トラウトゲームは、川釣りの中でも特に人気のある釣りですが、近年ベイトロッドで挑戦する人が増えています。今回、釣りラボでは、そんなトラウト用ベイトロッドの選び方や、おすすめロッドをエリア・本流・渓流に分けてそれぞれ2つ、2020年の新作を2つご紹介。
ロッド・釣竿トラウトロッドの選び方のポイント

日本でのトラウトフィッシングの対象魚というと、おもにイワナ、ヤマメ、ニジマス、ブラウントラウトの4種です。
やや特別な存在として、レイクトラウト、サクラマス、アメマス、ヒメマスを狙う釣り人もいます。
これらトラウトの釣り方では、ルアーフィッシングとフライフィッシングが知られていますが、ここではルアーフィッシング用のロッドについてご紹介してまいります。
ロッド選びの基礎知識
トラウトロッドの選び方を見る前に、簡単にロッド選びの際に知っておきたい基礎知識をご紹介します。
ロッドの記号の見方
ロッドの名前には記号がつけられており、それぞれ意味があります。
その意味を、実際に例を挙げてご説明します。
例えばアブガルシアのトラウトロッドに「MES-584UL」という記号がつけられていた場合、
という意味になります。
なお、ロッドの長さは「フィート」ないし「インチ」で表示されます。
(1 フィート=12インチ=30.48センチメートル)
ロッドの硬さを表す主な記号
ロッドの硬さは、以下のような記号で表現されます。
XUL | エクストラウルトラライト | 管理釣り場などで使われるやわらかいロッド。 |
UL | ウルトラライト | 渓流でよく使われる硬さ。管理釣り場でも使用可。 |
L | ライト | 湖でのルアーフィッシングに最適な硬さ。 |
ML | ミディアムライト | 湖で重めのルアーを遠投する際の硬さ。 |
M | ミディアム | 湖でミノータイプのプラグなどを使う時に最適な硬さ。 |
H | ヘビー | 湖や海などでミノータイプのルアーを水中を引くような釣りに最適な硬さ。 |
選ぶポイント1:トラウトロッドの長さ
トラウトロッドは「渓流用は短め」「湖用は長め」が基本です。
ここでは、狙う対象別に目安をご紹介します。
イワナ・ヤマメ
イワナ、ヤマメ用だと、4.6~5.5フィートほどのロッドが良いでしょう。
渓流では遠投する必要がなく、しかも時に急峻な川筋を釣り歩くので、ロッドは短めのほうが有利です。
ニジマス・ブラウントラウト
ニジマス、ブラウントラウト用だと、5.6~7.8フィートほどが良いでしょう。
湖や管理釣り場などの広い水域での釣りなので、遠投ができて大物トラウトとのやり取りが可能な長めのロッドが有利になります。
選ぶポイント2:トラウトロッドの硬さ
トラウトロッドの材質は、現在カーボンが主流です。
軽さと反発力の強さで、カーボンは多くの釣り用のロッド素材として使われています。
選ぶポイント3:トラウトロッドのアクションタイプ
トラウトロッドには、それぞれの曲がりタイプを示す「ロッドアクション」があり、そのテーパーの程度からもロッドの選択が行われます。
ロッドのアクションタイプは、大きく以下の4つに分けられます。
エクストラファーストアクション(先調子)
先端4分の1くらいのところから曲がるアクションです。
ルアーを自在に操れる利点があります。
ファーストアクション(先調子)
先端3分の1くらいのところから曲がるアクションです。
キャストが楽なレギュラータイプです。
レギュラーアクション(同調子)
中央部分から曲がるアクションです。
魚のバレが少なく、釣り味を楽しむのに向いています。
スローアクション(同調子)
手元から弧を描くように曲がるアクションです。
針掛かりした魚を素早く取り込むには不向きです。
人気メーカーのおすすめトラウトロッド8選を紹介

いま、どんなメーカーのどんなロッドが人気があるのか、大変気になるところです。
人気4メーカーの製品をそれぞれ2つずつ、厳選してご紹介します。
アブガルシアのおすすめトラウトロッド2選
スウェーデン王室御用達メーカーのABU社が、アメリカのガルシア社を買収して出来た会社です。
歴史も実績も世界一流のメーカーは、数々の名品を世に送り出しています。
【アブガルシア】トラウティンマーキスナノ 振出しタイプ TMNS-516L II TE
仕舞い寸法50センチ弱という振出式の軽快タイプ。
里川から源流域までのあらゆるトラウトフィッシングを可能にしたのロッドです。
【アブガルシア】ディプロマット ナノ DNS-602XUL MGS
すれたトラウト相手に、とくに管理釣り場で軽いルアーを投げ、釣り味を存分に楽しむのに絶好のロッドです。
ジャッカルのおすすめトラウトロッド2選
1999年創業の新進気鋭のタックルメーカーです。
すでにアメリカ、ヨーロッパへクオリティの高い製品を送り出しています。
【ジャッカル】RGM SPEC2 5.5
RGM(ルースター・ギア・マーケット)シリーズのロッドです。
5.5ft、6.5ft、7,5ftの3種があり、カラーも楽しい5色が用意されています。
渓流や管理釣り場にぴったりです。
【ジャッカル】T-コネクション ストリーム TS-S65L
6.5フィート、ライトタイプの本格的ルアーロッドです。
川幅のある渓流や本流、さらに湖まで幅広くこなせます。
10gまでのルアーをらくらく遠投できます。
シマノのおすすめトラウトロッド2選
技術革新と精緻な技術で日本のフィッシングタックルをリードしてきたメーカーです。
毎年、画期的な製品を世に出し、ファンの期待に応えています。
【シマノ】トラウトワン NS B50UL
渓流で1~7gくらいまでのルアーが、狙い通りのポイントへ決まります。
きびきびとした印象の頼もしいロッドです。
【シマノ】トラウトエリア19 トラウトライズ S63UL
たいへんコストパフォーマンスの高いロッドです。
管理釣り場の大型トラウトから渓流のネイティブまで、対応力抜群です。
ダイワのおすすめトラウトロッド2選
2009年に社名を「グローブライド」と変えましたが、釣具ブランドは「ダイワ」をそのまま残し、先進技術を注ぎ込んだ製品を展開しています。
【ダイワ】トラウト X55UL
ロッドのねじれを抑えるXテープを使用した構造のハイパフォーマンスのロッドです。
ヤマメやイワナ、管理釣り場のトラウトに対応します。
【ダイワ】イプリミ 64ML
トラウトフィッシング入門の1本でもあり、幅広いウエイトのルアーが使用できるため、生涯のロッドとしての価値も充分です。
【2020年新作】おすすめトラウトロッド2選

