【人気の魚図鑑】カマスは、釣りのターゲットや食用として人気のある魚です。今回、釣りラボでは、カマスの特徴、生態、呼び名、生息地、値段相場を徹底解説した上で、カマスの味、おすすめのレシピ、人気のお店、釣り方、さばき方などをご紹介します。
カマスとは?その特徴・生態をご紹介
カマスは、細長い体と鋭い歯が特徴的な魚です。
種類によって異なりますが、カマスの大きさは20㎝~50cmほどで、オニカマスと呼ばれる種類は2m近く大きくなることもあります。
カマスはサンマに似た魚ですが、鋭く長い歯を持っており、イワシなどの小魚を獰猛に捕食します。
初夏から夏にかけて産卵を行い、その卵は約1日後に孵化します。
稚魚や幼魚の時期は、海藻などがある海岸近くの浅瀬で群れを成します。
成長すると、沿岸や沖で大きな群れを 作って回遊するようになり、深い場所で生活するようになります。
カマスの呼び方
カマスの漢字名、別名などをご説明します。
漢字名
カマスの漢字名は、「魳、梭子魚、梭魚、魣」となっています。
穀物や堆肥を入れていた叺(かます)と呼ばれる袋に口元が似ていたことからこのような名前がつけられました。
別称・別名
カマスの種類ごとに多くの別名が各地方で存在します。
アカカマスの場合、ネイラ、アラハダ、シャクハチなど様々な呼び名で親しまれています。
英語・外国名
カマスの英語名は、barracuda(バラクーダ)と言います。
バラクーダというと、通常のカマスよりもサイズが大きいオニカマスという種類を指すことが多いです。
学名
カマスの学名はSphyraenidaeとなっています。
カマスの種類
カマスの種類は21種ほど確認されており、日本では、アカカマス(本カマス)、ヤマトカマス(水カマス)、オニカマスなど9種類のカマスが見られます。
市場によく出回っているのは、アカカマスとヤマトカマスで、見た目はよく似ています。
アカカマスは体長50cmほどにもなり、鱗が荒く少し赤みを帯びているのが特徴です。
カマスの中では高価で、その美味しさゆえ大変人気の魚となっています。
一方、ヤマトカマスの体長は30cmほどで、鱗が細かく、少し青みを帯びているのが特徴です。
味に定評があるアカカマスに対して、ヤマトカマスは水カマスと呼ばれるように、少し水っぽく、干物にして食べることが多いそうです。
オニカマスは別名バラクーダと呼ばれ、非常に危険な魚として有名です。
地域によってはシガテラ毒を含んだオニカマスが生息しており、国内では販売が禁止されているほどです。
また、クロシビカマスは、銀色の表面が 黒く炭で覆われたような見た目をしています。
あまり市場に出回っていませんが、一部の地域では珍重され、その評価も高くなっています。
カマスの生息地
カマスは日本海、太平洋、瀬戸内海に面する全国各地の沿岸部にいます。
しかし、カマスは温暖な海域を好むので、北海道、東北地域には個体数が少ない傾向にあり、また、その種類によっても生息地が異なります。
温暖な海域の中でもヤマトカマスは北部に多く、アカカマスは南部に多い傾向にあります。
日本以外では、太平洋、大西洋、インド洋などの熱帯地域に多く生息しています。
さらに、全国の水族館でもカマスに出会うことができます。
神奈川県にある新沢水族館では、アカカマスとヤマトカマスの展示が行われています(2020/08/09時点)。
カマスはかなりデリケートな魚で、飼育するのは非常に難しく、日々試行錯誤しているそうです。
カマスの値段・相場価格
カマスの相場は、アカカマスは1kgあたり600~800円と、比較的高価な魚であると言えます。
一方、ヤマトカマスは水分が特に多いので、1kgあたり400~600円とアカカマスと比べると、かなり安く手に入ります。
カマスを使った料理・食べ方
上記のような特徴を持ったカマスですが、どのような調理法が向いているのでしょうか。
カマスの味や料理法をご紹介します。
どんな味がするの?
