【人気の毒魚をご紹介】今回、釣りラボでは、ヒガンフグの特徴、生態、呼び名、生息地、値段相場を徹底解説した上で、ヒガンフグの味、おすすめのレシピ、人気のお店、釣り方、さばき方などをご紹介します。
魚図鑑・料理ヒガンフグとは?その特徴・生態をご紹介

ヒガンフグとは、フグ科トラフグ属に属する魚で、ふ化した幼魚・稚魚は浅海域で微生物や海藻などを食べて過ごし、成長に伴って外洋に移動しますが、産卵時には浅海に戻ってきます。
体長30㎝、体重1~1.5㎏程度になり、背面は黒い斑点のある茶褐色、腹面は白いのが外見的な特徴です。
主に甲殻類、軟体動物、海底の多毛生物を捕食しています。
釣りや定置網などの漁法で捕獲され、皮膚や精巣には毒性がありますが、食用としてはトラフグに次ぐ美味しさのため高値で取引されています。
ヒガンフグの呼び方
漢字名、英語・外国名、学名のほかに別称・別名なども含めたヒガンフグの呼び方を紹介します。
漢字名
ヒガンフグは、漢字名を彼岸河豚と表記します。
名前の由来は、春の彼岸の時期に良く採れるからと言う説が有力です。
別称・別名
関東を始め広い地域でアカメフグと呼ばれています。
目が赤いことに由来した名です。
石川県ではコメフグ、宮城県ではメアカフグと呼ばれることもあります。
英語・外国名
英名は、Panther Pufferです。
体表のヒョウ柄模様が名前の由来です。
ほかにGlobefish、Blowfishなどとも呼ばれます。
学名
学名は、Takifugu pardalis(Temminck & Schlegel, 1850)です。
Takifuguはトラフグ属であることを指しています。
ヒガンフグの生息地
日本海をはじめ東シナ海、太平洋沿岸地域の日本各地の浅い海に幅広く生息しています。
朝鮮半島沿岸や渤海、黄海、済州島などでも見られます。
山口県下関市の海響館、山形県鶴岡市の鶴岡市加茂水族館、新潟県新潟市のマリンピア日本海といった水族館で展示されており、その姿を鑑賞することができます。
ヒガンフグの値段・相場価格
トラフグに匹敵する美味しさとされるヒガンフグですが、その値段・相場価格は1㎏あたり1000~3000円程度とされています。
ヒガンフグを使った料理・食べ方

ヒガンフグを使った代表的な料理や食べ方を紹介します。
どんな味がするの?
薄造りにしたものは、歯ごたえがあり、甘味があります。
食べてはいけない部分がある?
ヒガンフグには強い毒性があり、免許を持っていない人が調理することは違法となります。
調理はプロの調理師に任せ、決して免許の無い人が調理しないようにしてください。
毒性の強い部位
毒性の強い部位は内臓と皮膚で、肝臓と卵巣は猛毒、腸と皮膚は強毒とされています。
毒性の弱い部位
毒性の弱い部位は、白子と呼ばれる精巣です。
ヒガンフグの白子は食用に適していません。
毒による症状
食後20分から3時間ほどでしびれ・麻痺の症状が現れます。
しびれ・麻痺は口から全身に広がり、重症化すると呼吸困難により死亡することもあります。
現状では有効な治療法や解毒剤は無く、人工呼吸などの対症療法での治療が効果的です。
栄養素・カロリー
ヒガンフグの身は、コラーゲンが豊富で美肌効果が期待できます。
また、ドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)も豊富なため、血液中のコレステロール低減し、血液の循環を改善する効果があるため、動脈硬化や心臓病の予防にもつながります。
旬な時期・季節
旬な時期・季節は、冬から春になります。
ヒガンフグの名の通り、春の彼岸が最も美味しいとされています。
おすすめ人気のレシピ・調理方法
ヒガンフグのおすすめ人気のレシピと調理方法を紹介します。
ただし、ヒガンフグは毒性のある魚ですので、免許の無い方は調理せず下処理済のものを使用してください。
刺身
鮮魚店で売っている毒部分を除去した身を使用します。
身に寄生虫が付いている場合がありますので、確認してから使います。
身を薄造りにし、わさび醤油、ポン酢、もみじおろしなどで食べます。
詳しい調理方法は以下の料理サイトを参照してください。
熟成カルパッチョ
醤油(大さじ1)、酢(大さじ1)、オリーブオイル(大さじ1)、コショウ(少々)でソースを作ります。
薄造りにした身にきざみネギ、大葉、生姜を盛り付け、ソースをかけます。
お好みで粉チーズをかけます。
唐揚げ
一口大サイズに切った身に下味をつけ、片栗粉を付けたものを油で揚げます。
詳しい調理方法は以下の料理サイトを参照してください。
ヒガンフグを楽しめる人気のお店・レストラン
ヒガンフグの料理を楽しめる人気のお店・レストランを紹介します。
【イタリアン】パッソ・ア・パッソ
東京都江東区にあるイタリアンのお店です。
生産者から届くジビエ、魚介、野菜を活かした料理が楽しめます。

【活魚料理】つち田
東京都台東区にあるふぐ、すっぽん、魚介料理・海鮮料理のお店です。
主にふぐ、すっぽん料理を味わえます。

ヒガンフグにおすすめの釣り方・仕掛け・タックル

ヒガンフグにおすすめの釣り方は、カットウ釣りです。
カットウ釣りで使われる仕掛けやタックルなどを紹介します。
釣竿・ロッド
カットウ釣りで使うおすすめのロッドを紹介します。
【ダイワ】アナリスターカットウ H-145
軽量なカットウ専用ロッドです。
リール
カットウ釣りでよく使われるリールを紹介します。
【アブガルシア】アンバサダーレッドマックス船-L
船上での釣りに使えるベイトリールです。
海底の起伏に対応するためのタナ取りスイッチ、素早く巻取りに写るためのEVA製ダブルランドノブなど便利な機能が付いています。
ルアー・ワーム
カットウ釣りでは、ルアー・ワームを使用しません。
専用の仕掛けを使います。
【ダイワ】カットウ仕掛けSS 25号L
高速で落下し、抵抗の低いシンカーやサクサスフックを採用したカットウ釣り専用の仕掛けです。
釣り餌
カットウ釣りでは釣り餌に貝類を使います。
ヒガンフグの締め方・捌き方

最後にヒガンフグの締め方、捌き方を紹介します。
締め方
免許の無い方が締める、捌くのは法律違反であり、また毒性が強いので危険です。
必ず調理師の免許保持者が調理するようにしてください。
釣ったものを持ち帰るときには、締めずに袋などで密封します。
捌き方で調理方法を紹介します。
捌き方(さばき方)・切り方
ヒレを切り取った後、毒のある皮、内臓を除去します。
身だけにしたものを、料理に合わせて切り分けます。
詳しい捌き方は、以下の動画を参照してください。
ヒガンフグの基本情報まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「【毒魚ヒガンフグの基本知識】レシピ・旬な時期・釣り方・さばき方を解説!」というテーマに沿って、「ヒガンフグとは?その特徴・生態をご紹介」「ヒガンフグを使った料理・食べ方」「ヒガンフグにおすすめの釣り方・仕掛け・タックル」「ヒガンフグの締め方・捌き方」といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
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