外掛け結びは針とハリスを結ぶ、基本の結び方になります。覚えれば簡単に結ぶことができ、応用することで強度の高い結び方ができます。そこで今回釣りラボでは、外掛け結びの結び方やコツなどを詳しく解説していきます。
外掛け結びとは?
釣りの結び方で「外掛け結び」といえば、釣り針とハリスの外掛け結びのことを言います。
針とハリスの結び方、ライン同士の結び方、他にもルアーとライン、ラインとサルカン、ラインとハリスの直結など、様々な場面で、簡単で強靭な様々な結び方がありますが、基本的には外掛け結び、内掛け結び、その変形になります。
基本の結び方となりますので、是非とも習得してください。
外掛け結びの特徴
外掛け結びの特徴は、最も基本の結び方で、最も簡単な結び方です。
強度は内掛け結びや本結びの方が強いですが、外掛け結びはその結びやすさ故、多くの場面で多用されている結び方です。
欠点は、きちんと締め込みがされていない場合、結び目が緩みやすいことと、結び目に傷がついてしまうといとも簡単に解けてしまうことです。
したがって、タチウオやサワラなど、歯が鋭い魚をターゲットにする場合には向かない結び方です。
内掛け結びとの違い
内掛け結びと外掛け結びは非常に似ている結び方ですが、内掛け結びは、ハリスの本線で作った輪の内側に端糸を通して針の軸に巻いて行くのに対し、外掛け結びは、二つ折りにしたハリスの端糸で針の軸とハリスの本線を外側から巻きつけ、ハリスの折り目に出来た輪にハリスの端糸を通して締め付ける結び方となります。
外掛け結びの結び方
外掛け結びの手順を紹介します。
外掛け結びの結び方動画
外掛け結びの手順がわかりやすく解説されている動画を紹介します。
太い糸と大きな針で練習すると理解しやすいでしょう。
数回練習すればすぐに修得できるはずです。
針の軸にハリスを巻きつける際はていねいに、ハリスが重ならないように、爪でハリスを寄せながら巻きつけて行きます。
外掛け結びのコツ
外掛け結びのコツは、ハリスの端糸を針の軸とハリス本線に巻きつける際、ハリスが重ならないようにすることと、最後にハリスの本線と端糸を締め付ける際、ハリス本線が針の内側から出るように結び目の位置を調整するとこです。
締め付けの程度は、切れる限界強度の少し手前まで、充分締め込むことが理想です。
締め込みはゆっくり行います。
摩擦熱が発生すると強度が著しく低下しますので、結び目を湿らせながらじわじわと締め込んで行くのがコツです。
外掛け結びの補強方法
外掛け結びの強化版として「枕をつける」方法があります。
枕をつけるとは、ハリス本線と針の軸の間に端糸を入れることです。
これにより、もっとも負荷がかかり切れやすいチモト・タタキ部分にクッションが入ると言えば分かりやすいでしょうか。
ハリス本線と端糸の摩擦抵抗を上げて、結果、解けにくくなるという補強法です。
枕付き外掛け結びとは?
枕付き外掛け結びとは、ハリス本線と針の軸との間に、ハリスの端糸を噛ませて本線の枕にすることで、結び目の負荷がかかる箇所の摩擦を上げて、結び目が解けにくくします。
太いナイロンラインを使用する際に特に有効です。
枕付き外掛け結びの結び方
手順は通常の外掛け結びとほぼ同じです。
違うのは、針の軸とハリス本線を巻き上げる最後のひと巻きの際に、ハリスの本線を敢えて外し、針の軸だけに巻きつけて、下部の輪に端糸を通して締め付けます。
枕付き外掛け結びの動画
こちらの動画の4:38〜が、枕付き外掛け結びの手順となっています。
少し分かりづらいかも知れませんが、少し練習するだけで手軽に補強できますのでおすすめです。
最後の締め付けは、針を固定物に引っ掛けて、ハリスを充分に締め付けます。
締め付けは、限界強度の一歩手前まで行うのがベストです。
はじめは塩梅がわかりづらいですが、慣れれば限界強度の一歩手前がわかるようになります。
外掛け結び以外の結び方
外掛け結び以外にも内掛け結びや漁師結び、本結びなどがあります。
いずれも外掛け結びよりも高い強度が出る結び方ですので、覚えておいて損はありません。
以下に紹介する結び方のうち、少なくても内掛け結びは修得しておきましょう。
どの結び方にしても、正しい手順で結び、最後の締付けを充分に行うことが必須です。
内掛け結び
外掛け結びでは、針の軸に巻きつけたラインの中にラインの本線が入っているのに対し、内掛け結びでは、針の軸に巻きつけたラインの上にラインの本線が押さえつけるような形で一直線に通ります。
外掛け結びより解けにくいと言われています。
針が小さい場合、非常に結びにくいのが欠点ですが、なれてしまえば欠点らしい欠点のない、万能の結び方です。
漁師結び
漁師結びは、とっくり結びとも呼ばれている、プロが好んで使う結び方で、手早く結べ、強度も大変高い結び方です。
たくさんの仕掛けを短時間で作らなければならない時に便利な結び方です。
欠点はハリスと針が真っ直ぐにならないことですが、漁師が使う結び方ですので間違いない結び方です。
漁師結びと呼ぶ結び方には、針とハリスの結び方の他、ショックリーダーとソリッドリングの結び方など、5つほどありますが、これらはそれぞれ全く違う結び方です。
外掛け結びのまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「【簡単】結びの基本!外掛け結びを覚えよう!コツや補強方法も解説」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。