【人気のペットをご紹介】今回、釣りラボでは、トビハゼの特徴、生態、呼び名、生息地、値段相場を解説した上で、トビハゼの飼育方法、注意点などを徹底的にご紹介します。
トビハゼとは?その特徴・生態をご紹介
トビハゼはスズキ目ハゼ亜目ハゼ科オキスデルシス亜科トビハゼ属に分類される魚です。
魚類ですが、干潟の上を這いずり回る魚で有名です。
干潟では這いずり回るだけでなく、尾びれを使ってジャンプすることができます。
体長は約10cmほどで、側扁しており細長い魚です。
特徴的な眼球は上に突き出ており、左右共にくっついており、広く場所を見渡すことができます。
体は灰色で横縞に見える大きな黒色の斑点や、小さな白色の斑点があります。
トビハゼは海水と淡水が混ざり合った汽水域の干潟や泥上に生息していますが、これはトビハゼが皮膚呼吸をできるためです。
生息場所の干潟が埋め立てられたことによって生息数が減少し、今では環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されています。
NHKのEテレで平日に放送されている「0655」と「2355」で放送されている「今日のトビー」にでてくるトビーはトビハゼです。
近年ではそのかわいさからペットとしての人気も高く、自宅で飼育する人も増えています。
トビハゼの呼び方
ここではトビハゼの漢字名、別名、英語名、学名を紹介します。
漢字名
「跳鯊」と書くことが多いです。
漢字の通り、ぴょんぴょんと跳ねる姿から付けられました。
別称・別名
高知では「ピョンピョンハゼ」、九州地方では「ネコムツ」、熊本県では「ムツゴロ」と呼ばれることがあります。
英語・外国名
英語では、「Mudskipper」と呼ばれています。
泥の上(Mud)を飛び跳ねる(skipper)ところからです。
学名
学名は「Periophthalmus modestus」です。
1842年にCantorによって登録されました。
トビハゼの生息地
トビハゼは日本・朝鮮半島・中国・台湾に生息しています。
日本では東京湾から南の各地で見ることができます。
東京の「葛西臨海水族園」や新潟県の「寺泊水族博物館」で展示されています。
特に葛西臨海水族園は、2004年に日本動物園水族館協会が規定するトビハゼの繁殖賞を受賞しています。
水族館では冬でも冬眠しないように水温調整している場合があるので、冬でも出会うことができます。
トビハゼの種類
トビハゼには日本産のものと外国から輸入されてくるものがあります。
日本産のものは「トビハゼ」「ミナミトビハゼ」があります。
外国産のものは「マッドスキッパー」「ジャイアントマッドスキッパー」「ブルースポットマッドスキッパー」「ベトナムマッドスキッパー」があります。
外国産のものは大型になりやすく、飼育が難しい種類も多いようです。
ムツゴロウとの違い
トビハゼとムツゴロウは共に干潟に生息する、とても似た種類です。
どちらも水陸両生魚であり陸上で生活することができます。
見た目としての一番の違いは、大きさです。
トビハゼは約10cm程度ですが、ムツゴロウはその倍の20cmほどに成長します。
ムツゴロウは表面に白か青い斑点がありますが、トビハゼにはありません。
そして、ムツゴロウのほうがヒレが大きいことが多いです。
また、トビハゼはカニやゴカイを食べる肉食性ですが、ムツゴロウは藻類を主食としてる草食性です。
陸上でも生活できる?皮膚呼吸するって本当?
トビハゼは皮膚呼吸ができるため、陸上でも生活することができます。
エラ呼吸をする魚類は、代謝によって発生するアンモニアを呼吸によって放出します。
アンモニアは体内に蓄積されると脳障害を起こすため、エラ呼吸をする魚は陸上で生活ができません。
しかしトビハゼはアンモニアをアミノ酸に変える事ができるため、陸上での活動をすることができます。
皮膚が乾燥してしまうと呼吸ができないため、泥の上に転がって体を乾燥から守ります。
体表に刃毛細血管網が走っているため、ここで酸素を取り入れることができます。
トビハゼの値段・相場価格
トビハゼはショップで1匹1000円前後で販売されています。
海外産のジャイアントマッドスキッパーなどは3000円以上の値段になることもあるようです。
トビハゼの飼育方法・飼い方
ここでは本題であるトビハゼの飼育方法や飼い方を紹介します。
飼育時に必要なもの
トビハゼを飼育するためには、「水槽」「水温計」「カルキ抜き薬」「人工海水の素」「泥や砂利」「流木や石」が必要となります。
トビハゼは跳ねることと、自分のテリトリーを持ちたがるため、20〜30cm程度の水槽があると良いでしょう。
2匹育てる場合は30~45cmの水槽が目安です。
それ以上の数を飼育する場合はもっと大きな水槽を購入するか、水槽を分けましょう。
生息地が汽水のため、カルキ抜き薬と人工海水の素は必須です。
水温は22~28℃が適温ですので冬場はヒーターなどがあるとよいでしょう。
しかし水温が高くなると水が蒸発して、水中の塩分濃度が濃くなってしまいトビハゼが生活しにくい環境になってしまいます。
そのため、水を足すときは海水ではなく淡水を足してください。
餌は何が良い?
トビハゼは肉食のため、アカムシやクリルが良いでしょう。
人工飼料でも問題はありませんが、個体によっては好まないこともあるようです。
人工飼料を使用するときはアカムシと混ぜたりして食べ具合を確認してください。
1日に1~2回餌を与えます。
餌の量が多いと食べきれず水質の悪化につながるため、食べられる量を見極めてあげましょう。
餌は陸地に置いておくとトビハゼは食べやすくなります。
トビハゼ飼育時の注意点
トビハゼは普通の魚とは違うため、飼育時の注意点が2点あります。
水槽のフタは必ずしめる
トビハゼは尾びれで高くまでで飛び跳ねることができます。
そのため水槽から飛び出してしまう事故が多く発生しています。
水槽のフタは必ずしめましょう。
陸地を必ず用意する
トビハゼはずっと水の中で生活する魚ではありません。
皮膚呼吸ができる魚であり、陸地を用意する必要があります。
そのため、水槽の水深は10cmが望ましいです。
陸地では転がって体をキレイにしたり、乾燥したからだを湿らせたりするため、陸地の広さも重要になります。
2匹一緒の水槽で飼育する場合は縄張り争いで喧嘩してしまうこともあるので、広めに作っておきましょう。
陸地に使用する砂はサンゴ砂にすると水がアルカリ性に保たれ、トビハゼにとって過ごしやすい環境に近づきます。
流木や石なども設置すると良いでしょう。
飼育に費用はどれくらいかかる?
飼育費用としては、海水の素や餌代として月2000円程度かかります。
水の交換頻度や、餌やりの回数・量によって差は出てきやすいです。
トビハゼの寿命はどれくらい?
トビハゼの寿命は約1~3年程度です。
飼育する場合はその環境に左右されるところが大きく、水質や餌により様々です。
トビハゼの基本情報まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「【可愛いペット】トビハゼの飼育方法を徹底解説!生態・陸上での呼吸方法も」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。