初心者の方でも比較的釣りやすく、老若男女問わず人気のあるキス釣り。一般的な釣れる時期としては春・夏がメインですが、冬にもキスが釣れるのです。今回釣りラボでは、冬のキス釣りについて、ポイントや釣り方などを分かりやすく解説します。
キスの生態・特徴
一般的にキスといえばシロギスを指し、その美しい見た目が国内外の釣りファンを魅了しています。
日本各地の海に生息している魚で、大きくなると20cmほどの体長に成長します。
小ぶりな口をしているため、釣りの際には小さな餌やワームが使われます。
また、動くものに興味を示す特徴があるため色々な誘いを用いて駆け引きを楽しむこともできる魚です。
”越冬キス”とは?
このように、多くの釣りファンに好まれるキスですが、寿命は5〜10年ほどと言われており、寒い冬場は深い場所に隠れて静かに過ごすことで知られています。
キス釣りの本命シーズンではありませんが、冬のキス釣りも味わいどころ満載であり、独特の楽しみ方をすることができる釣りなのです。
そして何より冬場のキス、通称「越冬キス」の魅力はその脂の乗りにあります。
厳しい季節を越すためにお腹に栄養をたっぷり蓄えた越冬キスは、天ぷらやキス揚げにするととてもジューシーであり、冬は一年で最も味が良い時期だと言えるでしょう。
ここでは、そんな魅力たっぷりの越冬キスをターゲットにした釣りについて紹介します。
一般的なキス釣りの時期
キスは基本的に暖かい時期に活発に活動する魚で、釣りの王道シーズンは6〜10月頃となっています。
昼行性と言われており、朝夕のマズメ時には餌を求めて活発に行動するため、そこをターゲットにすることが一般的なキス釣りの手法となります。
他シーズンのキスの釣り方
キスは季節によって生息する場所が異なります。
ここでは冬を除くシーズンでの釣り方を簡単に説明します。
春(3〜5月頃)は、水温が暖かくなり深い位置から浅い位置へと移動し始めます。
浅いと言っても岸の近くでは数が少ないため、100mほど遠くに投げる必要があります。
夏(6〜8月頃)になると浅瀬までキスがやってくるため、水深1mほどのエリアで釣ることができます。
キスは群れて動く魚のため、多く釣れるポイントが見つかれば連続して釣り続けることができます。
秋(9月〜11月頃)では再び深い海に戻っていくため、移動するキスを遠投して狙うことが求められます。
ですが越冬に備えて身が肥えているため、秋もキス釣りの人気シーズンとなっています。
冬のキス釣りのポイント
それでは、本題である冬のキス釣りのポイントについて見ていきましょう。
冬は難易度が高めですが、きちんとセオリーを学べば実りのある釣りを達成できます。
基本的な考え方としては「冬のキスは寒い場所を避け、静かに行動する」ということです。
冬のキス釣りの時間帯
まず時間帯についてです。
冬以外のシーズンでは朝夕のマヅメが狙い時でしたが、冬場は日中がターゲット時間となります。
これは温度が低いマズメ時よりも、比較的暖かな昼間のほうが活動量が多くなるからです。
釣れやすい時間が引き延ばされているため、冬のほうが長く楽しむことができるともいえます。
冬のキス釣りの場所選び
続いて冬のキス釣りで選ぶべき場所についてです。
秋のキス釣りとも通じる話ですが、冬のキスは暖かく水温が変化しにくい場所を好むため水深の深い場所に隠れてしまっています。
そこで沖合まで出るか、遠投に自信がある方は比較的深い湾を狙ってアタックすると良いでしょう。
10m以上の水深を目安にしましょう。
また、適度な潮の流れも重要になります。
仕掛けが流されすぎず、それでいて全く動かないわけでもない、程よい潮の流れがある場所を見つけましょう。
越冬キスの釣り方
ここまで冬のキス釣りにポイントとなる時間と場所について説明しましたが、ここからはどのようなタックルを準備してどう仕掛けていけば良いかについて紹介していきます。
越冬キスのタックル
越冬キスはじっと過ごし、目の前に餌が来たときに食いつくことを基本とするため、じっくりとした繊細な釣りを行うことになります。
そこで必要となるのがメバリングロッドやアジングロッドなどの感触が手元に伝わりやすいロッドです。
おおよそ1.5m〜2mほどの長さを使いましょう。
リールは1500〜2500番の小型スピニングリールで、ラインはナイロン製2〜4号を使うと良いでしょう。
慣れた方だとPEラインで1.0〜2.0号でも良いです。
越冬キスの仕掛け
基本的には絡みにくい天秤仕掛けを使うことが多く、キス専用仕掛けを利用すると良いでしょう。
軽めの針を使ってじっくり攻めましょう。
手元に伝わる僅かな違和感を感じられるように、細く繊細な仕掛けを用意することが多いです。
越冬キスの釣り方とコツ
越冬キスを狙う上で一番大事になることは「勝負を急がない」ことです。
夏のキスと違い越冬キスは集団で固まっています。
そのためポイントが見つけられるまでは全くと行っていいほど釣果が出ません。
ですので釣れないからと言って諦めるのではなく、もう少し粘ったり違うポイントを探したりすることが求められます。
また、大きく動くことの少ない越冬キスには、じっくりと仕掛けを引いてくることがコツです。
ゆっくりと、それでいて多少の動きをつけて餌を動かすことで、食いついてもらえるようになるのです。
そしていざキスが食いついたら、焦らず引くのを止めてしっかりと針を掛けます。
粘ってじっくり楽しむことが越冬キス釣りの醍醐味になるのです。
冬のキス釣りに関するまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「冬のキス釣り”越冬キス”の釣り方やポイントを解説!仕掛けや時間帯も紹介」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。