マゴチは船上からもサーフからも釣りを楽しめる人気のターゲットです。今回、釣りラボでは、釣りにおすすめの時期や時間帯から、仕掛けやタックル、釣り方のコツ、日本各地のおすすめの釣り場まで、初心者にもわかりやすくご紹介します。
そもそもマゴチとはどんな魚?
マゴチは、カサゴ目コチ亜目コチ科に分類される魚で、北海道を除く全国の沿岸の水深30m以下の砂泥底に広く分布している大型の肉食魚です。
大変美味な魚で、沿岸でも大型個体が多いこと、ヒラメと生息域が似ていることなどから、サーフショアジギングの対象魚としても人気です。
マゴチ釣りにおすすめの時期・時間帯
マゴチ釣りは通年可能ですが、ショアからでも釣りやすいのは夏となります。
時間帯は、朝夕の間詰め時はもちろんですが、日中でも釣果があまり変わらないのがマゴチ釣りの特徴です。
マゴチ釣りの時期・シーズン
マゴチは5月頃から秋にかけてはショアから狙える場所まで接岸し、水温が下がる冬から春にかけても、あまり深いところには落ちず、水深30m程度の沖で過ごしています。
一年中釣れる魚ですが、一番のおすすめは盛夏です。
盛夏の日中、うだるような日差しと暑さのもと、浅場で釣れるマゴチは「照りゴチ」と呼び、数もサイズも食味も良好な、東京湾の夏を代表する魚として知られています。
マゴチ釣りに適した時間帯・天気
マゴチは朝夕の間詰め時はもちろんですが、昼間でも釣果はあまり変わらない魚です。
オフショア釣りでも日中の船がほとんどです。
マゴチは夜でも釣れる
マゴチは夜でも釣れます。
ポイントは、常夜灯の周りや、月明かりのある時間帯を狙うことです。
常夜灯の周囲は、光に集まる性質のあるプランクトンが多くいて、それを捕食するベイトも集まってきます。
夜釣りは数は多くありませんが、大物が釣れるチャンスです。
雨の日の方が釣れるって本当?
マゴチは、曇りや雨の日に良く釣れると言われますが、本当なのでしょうか?
諸説あるようですが、あまり神経質にならなくても良いでしょう。
強いて言えば、雨の日は、ベイトフィッシュの天敵である鳥が少ないため、ベイトが溜まる時間が長いため、釣れやすいということはあるかも知れません。
また、雨の日は、増水した河川からの水の流入で潮が濁ることがあります。
強い濁りの場合は極端に釣りが難しくなりますが、少しの濁り程度であれば、魚の警戒が緩み、良い方向になることもあります。
マゴチ釣りにおすすめの場所・ポイント
マゴチ釣りは、ショアからでもオフショアでも、さまざまな場所で可能です。
以下、さまざまな場所でマゴチ釣りをする際のおすすめのポイントについて紹介します。
おすすめの場所1:おかっぱり
マゴチはショアからでも十分釣れる魚です。
足場の良い防波堤、水深のある漁港、サーフなどで投げ釣りでもルアーでも、マゴチ釣りができます。
船道のかけあがりなどのポイントを重点的に攻めましょう。
おすすめの場所2:船上
ボートなどで少し沖に出ると、格段に釣りやすくなります。
オフショアのバーチカルな釣りは、リフトアンドフォールが中心となります。
サーフからのショアジギングよりは釣りやすいですよ。
初心者におすすめなのは?
