ロッドケースは、実は非常に簡単に自作することができます。今回、釣りラボでは、ロッドケースを自作するために必要な道具をご紹介した上で、その手順や軽量化の方法をご紹介。ぜひご覧ください。
そもそもロッドケースとは?
ロッドケースとは、大切なロッドを破損から守りながら複数本持ち運ぶことができる収納用アイテムです。
高価なロッドを持ち運ぶ際には是非持っておきたいアイテムですが、短いアジングロッドやマルチピースのフライロッド、長さのあるテンカラ竿やガイドの大きいルアーロッドなどは、ちょうど良いサイズのロッドケースが見つからないことが多々あります。
収納したいロッドに合ったケースが市販されていない場合や、飛行機などの持ち込み規定をオーバーしたくない場合に、ロッドケースを自作するアングラーは増えています。
ロッドケースを自作するために必要な道具
ロッドケースを自作すると、材料費が抑えられるうえ好みの塗装ができるといったメリットがあります。
まずは、ロッドケース自作の際に必要な道具を確認しておきましょう。
道具1:塩ビパイプ
塩ビパイプは、ロッドを収めるための筒として使用します。
ホームセンターなどで販売されている排水用の塩ビパイプを、ロッドが収まる長さぶん購入しましょう。
パイプのサイズには厚みや径といった規格があるので、入れる予定のロッドに合ったものを選んでください。
同じ塩ビパイプでも、厚みがあり地中に埋めて水道管として使われる塩ビパイプはVP、やや薄く排水や換気を目的として使われる塩ビパイプはVUと呼ばれます。
自作ロッドケースに用いる場合は、加工しやすさを考えて薄手のVUタイプを選びましょう。
ロッドケースに使うのであれば、VUの塩ビパイプで十分な強度が期待できます。
また、塩ビパイプは呼び径と呼ばれる規格で販売されていますが、呼び径と外径・内径は全て異なるので注意が必要です。
例えばUV100mm(呼び径)であれば、外径は114mm、内径は107mmとなります。
もちろんロッドにもよりますが、VU75mmでロッド2本、VU100mmでロッド3本をおおよその目安としてください。
道具2:塩ビパイプキャップ
塩ビパイプには、パイプの端に取り付けるためのエンドキャップというパーツがあり、それぞれのサイズに合致する専用のキャップが市販されています。
ロッドケースのフタ用と底用に、2つ購入してください。
道具3:スポンジ
スポンジはカットしてフタと底の内側にはめ込み、緩衝材として使用します。
特別なものでなくとも、食器洗い用のスポンジで十分です。
道具4:ショルダーベルト
持ち運び用に、ロッドケースを肩にかけるためのベルトを付けます。
使っていないショルダーベルトがあれば流用しても良いですし、ダイソーのような100均などでベルトだけ購入することもできます。
道具5:結束バンド
結束バンドは、ショルダーベルト接着の際に使用しますが、ベルトの形状によっては必要ないこともあります。
道具6:ビニールテープか両面テープ、塩ビパイプ用接着剤
テープや接着剤は、各パーツ接着用に使用します。
接着剤は塩ビパイプに使用できる専用のものを選んでください。
道具7:やすり
やすりは、カットした塩ビパイプの断面を削る際に使用します。
100均で販売されているやすりで問題ありません。
道具8:ハサミ
ハサミは、スポンジやテープをカットするために使用します。
道具9:ノコギリ
ホームセンターで塩ビパイプをカットしてもらえる場合は、自分でノコギリを用意する必要はありません。
購入するのであれば、100均で販売されているノコギリで十分です。
道具10:塗料
ロッドケース部分を塗装したい場合は、好みの色のラッカースプレーなどを用意しましょう。
塗装した上でステッカーなどで飾るとオリジナリティが増すうえ見栄えがよくなり、自分だけの自作ロッドケースに仕上げることができます。
ロッドケースを作る手順
それでは、ロッドケースを自作する手順を説明します。
手順1:塩ビパイプをカットする
はじめに、収めたいロッドの長さに応じてノコギリで塩ビパイプをカットします。
