【地震がわかる魚?】今回、釣りラボでは、ナマズの特徴、生態、呼び名、生息地、値段相場を徹底解説した上で、ナマズの味、おすすめのレシピ、人気のお店、釣り方、さばき方などをご紹介します。
ナマズとは?その特徴・生態をご紹介
ナマズとは、ナマズ目ナマズ科に属する大型の肉食淡水魚です。
硬骨魚類の一種であり、硬い骨によって体が構成されています。
平たい体は粘膜で覆われており、横幅のある大きい口に小さい目とかわいい顔の魚です。
上顎と下顎にある2対の長いひげと、小さい背びれと大きい腹びれが特徴的です。
稚魚の頃は下顎に更にもう1対のひげを持っていますが、成長に伴って消失します。
体色は環境や個体によって様々で、成魚であれば60cm程度のサイズです。
味を感じるための器官である味蕾を全身に持っており、視力に頼らず味蕾で周囲の状況を判断します。
夜行性で、日中は障害物や水草の陰を好みます。
暑さや日光には弱い反面、寒さに強く泥の中で冬眠して冬を越す魚です。
5月から6月にかけて産卵期を迎え、雄が雌の体に巻きついて交尾を行います。
稚魚の頃から食欲旺盛で、餌を取り合って共食いが起きることもあります。
ナマズが地震を起こすって本当?
ナマズは、日本において江戸時代から「地震を予知する」、「暴れて地震を起こす」などと言われてきた魚です。
電気を受容することができる性質や、音や振動に対して敏感なことから、地震との関連を実際に調べられたこともあります。
現在、ナマズと地震の間に未だ明確な因果関係は判明しておらず、引き続き研究が続けられています。
ナマズの呼び方
ナマズの様々な呼び方について、紹介します。
漢字名
ナマズは漢字で「鯰(ナマズ)」と書きます。
「鯰」の字は中国由来の漢字ではなく、日本で作られた国字と呼ばれる独自の感じです。
「なま」は「滑らか」という言葉から由来し、「ず」は「頭」の意か魚名に付く語尾と言われています。
別称・別名
本記事で扱うナマズは「マナマズ」と呼ばれる種であり、琵琶湖周辺では「ヘコキ」という地方名を持っています。
アメリカナマズに対し、ニホンナマズと呼ぶこともあります。
英語・外国名
ナマズは、英語で「Japanese catfish」、フランス語で「poisson chat」と言います。
どちらも「猫のような魚」という意味で、ナマズのひげを猫のひげに例えたものです。
「鯰」は日本の国字ですが、中国語では「鮎」の字が鯰を指します。
学名
ナマズの学名は、「Silurus asotus」です。
「Silurus」はナマズ属を表し、「asotus」はラテン語で「道楽者、美食家」という意味です。
ナマズの生息地
ナマズは、日本や中国をはじめとした東アジアに生息しています。
日本では、北海道南部から九州の川や田んぼの用水路、池や湖など幅広い水場の物陰に潜んでいます。
水族館でナマズを観察したい場合は、埼玉県にある淡水魚の水族館「さいたま水族館」がおすすめです。
ナマズの種類
日本には、4種類のナマズが生息しています。
本記事で取り扱っているナマズは、日本全国で見られるポピュラーなマナマズです。
最も巨大で怪魚とも言われるビワコオオナマズと、ナマズにしては珍しく岩場を好むイワトコナマズが、琵琶湖水系に生息する2種のナマズです。
最後に、愛知県や長野県、岐阜県や静岡県において確認されている新種がタニガワナマズです。
ナマズの値段・相場価格
ナマズは日本各地に生息しているものの、市場へ流通する量は非常に少ない魚です。
スーパーなどではまず流通しておらず、ネット通販などを通して養殖物を購入することになります。
流通量の希少さから値段は高く、1kgあたり2,000円程度です。
ナマズを使った料理・食べ方
ナマズを使った料理や食べ方について、見ていきましょう。
そもそも食べることはできるの?
