渓流釣りは、自然の雰囲気を味わいながら様々な魚を釣れることができ、とても人気のある釣り方の一つです。今回、釣りラボでは、そんな渓流釣りについて、釣り方やコツはもちろん、おすすめの道具や服装などについても解説していきます。
渓流釣りとは?
渓流釣りとは、河川の源流と本流の間の渓流と呼ばれるエリアで行う釣りを指します。
水と空気が澄んでおり自然豊かな環境で行う釣りのため、開放的でどこかアウトドアのような雰囲気も楽しめるのが魅力です。
トラウト類がメインターゲットとされており、管理釣り場や釣り堀などでは釣った魚をその場で食べることも持ち帰りも可能です。
渓流釣りで釣れる魚
地域によって異なりますが、「渓流の女王」の異名を持つヤマメ、東海から近畿、四国にかけて生息しているアマゴは渓流釣りのポピュラーなターゲットです。
渓流釣りの時期・季節
ヤマメやアマゴとは棲み分けをしており渓流釣りの憧れともされるイワナや、レインボートラウトとも呼ばれ引きの強さが人気のニジマスも忘れてはいけません。
天然物や、放流されたもの、養殖ものなど様々です。
渓流釣りを楽しめるのは、春から秋です。
ほとんどの渓流では、資源保護のため晩秋から翌年の春頃までを禁漁期間と定めているからです。
中でも、トラウトが良く釣れる3月から6月頃の春と9月から11月頃の秋がおすすめのシーズンです。
釣り堀などでは冬も渓流釣りを楽しめるところもあるので、調べてから向かうようにしましょう。
渓流釣りができるスポット・釣り場
渓流釣りは、北海道から沖縄まで全国の渓流で行うことができます。
渓流釣りの聖地とも呼ばれる岐阜県長良川のほか、北海道阿寒川、新潟県三国川、三重県雲出川、和歌山県日置川などが渓流釣りで有名な河川です。
また、初心者でもしっかり釣果を挙げられる管理釣り場や釣り堀をチョイスするのもおすすめです。
関東でおすすめの渓流釣りスポット
関東でおすすめの渓流釣りスポットをお伝えします。
渓流釣りが解禁されているか確認する
渓流の多くは漁協が管理しており、遊漁券を購入することによって遊漁料を収める形になっています。
収めた料金は、稚魚の飼育や放流に使われるので今後も渓流釣りを楽しむためにも必ず遊魚券を購入しましょう。
また河川ごとに禁漁期間が異なりますので、必ず解禁されているかどうか確認してから訪れましょう。
渓流釣りの釣り方にはどんなやり方がある?
渓流釣りでは、日本古来から伝わるものや、海外発祥のものなど様々なスタイルの釣り方があります。
それぞれの釣り方を確認していきましょう。
渓流での釣り方1:ミャク釣り
ミャク釣りは古い歴史を持ち、渓流の流れを利用する釣り方です。
仕掛けにエサを付けポイントに投げ込んだ後は、糸や竿先の動きを頼りにアタリを感じ取ります。
必要なものは、延べ竿と糸と目印、軽めのオモリと針、エサというシンプルさが魅力です。
渓流での釣り方2:ルアーフィッシング
ルアーフィッシングは、根がかりを避けるため膝程度の深さのあるポイントで行いましょう。
ルアーは投げ入れず泳がせるように流し、流れに気をつけながら自然にアクションさせターゲットがかかるのを待ちます。
渓流用ロッドに小型スピニングリール、ルアーが必要です。
ミノーやスプーン、スピナーなど様々なルアーがあるため、選択する楽しさもあります。
渓流での釣り方3:フライフィッシング
フライフィッシングは、フライと呼ばれる虫を模した毛鉤を用いた釣り方で、スポーツ的な魅力から世界各地で親しまれています。
毛鉤は軽いためラインの重さを利用してポイントに飛ばし、渓流の流れに沿うように流します。
豊富な種類のフライから状況に合ったものをチョイスする面白さと、フライを遠投する難易度の高さが特徴です。
専用のロッドとライン、リールを組み合わせたタックルが必要です。
渓流での釣り方4:テンカラ釣り
テンカラ釣りは、テンカラ専用竿に道糸とハリスを付け、先端に毛鉤をつけるというミャク釣りに似たシンプルさが特徴の釣り方です。
キャストを繰り返す手数の多い釣り方のため、軽さに特化した専用竿をおすすめします。
狙ったポイントに毛鉤をキャストし、毛鉤を観察しながらアワセのタイミングをはかりますが、目印になるウキなどがないため初心者には慣れが必要です。
渓流釣りのコツ・ポイント
渓流釣りのコツは、瀬や落ち込み、トロ場といった釣れるポイントを見極めることです。
流れが早く岩などで白く泡が立っている浅瀬のことを「瀬」と呼び、流れに段差があるところを「落ち込み」と呼び、どちらも餌となる虫が多いためトラウトも多く集まっています。
水深があり流れが緩やかな場所を「トロ場」と呼び、こちらは越冬間際の魚が集まるため大物がヒットしやすいポイントです。
管理釣り場であれば、渓流に放流された直後の魚を狙うのもおすすめです。