続いて、2020年以降に発売された新製品のトラウトロッドを2つご紹介します。
※2021年の最新情報は、随時更新していきます。
【バリバス】TRD ビックトラウトロッド TRD-74FS-RX
TRDビッグトラウト2020年モデルの中でも、中心となる万能ロッドがこちらのTRD-74FS-RXです。
本流のヤマメやサツキマス・サクラマスなどの大型トラウトを確実に釣り上げるために、グラスファイバー製でありながらブランクスのコアにはカーボンを入れた軽量設計になっています。
遠投を繰り返しても疲れにくく、安定したキャスティングが可能です。
【アブガルシア】トラウティンマーキスエクストリームTMES-544L
こちらはネイティブエリアでのトラウトフィッシングロッド「トラウティンマーキス」のハイエンドモデルにあたります。
TMES-544Lは4ピースロッドでありながら、ライトからヘビーまで幅広いルアーを正確にかつ遠くまでキャストすることができる継ぎ目を意識させない万能ロッドです。
粘りのあるブランクスとしなやかに曲がる調子、ルアーのシャープな操作感が特徴です。
初心者にもおすすめのトラウトロッドは?

釣りたいトラウト、行きたい釣り場などいろいろですが、最初から高価で高級なロッドには手が出しにくいものです。
ビギナーの最初のロッドを考えてみましょう。
【シマノ】ルアーマチック S60UL
管理釣り場のトラウトからバス、海のアジ、メバルなど、幅広いターゲットに応用できるオールマイティなロッドです。
いろいろ釣ってみたい初心者におすすめです。
【OGK】トラウトゲーム 562L
リーズナブルなトラウトロッドとして注目されています。
気軽に使えるロッドですが、性能はお値段以上と好評です。
コスパのいいトラウトロッドは?

優秀な新進メーカーも数多く登場しているので、高性能のロッドが驚くほど安価で手に入ったりします。
【メジャークラフト】トラパラエリアモデル TXAT-604UL
2002年創業の新進メーカーが送り出すロッドです。
4本振出式で携行性がきわめて高く、ルアーの操作性がすぐれています。
【ダイワ】トラウトX 60UL
ブランクにねじれを抑える強化構造を持たせています。
ヤマメ、イワナからトラウトまで対応する本格派です。
そのほかトラウトロッドが活躍する場面は?

せっかくセットしたタックル一式、1年中いろいろな環境で使って楽しみたいものです。
管理釣り場はエリアトラウトロッドがおすすめ
管理された釣り場をエリアと呼んでいます。
自然河川の一部や人工の池、湖を利用した釣り場です。
ここでは主に、ニジマス、ブラウントラウトのほか、ヤマメ、アマゴ、イワナなどを楽しむことができます。
渓流釣りならネイティブトラウトロッドがおすすめ
渓流釣りであれば、ネイティブトラウトロッドがおすすめです。
【ダイワ】ワイズストリーム 45UL-3
渓流専用で1本用意したかったら、おすすめはこれ。
全長1.34m、仕舞寸法49cmのハンディかつ高度な品質を誇るロッドです。
トラウトロッドで海釣りは?シーバスは釣れる?
湖のネイティブトラウトが狙えるタックルであれば、ボートからのシーバス釣りは可能です。
ただし、岩礁帯から重量のある大きなルアーを遠投する釣りでは、シーバス用のロッドを用意することをおすすめします。
アジング・エギングにトラウトロッドは使える?
アジングとは、その名のとおり、アジを狙ったルアーフィッシングです。
6フィートくらいのライトタイプのロッドで対応できます(シマノ ルアーマチック S60ULなど)。
エギングは漁師のイカ用漁具の餌木(えぎ)をルアー化したもので、7フィート以上、8フィートくらいが理想です。
各メーカーでエギングロッドが発売されています。
トラウトロッドは自作できるの?

ロッドを自作することをロッドビルディング、またその人をロッドビルダーといいます。
竿部分のブランクやガイド、グリップなど、好みの部品は手に入るようになっています。
その専門ショップも多数あります。
作ってみたい方はYoutubeなどをお手本に、世界で1本のロッドを作ってみてください。
トラウトロッドのおすすめメーカー・選び方のまとめ

いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「【2020年】トラウト用ベイトロッドおすすめ8選!エリア・本流・渓流別にご紹介」というテーマに沿って、「トラウトロッドの選び方のポイント」「人気メーカーのおすすめトラウトロッド8選を紹介」「【2020年新作】おすすめトラウトロッド2選」「初心者にもおすすめのトラウトロッドは?」「コスパのいいトラウトロッドは?」「そのほかトラウトロッドが活躍する場面は?」「トラウトロッドは自作できるの?」といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
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