ナマズは、日本は元より東アジアの各地で、タンパク源として食べられてきた魚です。
日本以外でも食材としてポピュラーで、ソテーやフライなどで供されています。
現在の日本においては、流通の面からあまり手に入りにくい食材となってはいますが、郷土料理として大切に受け継がれている地域もあります。
どんな味がするの?
ナマズの味は、ウナギに似て美味しいと言われます。
脂の乗った癖のない白身に風味のある皮は、確かにウナギと近い部分があります。
しかし、ウナギよりもややしっかりとした繊維を感じられる身をしており、クセがないぶん身だけでは物足りない一面も持っています。
また、釣り上げてすぐのナマズは非常に泥臭いので、しっかりと泥を吐かせてから調理することがポイントです。
栄養素・カロリー
ナマズは高タンパク低脂肪で、トレーニング中に最適なヘルシー食材です。
疲労回復効果のあるビタミンBや、抗酸化作用のあるビタミンEも豊富に含まれており、体を元気にしてくれます。
カロリーは、100gあたり158kcalです。
なお、トレーニングに関する道具や知識を知りたいという方は、以下のサイトもぜひ参考にしてください。
【トレウィズ】トレーニングの総合ポータルサイト|TrainingWith
旬な時期・季節
ナマズの旬は、春から夏にかけての暖かい季節です。
産卵後の秋のナマズは味が落ちており、冬は冬眠しているため獲ることができないからです。
おすすめ人気のレシピ・調理方法
ナマズは癖のない白身魚なので、様々な料理に使うことができます。
以下に紹介するレシピ以外にも、鍋や唐揚げ、ムニエルなどもおすすめです。
刺身
ナマズの刺身は、フグのようだとも称される濃厚な旨味があります。
しかし有棘顎口虫などの寄生虫がいる可能性があるため、天然物を生食することは止めてください。
管理された養殖のナマズを購入するか、ナマズ料理専門店で食べましょう。
養殖のナマズが手に入った場合、こちらのレシピを参考にして刺身にしてください。
蒲焼き
ナマズは、ウナギに似ていると言われるだけあり、蒲焼きにも最適です。
京都府や滋賀県では、古くからナマズの蒲焼きが食べられています。
タレは手作りしても良いですが、市販のウナギの蒲焼きのタレを使うと手軽です。
こちらは、ウナギの蒲焼のタレを利用したナマズの蒲焼のレシピです。
皮付きのまま香ばしく焼き上げましょう。
天ぷら
ナマズは、天ぷらでも美味しく食べることができます。
ふっくらとした白身なので、叩いた身を団子にして天ぷらにしても良いでしょう。
栃木県や群馬県などの関東周辺地域で、良く目にする料理法です。
ナマズは癖がないので、塩でも天つゆでも合います。
ナマズを楽しめる人気のお店・レストラン
こちらは、大阪の日本橋にある中華料理店です。
中国ではナマズは馴染みのある食材なので、ナマズ料理も豊富にあります。
ナマズ水煮込みやナマズピリ辛煮込み、特製ナマズ鍋やナマズの包み焼きなどのナマズ料理を食べることができます。
ナマズにおすすめの釣り方・仕掛け・タックル
ナマズを釣りのターゲットにする場合、ブラックバスを想定したタックルが適しています。
夕方から夜にかけて、スプーンやミノーなどのルアーで攻略するのがポピュラーな釣り方です。
餌釣りの場合は、ポカン釣りと呼ばれるカエルを餌にした伝統的な釣り方や、ドジョウなどの小魚を使う泳がせ釣りが可能です。
雨が降っていると、ナマズの餌となるミミズなどが流れるため、ナマズも活発になります。
雨天時はナマズ釣りのチャンスですが、安全面への配慮を忘れないようにしましょう。
釣竿・ロッド
釣竿・ロッドは、中型以上のバス釣りができる性能のものを選びましょう。
また、自重が軽いロッドであれば、長時間ルアーをキャストし続けても疲れにくいというメリットがあります。
