アオリイカ釣りの手法として人気上昇中のティップランエギング。今回、釣りラボでは、そんなティップランエギングの釣り方テクニックやおすすめのタックルを厳選して紹介します。
ティップランエギングとは?
ティップランエギングとはボートエギングの一種で、餌木(エギ)と呼ばれる疑似餌を使用して船上から行う釣りのことです。
乗り合いの釣り船を利用するほかに、ゴムボートやカヤックを使う人もいます。
主なターゲットはアオリイカです。
ティップランエギングの特徴・魅力
ティップランエギングはその名の通り、ティップ(竿の穂先)の動きでアタリを判断できるため、経験の浅い初心者でも釣りやすいのが特徴です。
ショアフィッシングでは水深10メートル付近を狙うのに対して、沖に出て船上で行うティップランエギングでは20メートルから30メートル付近を狙います。
エギを操つるテクニックでアオリイカを釣るという、ターゲットとの駆け引きを楽しめるのが大きな魅力です。
また、釣ったイカを美味しく食べるのも楽しみの一つです。
アオリイカ釣りにおすすめの時期・時間帯
エギングでアオリイカを釣るのにおすすめの時期は、春と秋です。
3月から6月にかけて水温が15℃付近まで高くなってくると、産卵のため大きなサイズの親イカが岸の近くまで寄ってくるようになります。
そのため、大きなサイズを狙うなら春が最適です。
また、8月下旬の夏の終わりから11月頃には、卵から孵化した子イカが釣れるようになります。
9月の初旬頃はまだ小さなサイズですが、10月頃には成長してきて釣りごたえも感じられるでしょう。
たくさんの数を釣るなら秋が適しています。
冬になり水温が15度以下になると、イカは沖の水深が深いところへ移動してしまうので冬にアオリイカを釣るには沖へ出なければなりません。
ティップランエギングのテクニック・ポイント
ティップランエギングでは、
を繰り返します。
ここではそれぞれのテクニックとポイントをご紹介します。
キャスト
まず、餌木を船の真下に沈めるようにキャストします。
ラインが沈んでいく動きに注目しながら餌木が着底するのを待ちます。
ラインの動きが遅くなったら餌木が底についた合図です。
根がかりを防ぐために糸フケを素早く巻き取りましょう。
シャクリ
次に、素早く上方向にシャクリます。
回数は、3回から5回程度が良いです。
アタリを待つ
そして、ロッドの動きを静止させて穂先の動きに神経を集中させます。
この時、水中ではオカッパリとは異なり、船の動きに合わせて餌木が水平に移動している状態です。
アタリがあれば、穂先の動きに変化があるので見逃さないようにしましょう。
アタリがなければ、キャストして着底させるところから繰り返します。
ポイントは、エギが着底した瞬間を見逃さないことと、エギを水平移動させているときにエギの状態を安定させることです。
こちらのYouTube動画でティップランエギングを初心者向けに分かりやすく解説してくれています。
ティップランエギングにおすすめのタックル・道具
ここでは、ティップランエギングにおすすめのタックル・道具をご紹介します。
エギングロッド(釣竿)
各メーカーから、様々なエギング専用ロッドが販売されています。
ティップランに限らず、エギングに適したロッドは、軽くて適度なハリがあるものになります。
時期によってロッドを変えたほうがよいのですが、初心者の初めての1本には汎用性のあるロッドがおすすめです。
【メジャークラフト】2代目ソルパラ X エギング SPX
秋のティップランエギングに最適な柔らかい竿が特徴のエギングロッドです。
握りやすいグリップで、一日中使っても疲れません。
コスパが良いのも魅力です。
【ヤマガブランクス】カリスタ 86M/TZ NANO
高い反発力が魅力で、シャクリを多用するエギングには最適のモデルです。
最新の技術を採用することで、ハリがあるのにしなやかなボディを実現しています。
【テイルウォーク】SALTYSHAPE DASH L-EGING 83ML 16870
最初の1本におすすめする汎用性の高いエギングロッドです。
アタリを見逃さない感度の高い穂先と軽いボディが特徴で、ティップランエギングの初心者にも扱いやすいロッドです。
エギングリール
ティップランエギングのためのリール選びのポイントは、軽さです。
また、素早く反応しなければならないので、巻き取りの速さもポイントになります。
主に使われるのは、2500番か3000番クラスのリールです。
なお、通常スピニングリールが使われることが多いですが、中には底の取りやすさなどから、ベイトリールをメインで使う方もいます。
ここではスピニングリールをご紹介します。
【ダイワ】16 エメラルダス 2508PE-DH 2500
軽さが特徴のエギング専用リールです。
ラインのトラブルを防ぐ工夫がされており、エギング初心者にもおすすめのモデルです。
エギングリーダー
ティップランエギングには擦れにくくて伸びにくいフロロカーボン製のリーダーを使用します。
リーダーの太さは、メインで使うPEラインの約3倍の1.5~2号が適しています。
【ダイワ】エメラルダス リーダー 35m
改良により従来の製品より強度を高めた製品です。
1.5号~2.5号まで用途によって選ぶことができます。
ターゲットに警戒されないナチュラルグリーンカラーです。
エギングライン
ティップランエギングに適しているのは、細くて強度があり伸びづらいPEラインです。
時期に関係なく使えるのは0.6号です。
秋に数釣りをするなら0.4号~0.8号のラインを使用するのがよいでしょう。
春の大きいサイズのイカを狙うなら、1号以上のラインを使うのがおすすめです。
【ダイワ】UVF エメラルダス DURAセンサーX4 LD +Si2
エメラルダスシリーズのPEラインです。
0.4号~0.8号までの4種類から選べます。
10メートルごとに色分けされており、距離が簡単に分かります。
餌木・エギ(ルアー)
ティップランエギングで使用する餌木は、水深と同じ重さと覚えておくとよいでしょう。
よく使われるのは、重さが約20gほどの3.5号のエギです。
【ヤマシタ】エギ王 LIVE 3.5号 21g
ティップランエギングに適した3.5号のエギです。
豊富なカラーバリエーションが魅力です。
夜行カラーのものもあり、夜釣りにも適しています。
シンカー
シンカーとは、餌木につけるオモリのことです。
ティップランエギングでは水深の深い場所で底を取りやすくするためにシンカーを利用します。
ティップランエギングで使える代用ロッド
アジングやメバリングに使用するライトゲームロッドは、繊細な穂先がティップランエギング用のロッドに似ているため、ロッド代用することが可能です。
アジングロッドやメバリングロッドのほかには、タイラバ用のロッドも利用できます。
またティップランエギングとライトジギングには、狙う水深やシャクリをするという共通点があります。
そのため、ライトジギングロッドをティップランエギングに使用することも不可能ではありません。
ティップランエギングの基本まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「ティップランエギングとは?おすすめのタックルや釣り方のコツを徹底解説!」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。