ファイヤーノットの強度はどれくらい?簡単で強い結び方をご紹介

ファイヤーノットは、短い時間でPEラインとリーダーを結べる方法として人気があります。今回、釣りラボでは、ファイヤーノットのメリット、やり方(ハーフヒッチ・エンドノット)から、強度に関する考察まで幅広く解説します。ぜひご覧ください。

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ファイヤーノットとは?

ファイヤーノットとは、元々はバークレイ社が販売しているファイヤーライン用に考案されたノットです。
ファイヤーラインとは、PEラインと同じ素材ながらPEラインとは異なった性能を持っているというラインです。
PEラインのように編んで作られていないので、強度と感度がPEラインよりも高く、劣化しにくいというメリットがあります。

ファイヤーノットのために考案されたファイヤーノットではありますが、もちろん通常のPEラインにも使用できます。
素早く簡単に結ぶことができるノットなので、覚えておいて損はありません。

ファイヤーノットはPEラインとリーダーの結束方法

PEラインを使う際には、ショックリーダーが必須です。
PEラインは耐久性が高く伸びにくい便利なラインですが、根ズレに弱いという弱点があるからです。
PEラインとリーダーを結束するための方法は多数あり、ファイヤーノットはその中のひとつとして用いられています。

ファイヤーノットのメリット

ファイヤーノットのメリットについて確認しましょう。

素早く結ぶことができる

ファイヤーノットは、素早く結ぶことができるノットです。
何度か練習が必要ですが、慣れれば1分程度で完成します。
編み込む工程のあるノットと比べると格段に早く、ナブラなど時合のタイミングを逃すこともありません。

簡単な結び方である

ファイヤーノットは、簡単な結び方であるというメリットもあります。
手順が簡単なので失敗もなく、揺れる船の上や強風の現場でも結ぶことができます

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ファイヤーノットのやり方(動画付き)

まず、ファイヤーノットのやり方について解説します。

  1. リーダーを折り返し、輪の下からPEラインを通す
  2. リーダー2本をPEラインで7、8回程度巻いていく
  3. 先ほど巻いたPEラインと交差するように、逆側から7、8回程度PEラインを巻いていく
  4. PEラインの端糸を、リーダーの輪に通す
  5. 形を整えながら、リーダーとPEラインを左右に引いて締め込む
  6. 糸の端をカットして完成

形がある程度整ってから湿らせて、更にゆっくりと締め込んでいくと強度が増します
巻きつける回数を増やしても強度が高まるわけではありませんので、多くても10回程度にしておくことをおすすめします。

こちらは、ファイヤーノットのやり方を説明している動画です。
参考にして、慣れるまで練習すると現場でもスムーズに結束できるでしょう。

ハーフヒッチのやり方

ハーフヒッチとは、輪の中に一度糸を通して結ぶひとつ結びのことです。
ノットの仮止めや補強に使われますが、ファイヤーノットでは出番がありません

エンドノットのやり方

エンドノットとは、ノットの緩みや抜けを防ぐために行う仕上げで、輪の中に複数回糸を通して結びます。
ファイヤーノットは抜けにくいため、基本的にはエンドノットも不要です。
強度を高めておきたい場合は、最後にエンドノットを入れても構いませんが、しなくても問題ありません。

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ファイヤーノットの強度について

出典:写真AC

続いて、ファイヤーノットの強度について押さえておきましょう。

すっぽ抜けることはある?

ファイヤーノットは、すっぽ抜けることは滅多にありません
負荷がかかった時は、抜けるよりラインが切れてしまいます
エンドノットが不要というのは、そのためです。

電車結び・FGノット・SCノットと強度を比較

早くて簡単なファイヤーノットですが、他のノットと比較して強度はどの程度でしょうか。
ポピュラーなノットと比較し、それぞれの特徴と併せてチェックしていきましょう。

電車結びと強度を比較

電車結びは、ファイヤーノット同様に早く簡単なノットとして人気があります。
強度はそこそこで、ファイヤーノットの方がやや強度が高い程度です。

FGノットと強度を比較

FGノットは、編み込み系ノットならではの強度の高さと、編み方の難しさが特徴です。
本来であれば、ファイヤーノットよりもFGノットの方が格段に強度が高いノットです。
しかし、先ほど紹介した洗濯バサミを使う方法であれば、FGノットにやや劣るレベルまで強度を上げることができます。

SCノットと強度を比較

SCノットは非常に強度の高いノットですが、細い糸だとすっぽ抜けやすいという弱点もあります。
SCノットは重いルアーを飛ばしたり、船からのジギングで大物とファイトするようなシチュエーションには最適です。
細いラインを使うライトゲームにおいては、ファイヤーノットの方が向いています

エギング・シーバスは大丈夫?

ファイヤーノットは結び目が小さいため、ルアーフィッシングに向いています
そのため、エギングやシーバス釣りには最適なノットです。

タイラバ・ジギング・青物釣りにも対応している?

ファイヤーノットは、あまり強度が高いノットではありません。
タイラバや中程度の魚をターゲットにしたショアジギングであれば、対応可能です。

しかし、大型青物を狙うような釣りには、耐えることができません
また、ファイヤーノットは使用するラインが太いと、処理したラインの端がガイドに引っかかってしまう可能性もあります。
青物をターゲットにする場合は、アジング程度にしておきましょう。

より簡単で強度の強い結び方はある?

ノットには様々なものがあり、基本的に複雑な編み方をするものほど結束強度が高い傾向にあります。
FGノットやSCノット、PRノットなどは、ファイヤーノットよりも強度が高く人気のノットです。
しかし、時間がかかる面倒な結び方であったり、結束に道具が必要だったり、細いラインが苦手だったりといったデメリットとも呼べる側面があります。

行う釣りのスタイルに合わせ、使用するラインの太さや必要な強度、結束の簡単さなどを比較して、ノットを選択するのがベストと言えます。

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ファイヤーノットのまとめ

出典:写真AC

いかがでしたでしょうか?

今回、釣りラボでは、「ファイヤーノットの強度はどれくらい?簡単で強い結び方をご紹介」というテーマに沿って、

  • ファイヤーノットとは?
  • ファイヤーノットのやり方(動画付き)
  • ファイヤーノットの強度について

といったことをご紹介してきました。

他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

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監修者:釣りラボ編集部

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