あまりギリギリの長さではなく、ロッドの長さプラス5〜10cm程度をパイプの長さの目安としましょう。
購入したホームセンターでカットして貰う場合は問題ありませんが、自分でカットする場合は断面が斜めに歪まないように気を付けてください。
また、カットした塩ビパイプは断面にやすりをかけて滑らかにしておきましょう。
手順2:塩ビパイプを塗装する
続いて、ロッドケース本体となる塩ビパイプを塗装します。
この工程は必須ではありませんが、好みの色を塗装してステッカーをつけると自作ロッドケースに愛着が湧くのでおすすめです。
塗装した後は、塗料が乾くまでしっかり時間を置いてから次の工程へ移ってください。
手順3:スポンジをカットして取り付ける
スポンジをキャップの直径に合わせてハサミでカットし、キャップの内側にはめ込みます。
スポンジは形が変わるので、多少大きめでも問題ありません。
スポンジが外れないように、ビニールテープか両面テープで接着しても良いでしょう。
手順4:キャップを取り付ける
フタ用のキャップと底用のエンドキャップを、それぞれ塩ビパイプに取り付けていきます。
底用のエンドキャップは外れないようにボンドで固定し、更にビニールテープを巻きつけて補強すると強度が上がります。
フタ側のキャップ用は底用のようにボンドで固定せず、ロッドの出し入れの際に開け閉めできるようにしておきます。
100均などで購入した布をカットして当てがい固定することでフタとしても良いですし、外れにくいねじ式のフタにしても良いでしょう。
布をフタにする場合は、多少手間はかかりますがファスナーなどを縫い付けることによって使い勝手を向上させるアングラーもいます。
手順5:取っ手・持ち手を作成する
最後に、ロッドケースを肩にかけて持ち運べるように取っ手・持ち手を作成します。
結束バンドを塩ビパイプに取り付け、そこにショルダーベルトを付けてください。
ショルダーベルトの形状によっては、結束バンドを用いずとも装着できるものもあるため、ベルトによって取り付け方を工夫してみましょう。
塩ビパイプを塗装している場合は、ショルダーベルトと塗装の色を合わせると完成度が上がります。
自作ロッドケースを軽量化するには?
ロッドケースを自作する際は、先ほど説明したように塩ビパイプを使用する方法がポピュラーです。
しかし、塩ビパイプには重量が重いというデメリットがあるため、持ち運びを考えて軽量化したいという場合は他の軽い素材を使うのも選択肢のひとつです。
方法1:ボイド管を使う
ボイド管は、ホームセンターなどで購入できる紙製の管です。
キャップなどの専用パーツが市販されていないので自作ロッドケースに使用する場合はフタと底を工夫する必要はありますが、紙製なので加工しやすく軽くて安いというメリットがあります。
紙製と言えど押さえたり踏んだりしても簡単に潰れないので、ロッドの運搬に耐えられる程度の強度を持っています。
方法2:雨樋(雨どい)を使う
雨樋は、ホームセンターなどで手に入れることのできるパーツです。
塩ビパイプよりも軽いので持ち運びしやすく、塩ビパイプにはないカラーが販売されているというメリットがあります。
また、サイズが塩ビパイプと共通しているものもあり、自作ロッドケースに使用する場合は塩ビパイプ用のキャップを流用することができます。
方法3:プラダンを使う
プラダンとは、プラスチックダンボールの略です。
軽量で加工が容易であることはもちろん、これまで紹介した素材の中でもっともカラー展開が豊富です。
同じくホームセンターなどで板状のプラダンが販売されているので、自作する際は図面を直接プラダンに書き込み、図面に沿って折りながら組み立てましょう。
ロッドケースの自作方法についてまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「ロッドケースの自作方法を徹底解説!道具・手順・軽量化の方法をご紹介」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。