水の流れにまだ慣れていないので、ある程度深さがあり流れの止まっている場所に、群れでたまっている可能性があります。
渓流釣りにおすすめの道具(タックル)・服装
渓流釣りでは、安全性と機動力を重視しましょう。
持ち運びしやすい道具と、快適に釣りを満喫できる装備を選んでください。
なお、渓流釣りの管理釣り場ではタックルをレンタルしている場合もありますので、そちらを利用しても良いでしょう。
また、タックルの他にも針外しやランディングネットも必須です。
渓流釣りにおすすめのロッド・釣竿
ミャク釣りやルアーフィッシングには、川幅の狭い場所や木々のある場所でも遠投できる5メートル程度の渓流竿を使用します。
柔らかすぎないことと、取り回しの良さを重視しましょう。
【Maxcatch Extreme】フライカーボンロッド
フライフィッシングの王道ロッド
フライフィッシング専門有名メーカーの専用ロッドで、コスパの良さが魅力です。
遠慮なく使いフライフィッシングに慣れましょう。
カーボンファイバーで竿の強度を上げている点と、疲れにくいコルクハンドルが嬉しいポイントです。
こんな人におすすめ
- 渓流釣りの初心者で、手軽に始めたい方
- 渓流釣りが趣味で、長時間の釣行でも疲れにくいロッドをお探しの方
【アルファタックル】ロッド WIZZ テンカラ ST36 68151
なお、テンカラ釣りでは、何度もキャスティングを行うため軽い専用竿を用意しましょう。
コスパも良く、テンカラ釣りへ入門する最初の一本としておすすめです。
渓流釣りにおすすめのリール
ルアーフィッシングには小型のスピニングリールを使いましょう。
渓流釣りにおすすめのライン
渓流釣りに使うラインは、初心者にも扱いやすいナイロンラインが最適です。
【サンヨーナイロン】ライン APPLOUD GT-R
こちらはトラウトフィッシングのために開発されたものなので、安心感もあります。
ターゲットを警戒させない太さと仕掛けをキャストするための重さのバランスをとり、3〜5lbを選びましょう。
渓流釣りにおすすめのルアー
渓流釣りで使うルアーは、5センチ・5グラム程度の小型ルアーです。
小魚の形のミノーには浮くフローティングタイプと沈むシンキングタイプがあります。
スプーンはその名の通りスプーンのような平たい金属製のルアーで、スピナーはブレードが回転して振動や反射でアピールするルアーです。
最も基本的なルアーであるミノーを紹介します。
【JACKALL】TIMON トリコロール
こちらは沈むシンキングタイプのミノーです。
狙ったポイントに落としやすく、ターゲットの活性が低い時でも好奇心を刺激する強いアピール力があります。
渓流釣りにおすすめの毛鉤(ケバリ)
テンカラ釣り、フライフィッシングには毛鉤を使用します。
虫を模したタイプが主流で、フライフィッシング用の毛鉤をテンカラ釣りに使用することも可能です。
【ナイトアーミー】フライフィッシング用 32本セット
こちらは様々なカラーのドライフライが32本とラインカッターがセットになっており、専用ケースに入っています。
その日の天候や釣り場やターゲットの状況に応じて使い分けてください。
【GoFly】純国産 伝承毛鉤 爆釣 テンカラ ゼンマイ胴毛ばり
こちらは日本伝統のテンカラ釣り用の毛鉤です。
国内で丁寧に手作りされた芸術品で、特にヤマメやイワナにアピールする作りになっています。
渓流釣りにおすすめの釣り餌
渓流釣りでは、ブドウ虫、アカムシ、ミミズ、イクラなどを餌に使用します。
釣具屋でも購入できますし、管理釣り場や釣り堀で手に入れることもできます。
生イクラ
虫が苦手な女性にもおすすめなのが、生イクラです。
針にも付けやすく、ターゲットの食いつきも良いため、利用する釣り人も多くなっています。
長時間使わず、中身が白くなったら交換しましょう。
服装(ウェーダー)・装備
渓流釣りの装備はおしゃれなものが多く、釣具メーカーのみならずノースフェイスやモンベル、パタゴニアなどの有名メーカーも商品を展開していますので、服装にこだわりのある人でも好みのものが揃えられます。
小物や貴重品が収納できライフジャケットにもなるフィッシングベストや帽子、偏光サングラスもあると快適です。
【MORGEN SKY】ダイビング ブーツ
渓流では水に入ることもあるので、ウェットスーツとまではいかなくともウェーダーや、このようなウォーターブーツがあると安全性かつ機動性が増します。
渓流釣りの始め方まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「渓流釣りの始め方|仕掛け・餌・装備・服装・竿・ルアー【初心者必見】」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。