おすすめメーカーや目的にあったトラウトロッドはどのように選べばいいでしょうか?釣りラボでは今回、トラウトロッドについて【人気メーカー】【初心者向け】別に解説します。また、あわせて2023年の新製品も2つご紹介。ぜひご覧ください。
トラウトロッドの選び方のポイント

日本でのトラウトフィッシングの対象魚というと、おもにイワナ、ヤマメ、ニジマス、ブラウントラウトの4種です。
やや特別な存在として、レイクトラウト、サクラマス、アメマス、ヒメマスを狙う釣り人もいます。
これらトラウトの釣り方では、ルアーフィッシングとフライフィッシングが知られていますが、ここではルアーフィッシング用のロッドについてご紹介してまいります。
ロッド選びの基礎知識
トラウトロッドの選び方を見る前に、簡単にロッド選びの際に知っておきたい基礎知識をご紹介します。
ロッドの記号の見方
ロッドの名前には記号がつけられており、それぞれ意味があります。
その意味を、実際に例を挙げてご説明します。
例えばアブガルシアのトラウトロッドに「MES-584UL」という記号がつけられていた場合、
という意味になります。
なお、ロッドの長さは「フィート」ないし「インチ」で表示されます。
(1 フィート=12インチ=30.48センチメートル)
ロッドの硬さを表す主な記号
ロッドの硬さは、以下のような記号で表現されます。
XUL | エクストラウルトラライト | 管理釣り場などで使われるやわらかいロッド。 |
UL | ウルトラライト | 渓流でよく使われる硬さ。管理釣り場でも使用可。 |
L | ライト | 湖でのルアーフィッシングに最適な硬さ。 |
ML | ミディアムライト | 湖で重めのルアーを遠投する際の硬さ。 |
M | ミディアム | 湖でミノータイプのプラグなどを使う時に最適な硬さ。 |
H | ヘビー | 湖や海などでミノータイプのルアーを水中を引くような釣りに最適な硬さ。 |
ロッドの硬さの違い・表記の見方を解説!硬さ別におすすめのロッドも紹介!
選ぶポイント1:トラウトロッドの長さ
トラウトロッドは「渓流用は短め」「湖用は長め」が基本です。
ここでは、狙う対象別に目安をご紹介します。
イワナ・ヤマメ
イワナ、ヤマメ用だと、4.6~5.5フィートほどのロッドが良いでしょう。
渓流では遠投する必要がなく、しかも時に急峻な川筋を釣り歩くので、ロッドは短めのほうが有利です。
ニジマス・ブラウントラウト
ニジマス、ブラウントラウト用だと、5.6~7.8フィートほどが良いでしょう。
湖や管理釣り場などの広い水域での釣りなので、遠投ができて大物トラウトとのやり取りが可能な長めのロッドが有利になります。
選ぶポイント2:トラウトロッドの硬さ・素材
トラウトロッドの硬さは、LあるいはMが使われます。
これは、渓流で行う釣りなのか、河口付近で行われる釣りなのかによって、変わってきます。
また、トラウトロッドの材質は、現在カーボンが主流です。
軽さと反発力の強さで、カーボンは多くの釣り用のロッド素材として使われています。
選ぶポイント3:トラウトロッドのアクションタイプ
トラウトロッドには、それぞれの曲がりタイプを示す「ロッドアクション」があり、そのテーパーの程度からもロッドの選択が行われます。
ロッドのアクションタイプは、大きく以下の4つに分けられます。
エクストラファーストアクション(先調子)
先端4分の1くらいのところから曲がるアクションです。
ルアーを自在に操れる利点があります。
ファーストアクション(先調子)
先端3分の1くらいのところから曲がるアクションです。
キャストが楽なレギュラータイプです。
レギュラーアクション(同調子)
中央部分から曲がるアクションです。
魚のバレが少なく、釣り味を楽しむのに向いています。
スローアクション(同調子)
手元から弧を描くように曲がるアクションです。
針掛かりした魚を素早く取り込むには不向きです。
人気メーカーのおすすめトラウトロッド9選を紹介

