効果的に出すには、早めのリトリーブが推奨されていることが多いですが、ルアーの持つ特性や、ターゲット、状況によって、低速、超高速、などと使い分けます。
リトリーブ速度にかかわらず、ラインのテンションを感じながら一定のスピードで巻くことが重要です。
ただ巻き中に、ピタッと巻くのを止め、またすぐにリトリーブを再開する「ストップアンドゴー」も効果的です。
リフトアンドフォール
ターゲットの魚種によっては、ルアーがフォールする時や、動き出した瞬間に反射的にバイトしやすくなるものもあります。
リトリーブと同時にロッドを持ち上げ、ルアーをリフトさせた後にフォールさせる「リフトアンドフォール」も効果的です。
この際、フックがリーダーに絡まることがあるため、テンションフォールさせるのがポイントです。
バイブレーションルアーのまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「【2024年】最強バイブレーションルアー11選!使い方やおすすめの釣り方を紹介」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
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