キビレってどんな魚?チヌとの違い・人気レシピ・釣り方・さばき方を解説!

【人気の魚をご紹介】今回、釣りラボでは、キビレ(キチヌ)の特徴、生態、呼び名、生息地、値段相場を徹底解説した上で、味、おすすめのレシピ、人気のお店、釣り方、さばき方などをご紹介します。ぜひご覧ください。

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キビレ(キチヌ)とは?その特徴・生態をご紹介

読者のみなさまはこの魚、ご存じですか?

クロダイ、チヌとお答えの方はかなり魚に詳しい方ではないでしょうか。
しかし答えはキビレ、正式名称はキチヌ、といいます。

キビレは稚魚の時点では全てオスで、15cm程度の幼魚になると両性具有となり、その後は全てメスへと性転換します。
近年急速に人気を集め、釣り人たちの間で注目されるブリームゲームのターゲット、キビレを紹介します。

キビレの呼び方

他の魚同様、キビレにも多くの呼び名があります。
ここではそれらをいくつか見ていきましょう。

漢字名

キビレは正式名称キチヌに対し「黄茅渟」と書きます。
チヌ(クロダイ)のヒレを黄色くしたような魚だ、ということからついた漢字名です。

別称・別名

キビレは主に近畿以西で昔から使われる呼び名です。
これがあまり生息していない関東などではシラタイ、シロダイと呼ばれることがあります。
また、生息地に河川が含まれることからカワダイと呼ばれることもあります。

英語・外国名

キビレの英語名はYellowfin sea-breamです。
直訳すると「黄色いヒレのタイ」となります。
個人的には漢字名の黄茅渟よりもキビレの体を表していると感じます。

学名

キビレの学名はAcanthopagrus latus (Houttuyn, 1782)です。
魚の学名を見るにつけ、1782年にHouttuynさんが名付ける前に絶対日本人のほうが先に名付けているはず・・・、と思うのですが鎖国真っ只中なので仕方ないのでしょうか。

チヌ・クロダイとの違い

キビレとチヌの違いは体表の色合いです。
チヌがクロダイの名の通り全体的に黒っぽいのに比べ、キビレは白っぽく、最大の特徴であるヒレは黄色掛かっています。

ところが個体により黄色の発色が薄いものもあります。
そういう場合は側線上背びれにかけての鱗の枚数を数えるのが確実です。
チヌが5.5枚でキビレは3.5枚と、鱗が大きい方がキビレです。

ヘダイとの違い

ヘダイもまたチヌ同様にキビレと似ていて間違えやすい魚ですが、違いはキビレと比べて口先が丸く、真鯛に似たフォルムをしています。
また上述の鱗チェックがヘダイにも有効で、こちらもキビレより小さな鱗をしています。

キビレの生息地

キビレの生息地は、日本では関東以南の内湾、河口域とされます。
チヌよりもさらに汽水域を好み、日本有数の汽水湖である浜名湖は年中キビレを狙えるフィールドとして有名です。
また瀬戸内海の河川も多くの生息数をストックしており、特に大都市大阪の市内を流れる淀川河口付近などには多くのチニングファンが集まります。

大きさは最大どれくらい?

ときに50cmを超え「トシナシ」の別名を与えられるチヌに比べ、キビレは若干小ぶりな魚で、大型でも40cm程度と言われます。

とはいえどの世界にも規格外は存在するもので、JGFA(ジャパンゲームフィッシュ協会)認定記録には2kg超え51cmの記録もあります。
是非挑戦してみたいですね。

キビレの値段・相場価格

キロ単価での場合、キビレの相場はおおむね300円前後で、意外にチヌよりも安価のようです。
一般の知名度の低さも要因のひとつかもしれませんが、美味しいうえに手に取りやすいというのはうれしいですね。

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キビレ(キチヌ)を使った料理・食べ方

出典:写真AC

キビレはチヌよりも安価なのに大変美味しい魚です。
ここではキビレの食味について詳しく説明いたします。

どんな味がするの?臭いって本当?

チヌは独特の磯の香りがして苦手・・・という方は多いかもしれません。
キビレはその点磯臭さが苦手な方も安心して食べることができます。

血抜きなど最低限の下処理をしておくと大変きれいな白身で、真鯛にも負けないほどほんのり甘味のする上品な味です。

栄養素・カロリー

キビレのカロリーは100gあたり150kcal程度です。
栄養素としてはビタミンB12やビタミンDが多いので、貧血症状の改善や骨の強化などに効能があります。

旬な時期・季節

真鯛やチヌは「のっこみ」で知られるように春から初夏にかけて旬を迎えますが、キビレの場合は少し違い、産卵が秋のため夏に旬を迎えます

おすすめ人気のレシピ・調理方法

安くておいしいキビレを入手したら是非腕によりをかけて調理していただきたいものです。
ここではその調理法、食べ方をいくつか紹介したいと思います。

刺身

見た目は真鯛に似て美しく、味も美味しいキビレの刺身にまずは挑戦してみましょう。
どんな魚にも言えることですが、アニサキスなどの寄生虫には注意しましょう。
じっくり観察すると見つけることができます。

煮付け

もちろん普通に煮付けても美味しいのですが、たまには一風変わった煮付けにも挑戦してみませんか?