【アブガルシア】ワールドモンスター WMCC-654M MGS
モンスターフィッシュ用ベイトロッド
ナマズをはじめ、ブラックバスや雷魚など重さのあるモンスターフィッシュを想定したタフなベイトロッドです。
トップウォータープラグなどもキャストしやすい胴調子で、アタリを取りやすいガイドが魅力的です。
電車や飛行機でも持ち運びしやすい4ピースですが、パックロッドとは思えない安心感があります。
こんな人におすすめ
- 大物を狙う釣りが好きな方
- 移動が多いため、持ち運びしやすい釣竿がほしい方
リール
ナマズを釣る場合、ベイトリールを選びましょう。
ナマズはキャストやアクションのテクニックを駆使して釣るというよりも、パワーと耐久性が重視される釣りなので、可能であればハイギアがおすすめです。
【アブガルシア】アンバサダー5500CS・5501CS
アンバサダークラシックシリーズより、バスやナマズ向けのベイトリールです。
飛距離もよく、バックラッシュなどのトラブルを抑制するブレーキが搭載されています。
ルアー・ワーム
ナマズ釣りに用いるルアー・ワームは、トップウォーター系プラグがおすすめです。
夜釣りがメインになるため、ケミホタルなどの発光体を用いるのも有効です。
【ジャッカル】ポンパドールJr. 鯰カスタム
夜間でも音でナマズにアピールするノイジータイプのフローティングルアーです。
根がかりに強いダブルフックですが、ナマズは餌を飲み込んでしまうことが多いので針の返しは潰しておきましょう。
釣り餌
ナマズ釣りに釣り餌を用いる場合、カエルやミミズ、エビやザリガニなどの甲殻類、昆虫などを用います。
ササミなどの肉を用いても釣ることができます。
【全農チキン】鹿児島県産若どりささみ(フライ、サラダ用)500g
こちらのササミは冷凍かつ1つ1つバラになっているので、必要な時に必要な量を使えます。
冷凍庫にストックしておくと便利です。
ナマズの締め方・捌き方
ナマズは、ぬめりを帯びた体に非常に硬い骨を持っている魚です。
包丁の刃で怪我をしないように、塩やブラシなどを使ってぬめりを落としましょう。
締め方
釣り上げたナマズは、数日間泥抜きをする必要があるので、他の魚のように釣ってすぐの締め・血抜きは行いません。
また、ナマズはエラに刃を入れにくく体に滑りがあるため、脳締めや神経締めは難しいでしょう。
ナマズ料理店では、このように素早く失神させ、捌いています。
捌き方(さばき方)・切り方
ナマズの捌き方は、ウナギと似ています。
こちらの動画のように、包丁で頭を叩き失神させてから、目打ちをして捌いていきます。
ナマズを飼育する方法
ナマズは、ペットとして飼育することも可能です。
飼い方や必要なものを確認しておきましょう。
用意しておくものは、強度のあるアクリル水槽と濾過機、ナマズが体を隠すことができる管や障害物、人工餌や肉餌です。
水道水をそのまま使うのではなく必ずカルキ抜きを行うことと、高温に弱いので直射日光を避けることが大切です。
水槽は、ナマズの成長に合わせて大きいものに随時変えるようにしてください。
また、ナマズは非常に食性が貪欲なので、水槽の中に他の魚や甲殻類を入れておくと食べてしまいます。
ナマズ同士であっても空腹時は共食いをしてしまうので、単独で飼うことをおすすめします。
池などで屋外飼育も可能ですが、水温が低下すると冬眠してしまうので冬季の鑑賞はできません。
ナマズの基本情報まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「【ナマズの基本知識】レシピ・旬な時期・釣り方・さばき方を解説!」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。