ヘダイってどんな味がするの?おすすめレシピ・食べ方・釣り方を解説!

【人気の魚図鑑】今回、釣りラボでは、ヘダイの特徴、生態、呼び名、キビレ・クロダイとの違い、生息地、値段相場を徹底解説した上で、ヘダイの味、おすすめのレシピ、人気のお店、釣り方、さばき方などをご紹介します。 

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ヘダイとは?その特徴・生態をご紹介

ヘダイ

出典:写真AC

ヘダイは、スズキ目スズキ亜目タイ科ヘダイ属に分類される魚で、クロダイによく似た見た目の魚ですが、クロダイと比較すると体が銀白っぽく、体高が高く、全体が丸みを帯びています

日本でタイと名のつく魚は300種前後と、非常にたくさんいますが、それらのほとんどが、鯛の商品価値にあやかって名付けた「あやかり鯛」と呼ばれる魚たちです。
しかし、ヘダイは正真正銘タイ科の魚です。

日本で見られるタイ科の魚は全部で13種しかいません。
ヘダイはクロダイと同じく、性転換する魚として知られています。
生まれたときはすべての個体が雄で、成長に伴って雌化する個体が出てきます。

ヘダイの呼び方

ヘダイは、クロダイに似ていることより、クロダイと比較した際に見える見た目が名前として定着しているものがたくさんあります。

漢字名

ヘダイは、漢字で平鯛と書きます。

別称・別名

ヘダイは、体色からシロダイ、シロチヌ、キンダイ、ギンダイなどとも呼ばれます。
また、平べったい形状から、ヒラダイ、ヘイタロウ、ヘラなどと呼ぶ地域もあります。

英語・外国名

ヘダイは、英語では「Goldlined seabream」といいます。

学名

ヘダイの学名は「Rhabdosargus sarba」といいます。

キビレとの違いは?見分け方とは

キビレは、ヘダイと見た目が似ている魚で、一見見分けがつかないと感じる方もいます。

ヘダイとキビレの違いを見分けるのはいくつか方法がありますが、一番顕著に違うのは体型です。

キビレは体型はクロダイと全く同じで、クロダイの腹びれと尻びれが黄色いものといった感じであるのに対し、ヘダイの体型は丸みを帯びており、どちらかと言うとマダイやチダイに似た体型となります。

また、側線の数や、ウロコのキメな細さなどでも見分けができます。

クロダイとの違いは?見分け方とは

クロダイ(チヌ)も、ヘダイと間違われやすい魚の一つです。

ただ、クロダイとヘダイの見分け方も、基本は体型です。

クロダイとキビレはほぼ体系は同一で、ヒレが黄色いかそうでないかで見分けるのに対し、クロダイとヘダイは体型が違いますし、体色もクロダイは名前の通り黒いのに対してヘダイは明るい銀白色ですので区別はつくでしょう。

ヘダイの生息地

ヘダイは、北海道南部以南から東シナ海、中国南部、インド洋、紅海、アフリカ東部、オーストラリアまで暖海を中心に広く分布しています。
クロダイやキビレに比べるとやや沖合を好みますが、幼魚、若魚は汽水域まで入って来ます。

ヘダイの値段・相場価格

ヘダイは、ホンモノのタイ科の魚です。
しかし、クロダイやキビレなどと同様、市場価値は不当に低いと言っても過言ではないほどやすいです。

せいぜい500円/kg程度です。
マダイの半額以下ですね。

食味は、クロダイやキビレよりもクセがなく、紛れもないタイの味なのに、この値段というのはとてもお得です。
もっと高値で取引されても良い魚かも知れません。

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ヘダイを使った料理・食べ方

ヘダイ

出典:写真AC

それでは、実際にヘダイを使った料理・食べ方をご紹介していきます。

どんな味がするの?

ヘダイは、タイ科の魚の中でもマダイに匹敵する食味の持ち主です。
クセがなく、脂をしたためた冬のヘダイは、クロダイやキビレよりも上品な甘みがあり、大変おいしいです。

焼き物、煮物、干物など、どんなレシピでもおいしくいただけます。

特に、刺身で食べると非常に味がわかりやすいです。

サクを取り、皮を引いたら一日おけば、甘みや旨味がふんだんに出ます。
脂の乗ったヘダイは、捌いたあと、身を切った面にじんわりと脂が光ってきます。

握り寿司のネタが絶妙に合います。

栄養素・カロリー

ヘダイは紛れもない鯛なので、良質のビタミン、ミネラル、タンパク質を豊富に含みます。
特にビタミン類は、他の魚種を圧倒します。

ビタミンD、E、B1、B6、B12、パントテン酸、ビチオン、カリウム、マグネシウム、セレンが豊富に含まれています。

旬な時期・季節

ヘダイは通年味が落ちない魚として知られていますが、旬は冬から春にかけてです。

産卵期は晩春から初夏にかけてです。
この時期の産卵直後だけ若干味が落ちますが、すぐに回復し、味が良くなります。

おすすめ人気のレシピ・調理方法

ヘダイの身はクセがなく、ヘダイの甘みと旨味を堪能するには刺身がもっともおすすめです。
サイズが小さい個体は、塩焼きにしていただくのが受けおいしいでしょう。

ご飯と一緒に炊いて鯛めしにしても素晴らしいダシがでます。

刺身

刺身はヘダイの定番の食べ方です。
サクを取ったら1日寝かせると甘み、旨味が増し、歯ごたえも柔らかくなります
寿司ネタにしても絶品です。

塩焼き

サイズが小さい個体なら、是非いただきたいのが塩焼きです。
香ばしい香りがあたり一面に立ち込めます。
脂の乗ったヘダイの白身はまさに鯛ですよ!