いま、どんなメーカーのどんなロッドが人気があるのか、大変気になるところです。
人気4メーカーの製品をそれぞれ2つずつ、厳選してご紹介します。
アブガルシアのおすすめトラウトロッド2選
スウェーデン王室御用達メーカーのABU社が、アメリカのガルシア社を買収して出来た会社です。
歴史も実績も世界一流のメーカーは、数々の名品を世に送り出しています。
【アブガルシア】トラウトロッド スピニング トラウティンマーキスナノ 振出しタイプ TMNS-516L II TE
仕舞い寸法50センチ弱という振出式の軽快タイプ。
里川から源流域までのあらゆるトラウトフィッシングを可能にしたのロッドです。
【アブガルシア】ディプロマット ナノ DNS-602XUL MGS
すれたトラウト相手に、とくに管理釣り場で軽いルアーを投げ、釣り味を存分に楽しむのに絶好のロッドです。
ジャッカルのおすすめトラウトロッド2選
1999年創業の新進気鋭のタックルメーカーです。
すでにアメリカ、ヨーロッパへクオリティの高い製品を送り出しています。
【2023年最新版】ジャッカルロッドおすすめ17選!バス・ソルト・穴釣りモデルなどを紹介
【ジャッカル】RGM SPEC2 5.5
RGM(ルースター・ギア・マーケット)シリーズのロッドです。
5.5ft、6.5ft、7,5ftの3種があり、カラーも楽しい5色が用意されています。
渓流や管理釣り場にぴったりです。
【ジャッカル】T-コネクション ストリーム TS-S65L
6.5フィート、ライトタイプの本格的ルアーロッドです。
川幅のある渓流や本流、さらに湖まで幅広くこなせます。
10gまでのルアーをらくらく遠投できます。
シマノのおすすめトラウトロッド2選
技術革新と精緻な技術で日本のフィッシングタックルをリードしてきたメーカーです。
毎年、画期的な製品を世に出し、ファンの期待に応えています。
【シマノ】トラウトワン NS B50UL
渓流で1~7gくらいまでのルアーが、狙い通りのポイントへ決まります。
きびきびとした印象の頼もしいロッドです。
【シマノ】トラウトエリア19 トラウトライズ S63UL
たいへんコストパフォーマンスの高いロッドです。
管理釣り場の大型トラウトから渓流のネイティブまで、対応力抜群です。
ダイワのおすすめトラウトロッド2選
2009年に社名を「グローブライド」と変えましたが、釣具ブランドは「ダイワ」をそのまま残し、先進技術を注ぎ込んだ製品を展開しています。
【ダイワ】トラウトロッド スピニング トラウト X 55UL
ロッドのねじれを抑えるXテープを使用した構造のハイパフォーマンスのロッドです。
ヤマメやイワナ、管理釣り場のトラウトに対応します。
【ダイワ】イプリミ 64ML
トラウトフィッシング入門の1本でもあり、幅広いウエイトのルアーが使用できるため、生涯のロッドとしての価値も充分です。
【2023年話題】おすすめトラウトロッド7選

