ウツボとは、特徴的な見た目の魚であり、ウナギ目ウツボ科の魚の総称です。暖かい海に住む肉食性で、毒があるウツボもいます。今回、釣りラボでは、代表的なウツボの特徴や、飼育できる種類、食べ方について紹介していきます。
ウツボはウナギ目・ウツボ科の魚の総称
ウツボと聞くと、大きくて長い体と鋭くとがった歯を思い描く人が多いと思います。
海のギャングとも呼ばれるウツボは凶暴な魚というイメージが強いですね。
しかし、ウツボというのは実は生物学上のウナギ目・ウツボ科の魚の総称でその種類は185種類ほどの数にもなります。
そのうち日本近海では57種類のウツボが生息報告されています。
ウツボの特徴
数多くの種類がおり、中には汽水域や淡水域でも生息するのがウツボです。
海のギャングとしてのイメージが強く、なかなかウツボの生態を知っている人は少ないでしょう。
そこで、ウツボがどのような特徴を持っているのか紹介していきます。
基本的な形状
まずはウツボの外観(形状)です。
ウツボの体は平たく細長い円筒形をしており、表面にはウロコがありません。
体の特徴としては他の魚と違い、胸ビレと腹ビレがありません。
体長は種類によって様々で20cmほどの小型のウツボから、最大4mを超えるような超大型のウツボも存在しています。
体色は茶色がかって縞模様のような柄が有名ですが、実は種類によって色・模様は様々な種類があります。
基本的な生息地
ウツボは温暖な海を好む性質があります。
ですので日本には南西諸島を中心に幅広い範囲で生息しています。
具体的には太平洋側は静岡県の伊豆や千葉県房総半島などから南のエリア、日本海側は島根県周辺から南にかけての範囲が生息地となります。
岩陰を好むので、岩礁地帯に多く生息しています。
ウツボの分類・種類
ウツボは生物学上、ウツボ亜科とキカイウツボ亜科に分類されます。
前に紹介した通りウツボには数多くの種類がおり、中には毒を持ったウツボも存在します。
ウツボを狙って釣りをすることはあまりないとは思いますが、万が一釣れてしまった場合にはきちんと対処する必要があります。
ウツボの分類と種類を知っておきましょう。
ウツボ亜科
ウツボ亜科は長い背ビレがあるのが特徴です。
ウツボ亜科にはゼブラウツボ属やハナウツボ属、ウツボ属など多くの分類のウツボを含みます。
多くの種類のウツボを含むので、多くの人がイメージするウツボはほとんどウツボ亜科に属します。
毒を持つウツボは「ドクウツボ」という名前のウツボですが、こちらはウツボ亜科ウツボ属に属するウツボです。
熱帯の海洋に生息する魚が良く持つシガテラ毒を持ち、日本では主に沖縄琉球諸島に生息するウツボです。
キカイウツボ亜科
ウツボにはキカイウツボ亜科という分類もあります。
キカイウツボ亜科の特徴はヒレが無い、もしくは尾端部のみであるということが特徴です。
モヨウキカイウツボ属やキカイウツボ属を含む分類ですが、日本に生息している種類は少ない分類です。
ウツボの飼育方法
一般的に大きくて怖いイメージのあるウツボですが、一部のウツボはペットとして水槽で飼育することができます。
水槽の大きさや環境など、一定の環境を整えれば飼育することは十分可能な魚です。
ウツボの飼育方法を簡単に紹介したいと思います。
飼育できる種類
ウツボは成長するとかなりの大きさになるので、飼育できるウツボは最大1mくらいまでの種類にしましょう。
具体的なウツボの種類としてはハナヒゲウツボ、ヘリゴイシウツボ、スポッテッドモレイ、クモウツボがポピュラーな種類になります。
また、淡水に生息するヤマウツボという種類も人気です。
必要な道具
ウツボを飼育するにあたり必要な道具は水槽・隠れ場所・ろ過フィルター・ヒーターです。
ろ過フィルター、ヒーターは一般的に海水魚を飼育するための装備で良いと思います。
水槽のサイズはウツボのサイズに合わせて、理想的なサイズは180cmサイズ以上のものが良いです。
しかし、180cm以上の水槽ともなると重量も相当になるので床補強が必要だということを忘れないようにしましょう。
隠れ場所も大型のものを選んであげるようにしましょう。
おすすめの餌
ウツボは食欲旺盛な魚ですが、人口の餌はあまり食べません。
おすすめの餌はイワシなどの小魚や冷凍エビやオキアミといった餌になります。
刺身も好んで食べますのでおすすめの餌です。
しかし、同じものばかりを与えていると飽きて食べなくなってしまうので注意が必要です。
飼育の注意点
ウツボを飼育するにあたって注意してほしい点が3つあります。
一つ目はウツボが驚いたときに飛び出さないように必ず水槽に蓋をすることです。
二つ目は他の魚との混泳はほぼできないということです。
そして三つ目が水換え時やお手入れの際には噛まれないように気を付けることです。
ウツボの食べ方・調理方法
あまり知られてはいませんが、ウツボは食べることができます。
独特な骨の付き方をしているので捌くのにはひと手間かかりますが、その身は少し弾力のある白身で美味しく食べることができます。
干物
南房総や和歌山などを中心に、ウツボを干物にして食べることができます。
栄養価が高く、コラーゲンも豊富なので人気の食べ方です。
ウツボの干物を使ったレシピも数多くあります。
揚げ物
揚げ物もウツボの味を楽しむ調理方法の一つです。
ヌメリを取って捌いた後は一口大に切って、味をつけて揚げていきます。
完全には取り切れない小骨もパリパリになって食べやすくなります。
ウツボの種類のまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「ウツボの種類とその特徴とは?飼育方法やおすすめの調理方法も解説!」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。