PRノットは、ジギングの際のPEラインとショックリーダーの結束方法として人気があります。今回、釣りラボでは、そんなPRノットのやり方から、おすすめのノッター・ボビン、PRノットのメリット・デメリット、強度に関する考察まで幅広く解説します。
PRノットとは?

PRノットとは、正式にはパックラットノットというライン結束方法です。
ボビンノッターなどのノットアシストツールを使って結束する強度の高いノットで、オフショアで大物をターゲットとする釣りには必須と言えます。
ジギングで大物を釣り上げたい場合は、結べるようになっておきましょう。
PEラインとリーダーの結束方法
PEラインは、引っ張られてもほとんど伸びず、大物がヒットしても負荷に耐えられる耐久力を持っています。
大物とやり取りをするジギングには最適のラインですが、摩擦や傷に弱いという欠点があります。
魚の歯や根ズレでラインが切れてしまわないように、ショックリーダーが必要です。
今回紹介するPRノットは、PEラインとリーダーの結び方の中でも特に高い強度を持つノットです。
太いリーダーに適しており、マグロなどの大物ともファイトできる最強ノットと言われています。
PRノットのメリット・デメリット
PRノットのメリットとデメリットについて、確認しておきましょう。
PRノットのメリット
まずはPRノットのメリットを紹介します。
非常に強度が強い
PRノットは、非常に強度が強い結束方法です。
その強度は安定しており、ほぼ100%とも言われています。
専用器具を使うのでムラなく結束できる
PRノットは、ボビンノッターという専用器具を使って結束します。
ムラがなく均一なノットが組めるので、結果として強度が高まります。
ボビンノッターはラインの太さによって適したものが異なるため、使いたいラインに合わせて選びましょう。
PRノットのデメリット
続いて、PRノットのデメリットを紹介します。
専用道具を用意する必要がある
先ほども説明したように、PRノットはボビンノッターという専用器具を使って結束します。
だからこそ高い強度があるのですが、わざわざ専用器具を購入しなければならないというハードルの高さは否めません。
また、現場でスピーディーに組まなければならないようなシチュエーションには不向きです。
結束部分が長くキャスティングが難しい
PRノットは、結束部分が長くキャスティングが難しいという特徴があります。
結束部分が固いこともあり、ガイド通りが悪いからです。
仕掛けを遠投するタイプの釣りではなく、ジギングなど仕掛けを垂直に落とすスタイルの釣りに適しています。
FGノットとの使い分けはどうしたら良い?
強度があり使用者の多いノットとして、FGノットが挙げられます。
PRノットとFGノットは、どのように使い分けるのがベストでしょうか。
FGノットは、ボビンノッターなどの器具が不要なので、編み方さえマスターしていれば現場でも結束できます。
また、PRノットと比べてFGノットの結束部分は小さいので、キャスティングが必要な釣りに向いています。
事前に準備ができ、垂直に仕掛けを落とすスタイルの釣り方の場合はPRノット、現場で結束するシチュエーションや、キャスト時のガイド通りを重視する場合はFGノットと使い分けましょう。
PRノットのやり方(動画付き)