マゴチ釣り初心者には、オフショアの船釣りをおすすめします。
できればルアー釣りよりも、活魚の泳がせ釣りの方が手っ取り早くマゴチを釣ることができます。
マゴチ釣りの仕掛け・釣り方
ここからは、マゴチ釣りの仕掛けや釣り方について、ルアー釣りと餌釣りに分けて説明します。
マゴチの釣り方1:ルアー
まずはルアー釣りです。
ハードルアー、ソフトルアーどちらでも釣れますが、ボトムに確実に落とせるルアーが必須です。
メタルジグ、シンキングミノー、ジグヘッドリグなどを使い、ボトムから50cm以下のレンジをリフトアンドフォールで攻略します。
ルアー釣りのタックル
マゴチのルアー釣りに必要なタックルを紹介します。
ルアーでの釣り方のコツ
マゴチのルアー釣りのコツは、白波が立っている場所、離岸流が発生している場所など、潮や地形が変化している場所を如何に見つけるかがポイントになります。
河口部は特に離岸流が出来やすいので、重点的に探りましょう。
マゴチの釣り方2:餌(エサ)
マゴチの餌釣りは、ルアーよりも確実性が高い釣りで、特に船からの釣りは初心者にもおすすめです。
ハゼ釣りやキス釣りをしていて、マゴチがかかることもあります。
サイマキという、クルマエビの若い個体を使うサイマキ釣りもマゴチには向いています。
アジやイワシなどの活魚を使った泳がせ釣りなら、マゴチの他、ヒラメや青物など、さまざまなフィッシュイーターが釣れます。
餌釣りのタックル
マゴチの餌釣り用の道具を紹介します。
餌での釣り方のコツ
マゴチの餌釣りのコツは、「早アワセ禁物」です。
比較的アタリは明確に出る魚ではありますが、マゴチは捕食があまり上手ではないため、エサを食わせる時間をとってやった方がヒット率が上がります。
また、ガッチリ針掛かりさせるため、アワセは大きくシャクりましょう。
マゴチ独特の、首を大きく振り、抵抗する引きは非常に快感です。
釣ったマゴチの保存方法
釣ったマゴチはなるべく早く締めて、美味しくいただきましょう。
サーフで釣れた場合は、大きめのビニール袋にマゴチを入れて、砂に埋めておく方法もあります。
必ず活け締めし、血抜きをして、できるだけ早くクーラーボックスに収納しましょう。
マゴチ釣りにおすすめの釣り場
最後に、全国のマゴチ釣りスポットを紹介します。
東北地方
東北地方は、宮城県南部の仙台湾が有名です。
仙台から亘理にかけての仙南サーフ、福島県いわき市の合磯海岸、いわきサンマリーナ、新地町の釣師浜港などがおすすめです。
関東地方
関東は東京湾をはじめとして、マゴチ釣りのメッカです。
神奈川県・藤沢市〜平塚市にかけての湘南サーフ、大磯町〜小田原市にかけての西湘サーフはマゴチ釣りの聖地です。
千葉県の外房エリア、茨城県の九十九里海岸も全域がポイントです。
中部地方
中部地方は、愛知県の三河湾、伊勢湾一帯、新舞子マリンパークや名古屋港海釣り公園、三重県の白子港、富須原港、福井県の若狭湾一帯、シーパーク丹生、静岡県の駿河湾一帯は全域急深のサーフで、マゴチの他、ヒラメ釣りも盛んです。
関西地方
関西地方は和歌山県の南紀・太田川河口、和歌川河口など、兵庫県は佐津川河口、江井ヶ島など、京都は若狭湾の舞鶴を筆頭に、竜宮浜海水浴場や小橋港など、大阪は非常にポイントが少ないですが、泉南地区の谷川港はマゴチポイントです。
中国・四国地方
中国・四国地方は、ポイントが豊富です。
広島の忠海サーフ、横山海岸、山口は下関市、周南市、光市、下松市など、マゴチの宝庫です。
四国も全域、マゴチの好ポイントです。
九州地方
九州は、福岡の遠賀川河口、大根川河口、汐入川河口、長崎の新長崎港、為石漁港、大分の国東半島一帯、鹿児島は吹上浜、指宿サーフ、枕崎港などが有名です。
マゴチの釣り方のまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「マゴチの釣り方を覚えよう!釣れる時期や場所・仕掛け・道具も紹介!」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。