【バリバス】TRD ビックトラウトロッド TRD-74FS-RX
TRDビッグトラウト2020年モデルの中でも、中心となる万能ロッドがこちらのTRD-74FS-RXです。
本流のヤマメやサツキマス・サクラマスなどの大型トラウトを確実に釣り上げるために、グラスファイバー製でありながらブランクスのコアにはカーボンを入れた軽量設計になっています。
遠投を繰り返しても疲れにくく、安定したキャスティングが可能です。
こんな人におすすめ
- 本流でのトラウト釣りや、大型トラウトを狙っている方
- 遠投を頻繁にするため、ロッドの軽量性が重要と考えている方
【アブガルシア】トラウティンマーキスエクストリームTMES-544L
こちらはネイティブエリアでのトラウトフィッシングロッド「トラウティンマーキス」のハイエンドモデルにあたります。
TMES-544Lは4ピースロッドでありながら、ライトからヘビーまで幅広いルアーを正確にかつ遠くまでキャストすることができる継ぎ目を意識させない万能ロッドです。
粘りのあるブランクスとしなやかに曲がる調子、ルアーのシャープな操作感が特徴です。
こんな人におすすめ
- トラウトフィッシング初心者で、継ぎ目を意識させない、かつ粘りのあるロッドを探している方
- トラウトフィッシング経験者で、より高度な釣りを楽しむために、高性能なトラウトロッドをお求めの方
【シマノ】カーディフNX S54UL
ネイティブトラウトを狙うためのロッドのカーディフにスパイラルXを搭載し、ネジレやブレといったロッドパワーを低減する要素を減らしました。
S54ULは軽量のフローティングミノーやスプーン、そしてヘビーシンキングミノーまで扱うことができるバーサタイルモデルで、渓流エリアをカバーすることができます。
PEラインにも対応できるように、ティップ部分の柔らかく調整しています。
こんな人におすすめ
- 渓流釣りによく行く初級者や中級者の方
- 軽量のルアーからヘビーシンキングミノーまで、幅広く使う釣り方が好きな方
【ダイワ】ピュアリスト 64LB-4
こちらのロッドは2020年5月に発売されたロッドになります。
渓流釣りからボートまで幅広いフィールドに対応し、ミノーやスプーンを使用してアクション性の高い釣りを楽しむことができます。
携帯性に優れた4ピース構成になっている為その仕舞い長さは54cmととても持ち運びが楽になっています。
コルクハンドルとなっており、その見た目からもトラウトテイスト溢れるロッドとなっています。
こんな人におすすめ
- トラウト釣りを始めたばかりで、初心者向けのロッドを探している方
- 複数の釣り場に出向いて釣りを楽しみたい方、特にコンパクトに持ち運べるロッドを求めている方
【シマノ】カーディフAX B60UL
2021年、シマノから発売のトラウトロッドです。
カーディフAX B60ULは、ベイト仕様のエリアトラウトロッドになりますが、ビッグトラウトと対峙出来るパワーブランクスですので、ネイティブトラウトにも転用可能です。
ガイド凍結対策で、トップガイドを大口径化してありますので、厳寒期でもライントラブルを気にせずにゲームが楽しめます。
こんな人におすすめ
- エリアトラウト釣りに興味があり、ベイトリールを使って楽しみたいという方
- トップガイドの口径が大きく、厳冬期でもライントラブルを起こしたくないという方
【ティムコ】エンハンサーカタリスト EHCT84M-2
ティムコ(TIEMCO)から2021年発売のビッグトラウト対応ロッドになります。
エンハンサーカタリスト EHCT84M-2は、スペックは先代モデルから継承し、ブランクス形成時のレジン含有の見直しを施したマイナーチェンジモデルになっています。
バッドパワーとバイト感度を両立させ、張りのあるブランクスはロングビルミノーの引き抵抗にも負けずにアクション可能な仕様に仕上がっています。
こんな人におすすめ
- トラウト釣りが初めてで、高性能なロッドにこだわりたい方
- ビッグトラウトを狙う上級者の方、またはトラウト釣りを長期的に楽しみたいと考えている方
【スミス】FNL-T511L-RF
スミスから2021年発売のトラウト用スピニングロッドになります。
トラウティンスピン フィールドリーム ノイエリミテッド FNL-T511L-RFは、エリアでのトラウトゲームにコンセプトを置いて製作されたスピニングロッドです。
エリアチューンロッドですので、ベテランの方であればロッド操作でネイティブでの使用も可能になる、バーサタイルなトラウトロッドです。
こんな人におすすめ
- エリアトラウトゲームに興味があり、高度な釣りをしたいと考えている方
- トラウトロッドのベテランで、コントロール性能が高いスピニングロッドを探している方
【スミス】トラウティンスピン リアルフレックス TRF-53
トラウティンスピン リアルフレックス TRF-53は、スミスから2020年に発売された、一線級のトラウトロッドです。
バッドパワーはさることながら、アングラーの思いそのままに、従順に応答する柔軟なベリーの弾性は、キャストアキュアシー性の向上に留まらず、大型のヒット後も相手をいなせる操作性を維持したトラウトロッドです。
こんな人におすすめ
- トラウト釣りで、高品質で高度なキャストアキュアシー性のあるロッドを求めている方
- 大型のトラウトを釣り上げても操作性や柔軟性に優れたロッドを探している方
【パームス】エゲリアネイティブパフォーマンス ETVC-46XUL
エゲリアネイティブ ETVC-46XULは、2019年にパームスから発売されたベイトキャスティングトラウトロッドです。
フルグラスのウルトラライトアクションで構成されるブランクスは、弾力性を生かした飛距離とコントロール性、超反発性を利用したフリップでの遠目の穴撃ちが可能になり、源流でのテリトリーを広げてくれるトラウトロッドです。
こんな人におすすめ
- 源流釣りによく出かける、トラウトを釣り上げることに情熱を持つ釣り人
- 遠投や精密なキャストを必要とするトラウト釣りに、高い興味を持っている釣り人
初心者にもおすすめのトラウトロッドは?