カマスは白身魚なので淡白であっさりとした味わいです。
また、皮に独特の風味があります。
ヤマトカマスよりもアカカマスの方が水分が少なく、脂がのっているので美味しいと言われています。
栄養素・カロリー
カマスに含まれる栄養素は、調理方法によっても異なりますが、タンパク質が多く含まれ、ビタミン類(特にビタミンD)や無機質も豊富に含まれます。
また、カマスのカロリーは、100gあたり148kcalと魚の中でも平均的な値と言えます。
旬な時期・季節
カマスの旬は種類によって異なり、ヤマトカマスは夏頃が旬であるのに対し、アカカマスは秋から冬にかけて旬が訪れます。
おすすめ人気のレシピ・調理方法
レシピ紹介サイトでは、塩焼きやフライをはじめとした 様々なカマスのレシピが紹介されています。
その中でも人気のあるカマスの調理法をいくつかご紹介します。
刺身
鮮度が高いものであれば刺身で食べることも適しています。
さらに、皮を少し炙ったりすると風味が増して味がよくなります。
寄生虫についてですが、カマス特有の寄生虫というのは存在しません。
しかし、寄生虫の代表、アニサキスが寄生している可能性はあります。
イカやサバなどと比べて寄生虫がいる可能性は低いと言えますが、刺身で食べる際は、新鮮なものに限定し、なるべく早く内臓を取り除きましょう。
また、アニサキスは肉眼で認識することが 出来るので、目視で確認するのが良いでしょう。
煮付け
カマスを煮物で食べることはあまり知られていませんが、まったく相性が良くないというわけではなさそうです。
塩焼き
塩焼きは、水分の多いカマスにとって非常に相性の良い調理方法なので、たいへんレシピ人気があります。
似た料理法として油やオリーブオイルを使ったムニエルも人気があります。
干物
カマスは干物と相性が抜群で、一夜干しにして販売されていることがあります。
また、カマスの干物レシピもたくさん紹介されています。
白いご飯のお供に最高ですよ。
カマスを楽しめる人気のお店・レストラン
カマスが食べれるお店をご紹介します。
「廻鮮寿司処 タフ あざみ野店」 神奈川県
産地直送の新鮮な魚をお手頃価格で楽しむことができるお寿司屋さんです。
「空色COLOR」大阪府 心斎橋
新鮮な魚介類をお酒と共に楽しむことができるダイニングバーです。
おしゃれなソファが特徴的なお店です。
カマスにおすすめの釣り方・仕掛け・タックル
カマスはルアー釣り、投げサビキ釣りの2種類の方法で狙うことができます。
ルアー釣りの場合、ワームジグヘッドの組み合わせがおすすめです。
また、カマスは鋭い歯を持っているので、PEラインを使用する場合は、リーダーを使用する必要があります。
サビキの場合、専用のサビキ仕掛けが必要になります。
カマスの釣りシーズンは、旬に合わせて6月~11月頃が最盛期となります。
釣り時間帯は、一般的に言われる朝・夕マズメの他、夜釣りでも可能です。
カマス釣りにおすすめの釣竿・ロッド
カマス専用のロッドはありませんが、アジング・メバリングロッドを持っていれば十分釣ることができます。
今回はアジングロッドを選択した場合のおすすめのロッドとリールをご紹介します。
【メジャークラフト】アジングロッド スピニング 3代目 6.9フィート
カマスだけでなくアジ、メバルなどライトゲーム全般に使用することができます。
使用できるルアーの重さの幅が広く、ジグヘッドのアクションが行いやすいです。
カマス釣りにおすすめのリール
次に、カマス釣りにおすすめのスピニングリールをご紹介します。
【ダイワ】レブロス LT 2000S-XH
初心者でも上級者でも扱いやすく、多くの場面で活躍します。
特にこだわりがなければ、ギア比は大きい方が幅広い釣りができるのでおすすめです。
カマス釣りにおすすめのルアー・ワーム
次に、おすすめのワームをご紹介します。
【エコギア】ワーム グラスミノー
グラスミノーは幅広い魚をターゲットにすることができるので、カマスがまったく釣れないという時、他の魚に狙いをシフトすることもできます。
カマス釣りにおすすめの釣り餌
釣りエサはサビキ釣りによく使われますが、カマスの場合は必要ありません。
ただし、次のようなカマス用の釣り仕掛けを準備する必要があります。
カマスの締め方・捌き方
実際にカマスを釣った際、どのように下処理をすればよいのでしょうか。
カマスの締め方と捌き方をご紹介します。
カマスの締め方
魚の締め方をご紹介します。
紹介する動画の魚はカマスではありませんが、魚全般の締め方・血抜き方法をわかりやすく説明されています。
ワイヤーを使った締め方もありますが、こちらは難易度が高いのでここでは割愛します。
カマスの捌き方(さばき方)・切り方
カマスの 捌き方は比較的簡単です。
3枚おろしのやり方についてわかりやすく紹介されています。
カマスの基本情報まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「カマスとは一体どんな魚?人気のレシピ・食べ方・釣り方・さばき方を解説!」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。