PRノットのやり方について、説明します。
PRノットの手順は以下の通りです。
ラインにテンションがかかっていないと緩んでしまうので、しっかり調節しながら巻きつけるのがコツです。
文章だけではわかりにくいので、動画を参考にして結んでみましょう。
PRノット作成におすすめのノッター・ボビン
PRノット作成におすすめの、ノッター・ボビンを紹介します。
【シマノ】ボビンワインダーヘビータイプ TH-202N
簡単に結べるPRノット
こちらは、PEライン1.5号〜8.0号に対応しているボビンです。
不器用でも船の上でも簡単にPRノットが組める使いやすさが魅力です。
0.3〜3.0号のPEラインに対応しているライトタイプや、カラーバリエーションもあるので、好みで選びましょう。
こんな人におすすめ
- PEラインによる釣りによく使う方
- PRノットの結び方が不器用な方
【ワタチャンプ】ボビンワインダー
扱いやすいPEライン結束器
こちらのボビンは、0.8〜8.0号までのPEラインを結束することができます。
やや大きく重いですが、値段が安くカラーバリエーションが豊富なのが嬉しい点です。
公式による使い方の解説動画がYouTubeにありますので、参考にしてください。
こんな人におすすめ
- 1つのボビンで複数のPEラインを結ぶことが多い方
- 初心者でも使いやすくお手頃価格のボビンを探している方
焼きコブは必要?
ライターなどでリーダーを炙って作る焼きコブは、すっぽ抜け防止のためにノットの仕上げに行う工程です。
万が一締め込みが緩んでしまっても焼きコブで止まるので、PRノットの場合も焼きコブを作っておくことをおすすめします。
PEラインは熱に弱いので、リーダーを炙る際にPEラインにダメージを与えないように気をつけてください。
また、コブが大きすぎるとガイドトラブルの原因になることも覚えておきましょう。
ハーフヒッチのやり方
ハーフヒッチはひと結び・止め結びとも呼ばれ、輪にラインの先端を一度通して締める結び方です。
仮止めや締め込みの際に使われることが多く、PRノットでも登場します。
ノットの補強の役割をしているので、この部分からノットが緩むことのないようにしっかりと締め込んでください。
エンドノットのやり方
エンドノットは、輪の中にラインを2回以上通して結ぶという仕上げのノットです。
すっぽ抜けやラインの緩みを防止するための、仕上げの工程に該当します。
仕上げだからといって締め込みすぎると、PEラインが傷ついてライン切れの原因になってしまうので、止めの工程ということを意識して程々の強さで結びましょう。
手巻きでPRノットは結べる?
PRノットは、基本的にはボビンノッターなどの道具を使って結束するものです。
しかし、絶対に手巻きで結べないという訳ではありません。
実際にナス型オモリを利用して手巻きで結束するアングラーもいますが、かなり練習しないと巻きにムラが出たりよれたりしてしまいます。
せっかくPRノットを組むのであれば、ボビンノッターを利用して完成度の高い結束をすることをおすすめします。
PRノットの強度について

PRノットは強度の高い結束方法ですが、具体的にどのような場面で力を発揮するノットなのか抑えておきましょう。
すっぽ抜けることはある?
PRノットは、ボビンノッターを正しく使って結束していれば、まずすっぽ抜けることはありません。
どうしても抜けてしまうという場合は、ボビンノッターにラインをセットする際に、適切なテンションをかけているか確認してみてください。
テンションがしっかりかかっていないと、ラインが緩む原因になります。
また、エンドノットや焼きコブがしっかり機能しているか、見直してみても良いでしょう。
巻き回数によって強度は変化する?長さの目安は?
PRノットは、ボビンに巻き付けたPEラインをリーダーの上に巻きつけて結束します。
ボビンノッターにPEラインを巻きつける回数は好みによって異なり、アングラーによって10回から40回程度と幅があります。
巻きつける回数が多すぎても、結束部分が冗長になりラインの無駄遣いになってしまいます。
長さは使用するPEラインによって多少変わりますが、概ね30回程度巻きつければ強度は十分です。
ターゲットやPEラインによって、実際に結束してみて、ベストな巻き回数を探ってみてください。
エギング・シーバスは大丈夫?
PRノットは、結束部分が長く硬いのでガイド通りが悪く、キャスティングに向いていません。
エギングやシーバス釣りの場合は、PRノットよりもFGノットなどがおすすめです。
タイラバ・ジギングにも対応している?
PRノットは、タイラバやジギングに適したノットです。
特にジギングについては、大物の引きに耐えられる強度の高さから、多くのアングラーに愛用されています。
太いラインに適しているので、船から大物を釣り上げたいという場合は是非PRノットを使用してみてください。
より簡単で強度の強い結び方はある?
PRノットは100%に近い強度も持っているため、より強度の強い結び方はなかなかありません。
他の結び方を覚えるのであれば、近い強度を持つSCノット(ショックアブソーブド・キャプテンノット)という結束方法をおすすめします。
FGノットのように編み込むのではなく巻きつける方法で、かつPRノットのように器具を必要としないので、習得しておいて損はありません。
PRノット同様に、ジギングなどのヘビーな釣りに向いているノットです。
簡単さを求めると、PRノットより強度が下がってしまうノットばかりです。
シチュエーションによって、ノットを使い分けられるとベストと言えます。
PRノットのまとめ

いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「PRノットの強度はどれくらい?結び方・器具の使い方・FGノットとの差を解説」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
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