下処理として霜降り(湯引き)を行うとさらに臭みが抜けて美味しくなりますよ。

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「美味☆キビレ(白身魚)のマース煮(塩煮)」の作り方。話題入☆沖縄で人気の魚の塩煮付け☆出汁と塩で魚本来の旨味を味わえ色...

塩焼き

鯛類定番の塩焼きです。
まずは鱗・内臓を取り、腹の中をよく洗います。
このとき霜降り処理を行うとより美味しくなります

次に火の通りがよくなるよう、いくつか切れ目を入れたのち、表面と腹の中に塩を振ります。
30分程度寝かしておくと水分が出てくるので、拭き取った後グリルで焼きましょう。

ムニエル

お子様がいらっしゃるならムニエルが一番人気間違いなしです。
普段魚料理が苦手で食べさせるのに苦労しているというお母さまは是非試してください。

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キビレを楽しめる人気のお店・レストラン

キビレを調理して提供してくれるお店・レストランは残念ながら多くはありません。
しかし各地の卸売市場にて目にすることは難しくはないようです。

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キビレ(キチヌ)におすすめの釣り方・仕掛け・タックル

出典:写真AC

チニング・ブリームゲームという言葉を最近よく耳にする方も多いでしょう。
どちらも鯛類、主にチヌ・キビレをルアーで釣ることを指した言葉です。

湾奥や河口部で楽しめることから移動に手間がかからず、釣り味も刺激的で近年人気急上昇のチニングをメインにタックルなどいくつか紹介いたします。

キビレ釣りにおすすめの釣竿・ロッド

それではまずはキビレ釣りにおすすめのロッドから紹介します。

Major Craft(メジャークラフト)

【メジャークラフト】トリプルクロス クロダイチューブラーモデル TCX-T782ML

比較的お手頃な価格でしっかりした作りが好評のメジャークラフトから、初心者向け入門ロッドで飽き足らなくなった方にお勧めです。

キビレ釣りにおすすめのリール

次にキビレ釣りにおすすめのリールを紹介します。

ダイワ(DAIWA)

【ダイワ】スピニングリール 18 カルディア LT

このクラスならば性能は必要十分、独自のマグシールド技術がメンテナンス性を飛躍的に向上させています。
軽量ルアーをメインで使用するならばひとつ番手を落とすとよいでしょう。

キビレ釣りにおすすめのルアー・ワーム

キビレ釣りに使用するルアーは非常に多岐にわたりますが、ここで一部を紹介します。

ダイワ(DAIWA)

【ダイワ】クランク ベイト ピーナッツII

巻き抵抗により急速潜航し、海底をつつくようにアクションします。
キビレへの誘いももちろんですが、地形の把握にも役立ちます。

シマノ(SHIMANO)

【シマノ】ブレニアス ネガカリノタテ

根がかりしにくい構造になっているため、海底をズル引きして誘うことができます。
ロッドやリール操作になれない初心者でも簡単に操作できますよ。

キビレ釣りにおすすめの釣り餌

チニング以外の釣り方にはなりますが、生き餌も紹介します。

【マルキュー】生イキくん ネオハード ツインパック

落とし込み釣りにはイソメやカニ、オキアミなどもを使用します。
レパートリーのひとつにいかがでしょうか。

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キビレの締め方・捌き方

出典:写真AC

キビレが釣れた際、その締め方と捌き方は美味しくいただくために大変重要です。
キビレはクセの強い魚ではありませんが、湾奥や河口部で釣れる魚独特の匂いもしっかりとした処理により気にならなくなります。
釣りに行く前に予習しておきましょう。

キビレの締め方

しっかり血抜きをしたあと、さらにステップアップを望むなら神経締めというものがあります。
手返し良く行うには慣れも必要ですが、初めてでもなんとかなります。
まずは挑戦してみましょう。

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キビレの捌き方(さばき方)・切り方

家に持って帰ったらいよいよ捌きます。
背びれなどでケガをしないように気を付けながら、できる限り内臓を傷つけないよう取り出すことが美味しくいただくコツです。

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キビレ(キチヌ)の基本情報まとめ

出典:写真AC

いかがでしたでしょうか?

今回、釣りラボでは、「キビレってどんな魚?チヌとの違い・人気レシピ・釣り方・さばき方を解説!」というテーマに沿って、

  • キビレ(キチヌ)とは?その特徴・生態をご紹介
  • キビレ(キチヌ)を使った料理・食べ方
  • キビレ(キチヌ)におすすめの釣り方・仕掛け・タックル
  • キビレの締め方・捌き方

といったことをご紹介してきました。

他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

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監修者:釣りラボ編集部

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