釣りたいトラウト、行きたい釣り場などいろいろですが、最初から高価で高級なロッドには手が出しにくいものです。
ビギナーの最初のロッドを考えてみましょう。
【シマノ】ルアーマチック S60UL
管理釣り場のトラウトからバス、海のアジ、メバルなど、幅広いターゲットに応用できるオールマイティなロッドです。
いろいろ釣ってみたい初心者におすすめです。
【OGK】トラウトゲーム 562L
リーズナブルなトラウトロッドとして注目されています。
気軽に使えるロッドですが、性能はお値段以上と好評です。
コスパのいいトラウトロッドは?

優秀な新進メーカーも数多く登場しているので、高性能のロッドが驚くほど安価で手に入ったりします。
【メジャークラフト】トラパラエリアモデル TXAT-604UL
2002年創業の新進メーカーが送り出すロッドです。
4本振出式で携行性がきわめて高く、ルアーの操作性がすぐれています。
【ダイワ】トラウトX60UL
ブランクにねじれを抑える強化構造を持たせています。
ヤマメ、イワナからトラウトまで対応する本格派です。
そのほかトラウトロッドが活躍する場面は?

せっかくセットしたタックル一式、1年中いろいろな環境で使って楽しみたいものです。
管理釣り場はエリアトラウトロッドがおすすめ
管理された釣り場をエリアと呼んでいます。
自然河川の一部や人工の池、湖を利用した釣り場です。
ここでは主に、ニジマス、ブラウントラウトのほか、ヤマメ、アマゴ、イワナなどを楽しむことができます。
エリアトラウトでの釣り方のコツを徹底解説!おすすめの最強タックルもご紹介
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渓流釣りならネイティブトラウトロッドがおすすめ
渓流釣りであれば、ネイティブトラウトロッドがおすすめです。
渓流釣りの始め方|仕掛け・餌・装備・服装・竿・ルアー【初心者必見】
【ダイワ】ワイズストリーム 45UL-3
渓流専用で1本用意したかったら、おすすめはこれ。
全長1.34m、仕舞寸法49cmのハンディかつ高度な品質を誇るロッドです。
トラウトロッドで海釣りは?シーバスは釣れる?
湖のネイティブトラウトが狙えるタックルであれば、ボートからのシーバス釣りは可能です。
ただし、岩礁帯から重量のある大きなルアーを遠投する釣りでは、シーバス用のロッドを用意することをおすすめします。
シーバスとは?その生態・釣り方を徹底解説|ルアー・リール・食べ方
アジング・エギングにトラウトロッドは使える?
アジングとは、その名のとおり、アジを狙ったルアーフィッシングです。
6フィートくらいのライトタイプのロッドで対応できます(シマノ ルアーマチック S60ULなど)。
エギングは漁師のイカ用漁具の餌木(えぎ)をルアー化したもので、7フィート以上、8フィートくらいが理想です。
各メーカーでエギングロッドが発売されています。
エギングの始め方|時期・タックル・道具・仕掛け【初心者必見】
アジングの始め方|釣り方やおすすめのタックル・仕掛けを解説!
アジングでトラウトロッドを流用できる?メリットやおすすめロッド4選も紹介
トラウトロッドは自作できるの?

ロッドを自作することをロッドビルディング、またその人をロッドビルダーといいます。
竿部分のブランクやガイド、グリップなど、好みの部品は手に入るようになっています。
その専門ショップも多数あります。
作ってみたい方はYoutubeなどをお手本に、世界で1本のロッドを作ってみてください。
トラウトロッドのおすすめメーカー・選び方のまとめ

いかがでしたでしょうか?
今回、釣りラボでは、「【2023年】トラウトロッドおすすめ21選!選び方や人気メーカー、自作の仕方もご紹介」というテーマに沿って、
といったことをご紹介してきました。
他にも、釣りラボでは、釣りに関連する様々な記事をご紹介しています。
もし、釣りに関してまだ知りたいことがあれば、サイト内検索をご利用いただくか、ぜひ関連する他の記事をご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
監修者:釣りラボ編集部
「釣りラボマガジン」は、釣りをもっと楽しく豊かにをテーマにした、釣りの総合情報ポータルサイト。ロッド、リール、ルアー、ワーム、ライン、釣り餌といった釣具・タックルから、エギング、アジング、ジギング、タイラバのような釣り方までを幅広くご紹介。人気商品や最新グッズ、釣りの面白コラムも配信。

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