【人気の魚図鑑】今回、釣りラボでは、オニカマスの特徴、生態、呼び名、生息地、値段相場を徹底解説した上で、オニカマスの釣り方や料理して良いのかどうかをご紹介します。ぜひご覧ください。
オニカマスとは?その特徴・生態をご紹介
オニカマスは、スズキ目カマス科カマス属に分類される魚で、全長150〜200cmにまで成長する、カマス科最大の肉食魚です。
太平洋、大西洋、インド洋の熱帯域に分布し、珊瑚礁の周辺を好みます。
日本では、沖縄諸島、小笠原諸島、南西諸島などで見ることができます。
非常に鋭い歯を持ち、獰猛なフィッシュイーターです。
泳力が強く、150km/hものスピードが出ると言われています。
ダイバーが襲われる事故も発生しています。
アメリカではバラクーダと呼ばれますが、現地では「生きる魚雷」の異名があるほど恐れられています。
ディズニー映画「ファインディング・ニモ」では、物語の冒頭、カクレクマノミのニモが卵から孵化する前、巣がオニカマスに襲われ、母親と他の卵が全滅してしまうところから始まります。
オニカマスの稚魚は、茶褐色の体色に黒い斑点模様があり、幼魚期には汽水域まで入ってくるものもいますが、成長につれて、体色が銀色に変化し、汽水には入らなくなります。
成魚は大きな群れは作らず、単独或いは数匹〜数十匹程度の小さな群れで行動しています。
似た仲間でオオカマスがいますが、オニカマスとは別の種です。
オオカマスは大きな群れを作り、海中で数百匹がとぐろを巻いて群れる姿がよく見かけられます。
オニカマスの呼び方
オニカマスの呼び方は、いくつかありますが、日本では一部の海域にしか生息しないため、地方名や別名は比較的少ないかも知れません。
漢字名
オニカマスは、漢字名は「鬼叺」或いは「鬼魳」と書きます。
別称・別名
オニカマスの別名は、主に沖縄で、「チチルカマサー」、「チシルガマサ」、「チクル」などと呼ばれています。
英語・外国名
オニカマスは英語では Great barracuda といいます。
日本に於いても「オニカマス」よりも「バラクーダ」のほうが通りが良いかもしれません。
学名
オニカマスの学名は、Sphyraena barracuda といいます。
オニカマスの危険性
オニカマスは、シガテラ毒という、食物連鎖中で蓄積された毒を持つ個体が多いため、日本では食品衛生法で、食用としての取引や利用が禁止されています。
シガテラ毒の発生する海域は熱帯地域の珊瑚礁周辺が最も多いのですが、局地性が強く、同じ海域でも発生個体が多い場所と少ない場所があります。
対策としては、問題なく食べられている地域の個体を食べることくらいしかありません。
オニカマスは原則、食べられません。
シガテラ毒を持つ魚としては、他にはバラフエダイ、バラハタ、イッテンフエダイ、イシガキダイ、アオチビキなど、南国種を中心に400種以上いるとされています。
また、地球温暖化の影響で、シガテラ毒を持つ種が増えていて、シガテラが発生する海域が徐々に広がっています。
オニカマスの生息地
オニカマスは、熱帯域に生息する魚ですが、日本では比較的多くの水族館で見ることができます。
大阪の海遊館では、超大型回遊魚水槽「太平洋水槽」でオニカマスが飼育されています。
オニカマスの見分け方
オニカマスは、大きな口と鋭い歯に特徴があります。
体色は銀白色で、エラの後ろの背部には、暗灰色の横縞が体側にかけて無数に入ります。
また、尾に近い下半身不規則な黒斑が入るので見分けが付きます。
オニカマスの値段・相場価格
オニカマスは、食品衛生法で販売や食用が禁止されていますので、原則商業取引はありません。
オニカマスにおすすめの釣り方・仕掛け・タックル
オニカマスは、釣りの対象としては非常にエキサイティングで、南国では人気のターゲットです。
若魚はショアからでもルアーで釣ることができます。
メーター超えの大物はオフショアトローリングで狙います。
オニカマス釣りにおすすめの釣竿・ロッド
オニカマス釣りにおすすめのロッドを紹介します。
オニカマス釣りにはパワフルなロッド、ライン、リーダーが必要です。
【メジャークラフト】トリプルクロス TCX-1062HH
大物を狙うためのショアジギングロッドです。
120gまでのルアーですをキャストできるスーパーヘビー級のバワーロッドで、オニカマスとのファイトにも負けません。
オニカマス釣りにおすすめのリール
オニカマス釣りにおすすめのリールは、スピニングリールなら10000番以上の大型リールが必要でしょう。
【シマノ】バイオマスターSW 1000HG
超々ジュラルミン冷間鍛造により叩き出された強靭なギア、それを緻密に配置し最適な巻き上げを実現するモジュール構造「X-SHIP」など、オフショアで大物と戦うために生まれたパワーリールです。
オニカマス釣りにおすすめのルアー・ワーム
オニカマス釣りにおすすめのルアーを紹介します。
非常にはが鋭い魚ですので、ソフトルアーは使えません。
基本、メタルジグのロングタイプ、もしくはビッグベイトとなります。
ショアであれば、ホッパーやミノー、ペンシルなどでも釣れますし、ジグヘッドリグなどのソフトルアーでも釣れます。
【ジャッカル】ビッグバッカーライザー 012SL チャートバックキャンディーパール
鋭い歯からリーダーを守る、スリムロング形状の大型メタルジグです。
空気抵抗を受けにくい形状で、これまで届かなかった場所まで飛んで行くルアーです。
オニカマス釣りにおすすめの釣り餌
オニカマス釣りにおすすめの釣り餌は、生きた魚です。
活アジなどを刺して流すか、アジを釣りながら、針がかりしたアジをそのまま食わせ餌にすると良いでしょう。
その他、鶏肉やイカなどでも釣ることができます。
オニカマスは食べることができる?
オニカマスは、食品衛生法第6条第2号で、販売が禁止されています。
理由はシガテラ毒の含有個体がいることです。
シガテラ毒とは、食物連鎖中で下位の生物が、原因物質の渦鞭毛藻類を摂取することで体内に毒素を生成し、その生物を食べる小魚、中型魚、大型魚と毒素が濃縮されて行きます。
こうして汚染された魚を人間が食べると中毒を起こします。
中毒の症状として、消化器系は嘔吐、下痢、腹痛などが数日〜数週間続き、神経系では、不整脈、心拍異常、血圧低下、冷感感覚異常などがあります。
原因物質の渦鞭毛藻類は、熱帯域の珊瑚礁海域に多く存在し、周辺の生物に影響を及ぼします。
シガテラ毒が確認されている魚種は厚生労働省や都道府県のホームページで公開されていますので、確認することをおすすめします。
汚染された魚の毒を除去することは現在は不可能で、加熱や料理の方法によっても毒は消えません、味で異変を感じることも不可能です。
食用利用されている実績のある地域の魚以外は食べてはいけません。
オニカマスの基本情報まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「オニカマス(バラクーダ)は危険な魚?釣り方や食べても良いのかを解説!」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。