電車結びは、PEラインとリーダーの結束方法としてよく使われますが、その強度はどれくらいなのでしょうか?今回、釣りラボでは、電車結びのやり方から、メリット・デメリット、強度に関する考察まで幅広く電車結びに関してご紹介します。ぜひご覧ください。
電車結びとは?
電車結びとは、2本の異なるPEライン同士やリーダー、仕掛けなどをつなぎ合わせる結び方のことです。
もちろん、PE素材だけでなく、ナイロン素材同士の結び方としても使われることがあります。
簡単で素早く結ぶことのできる結び方で、主に海でのライトな釣りの時に用いられることが多く、基本的な結び方として知られています。
電車結びのメリット・デメリット
電車結びは、初心者がまず覚えるべきと言われる結び方です。
初心者がまず覚えるべきと言われるだけあり、結ぶのが簡単であることや、結ぶために別の器具がいらないといった手軽さが電車結びのメリットとされています。
その一方で結び目のコブが大きく、飛距離が落ちることや、強度が他の結び方に劣るといったデメリットもあります。
メリット:初心者でも簡単で覚えやすい
一番大きなメリットとしてあげられるのは、やはり簡単で覚えやすいことです。
非常に単純な結び方となっており、覚えてしまえば1分もかからずにできてしまいます。
また風が強い日や海上、暗い場所でも素早く結べるため、時合いを逃がすリスクも少なくなります!
デメリット:強度が少し弱い
デメリットとして一番にあげられるのが、強度が他のFGノットなどと比べると劣ってしまうことです。
しかし、強度に関して充分だと言う意見も多くあるので、後ほど詳しく説明したいと思います。
また、ガイド抜けがそれほど良くないので、飛距離が伸びにくいのもデメリットの一つです。
電車結びはマスクの紐にも使われた?
2020年4月16日に発令された緊急事態宣言以後、国内でマスクの需要が急激に増加し、マスクが日本全国で不足するという事態が起きました。
この際、マスクがないと外出もままならないということで、自作マスクを作る人が増加しました。
電車結びは、そんなマスクの紐やゴムの結び方としても活躍・注目されました。
電車結びのやり方(動画付き)
それでは実際に電車結びを結ぶ方法をご紹介します。
もしこの手順でわからない場合は、簡単に説明されている動画があるので参考にしてみてください。
また、改良版の電車結びとして「ダブル電車結び」と呼ばれる結び方もあります。
こちらの結び方は、電車結びのデメリットである強度の弱さを補うことができます。
ただし、ダブルにするとうまく結ぶ難易度が一気に上がるので、もし結びの強度を強化したいのであれば、他のノットを覚えた方が良いです。
電車結びの強度について
電車結びは他の結び方より強度が落ちると言われることが多いです。
しかし、その強度の弱さは決して使い物にならないレベルではありません。
ショアからの釣りや、ライトソルトゲームを行う際は、よほどの大物がかからない限り切れることはほとんどありません。
実際に、電車結びでラインやリーダーが切れてしまうのは、根掛かりが起こってしまったケースが多いです。
やはり、FGノットやSCノットといった結び方に比べると強度は劣ってしまうので、くれぐれも根掛かりには注意が必要です。
しかし、初心者であれば、根掛かりの時にある程度の力で切れる方が竿に大きなダメージを加えなくて済んだり、手で掴もうとして手をラインで切ってしまう心配もないので安心と言う意見もあります。
では、ここから具体的な強度面での疑問について書いていきます。
すっぽ抜けることはある?
釣りをしている際に、電車結びがすっぽ抜けるということはほとんどありません。
しかし、結び目を締める際に勢いよくやりすぎると摩擦熱によってラインやリーダーが傷んでしまう可能性があり、簡単に切れたり抜けたりする可能性があります。
対策としては、結び目を締める時に水で少しラインを湿らせてからゆっくりと締めていくようにすることが挙げられます。
また、結び目同士を連結させるまで力一杯締め過ぎず、仮結びにしておき、最後にしっかりと締め直すことでも摩擦が軽減され切れにくくなります。
エギング・シーバス釣りであれば問題ない
エギングやシーバス釣りを行う際は、電車結びで全く問題ないと思います。
実際にエギングでは2キロ後半から3キロに迫るイカを釣り上げたと言う報告も数多くあります。
また、シーバスであっても、電車結びは釣り上げる分には十分な強度を発揮し、切れてしまったり、抜けてしまう心配はほとんど必要ありません。
タイラバ・ジギングも電車結びで大丈夫?
電車結びでタイラバやジギングを行うことに関しては、賛否両論あります。
タイラバやジギングをしている時に思いがけない大物がかかった時に切れてしまうことがあるため、大物がかかったら切れても仕方がないと割り切れるかがポイントになりそうです。
大物がかからない限りは、強度面では十分な力を発揮できるといえます。
また、一回切られてしまっても比較的リカバリーが早くできるので、一度切られてしまった後などに利用するのも有効です。
巻き回数によって強度は変化する?
電車結びの際の巻回数での強度の変化ですが、ある一定以上では効果が見られないことがわかっています。
そして、強度が一番強いとされている巻き回数は5回です。
巻き込み回数が5回未満だと締め込みは楽ですが、単純に強度が弱いです。
しかし、その一方で6回以上巻きつけると締め込みが硬くなりスムーズに締め込むことができなくなってしまいます。
また、多く巻きつければつけるほど、結び目も大きくなりトラブルの原因となりやすくなってしまいます。
これらの丁度良いあんばいが、巻き回数5回であり、一番強度が強いとされています。
より簡単で強度の強い結び方はある?
電車結びより簡単かつ強度の強い結び方はあるのでしょうか?
電車結びに変わる、より簡単でより強度の強い結び方としてあげられるのは、ファイヤーノットです。
ファイヤーノットも覚えてしまえば覚えてしまえば電車結びと変わらず1分前後で結べます。
そして強度は約10%程度ですが強いです。
つまり、電車結びと同等程度の難易度であるにも関わらず強度が強く、上位互換だとされることも多いです。
また、電車結びの強度を上げるため、ダブル電車結びというものもあります。
これは先端を折り返し、二重にラインをしてから電車結びを行うというものです。
こちらも通常の電車結びより強度が上がるため、試してみるといいかもしれません。
なお、同じく初心者向けの結び方としてはダブルユニノットなどを挙げることができます。
電車結びについてまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「電車結びの強度は弱い?簡単で強いラインの結び方をご紹介【初心者必見】」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。