卵の煮付け

ヘダイの卵(真子)はマダイな真子同様、煮付けると濃厚な味わいが最高の珍味です。
晩春から初夏の乗っ込み(産卵のために浅場に押し寄せてくる)時期のみの味ですが、新鮮な真子が手に入ったら是非煮付けてみてください。

白子も一緒に煮付けるとどちらも濃厚で大変おいしいです。

ヘダイを楽しめる人気のお店・レストラン

JR品川駅港南口から徒歩9分の「あじろ 定置網」さんでは、ヘダイ料理(煮付け)が定番メニューとして存在します(時価です)。
是非味わってみてください。

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ヘダイにおすすめの釣り方・仕掛け

ヘダイ

出典:写真AC

ヘダイは専門で狙って釣る魚ではありません。
ショアからではクロダイ釣りや真鯛釣りの外道扱いで釣れることがほとんどです。

沖釣りにおいては、マダイ狙いの際の定番のゲストです。

ただ、静岡県の浜名湖では「ヘダイ釣り」がジャンルとして確立しており、人気があります。

もしヘダイをメインターゲットに狙うのであれば、ショアでは、ウキフカセ釣りが、オフショアでは、タイラバやビシコマセ釣りが定番の釣り方です。

ヘダイ釣りにおすすめの釣竿・ロッド

ショアからの釣りの場合は、クロダイ狙いのチヌ竿1.5〜2号に2500番程度のスピニングリールをつけるのが王道です。

ダイワ(DAIWA)

【ダイワ】インターライン リーガル 1.5-53

中通し式のチヌロッドの中では驚きのハイコスパです。
中通し式竿は風に強く、ライントラブルの少なさもアウターガイド式ロッドを遥かにしのぎます。

ヘダイ釣りにおすすめのリール

リールは2000〜2500番程度のスピニングリールが扱いやすいでしょう。
道糸はフロロカーボンもしくはナイロンの12lbが使いやすいです。

アブガルシア(Abu Garcia)

【アブガルシア】Abu Garcia スーペリア 2500SH

アブガルシア最強リール

商品名に企業名を冠した、アブガルシアの本気度が伝わるスーパーハイコスパリールです。
実質1万円を大きく切る価格で、高強度アルミ合金一体ボディコアやマシンカットアルミ製ねじ込み式ハンドルなど、上位機種顔負けのスペックを誇る逸品です。

こんな人におすすめ

  • 小規模な予算で高品質なヘダイの釣果を欲しいと思っている方
  • アブガルシアの信頼を重んじる方

ヘダイ釣りにおすすめのルアー・ワーム

「ヘダイング」という釣法はありませんが、「チニング」という、チヌ(クロダイ)をルアーで狙う釣りが確立しつつありますので、ヘダイもルアーで釣れるはずです。

ハードルアーよりもジグヘッドにソフトルアーを刺して誘ってみましょう。

JACKALL(ジャッカル)

【ジャッカル】ちびチヌムシ グローボケジャコ 1.5インチ

クロダイの特効餌であるボケ(スナモグリ)を模したソフトルアーです。
クロダイ、キビレ、ヘダイをピンポイントで狙い撃ちできます。

ヘダイ釣りにおすすめの釣り餌

ヘダイを釣るための餌としては、やはりオキアミがもっとも一般的でしょう。
ウキフカセの場合はオキアミ、ぶっ込みの釣り場合は岩イソメの房がけが良いでしょう。

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ヘダイの締め方・捌き方

ヘダイ

出典:写真AC

ヘダイは鯛の仲間でも臭みがなく、特においしい部類の魚です。
せっかくおいしいヘダイを釣ることができたなら、是非神経締めをして、最高の状態でいただきたいものです。

ヘダイの締め方

マダイやクロダイ、キビレなどとも全く同じ部位に脳とそれに続く神経があります
慣れればあっという間にできるようになります。

ヘダイの捌き方(さばき方)・切り方

ヘダイはウロコが剥がしやすい魚ですので残さずきれいに剥がしましょう。
刺身でいただくなら、ウロコをキレイに剥がしたらサクを取り、冷蔵庫で1〜2日寝かせるととろけるような舌触りと、甘み、旨味がたまらない逸品になります。

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ヘダイの基本情報まとめ

ヘダイ

出典:写真AC

いかがでしたでしょうか?

今回、釣りラボでは、「ヘダイってどんな味がするの?おすすめレシピ・食べ方・釣り方を解説!」というテーマに沿って、

  • ヘダイとは?その特徴・生態をご紹介
  • ヘダイを使った料理・食べ方
  • ヘダイにおすすめの釣り方・仕掛け
  • ヘダイの締め方・捌き方

といったことをご紹介してきました。

他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

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監修者:釣りラボ編集部

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